浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



歌舞伎

国立劇場 初春歌舞伎 鏡山旧錦絵 その1

1月5日(日) まだまだ、年明け5日だが、引き続き歌舞伎。今度は国立。さすがお役所、働き方改革?!、5日が初日。 演目は「通し狂言 鏡山旧錦絵(ががみやまこきょうのにしきえ)」。出演はもちろん、尾上菊五郎率いる菊五郎劇団。 1時開演で、芝居は一本。…

初芝居 歌舞伎座 壽 初春大歌舞伎 夜の部 その3

引き続き、初芝居、歌舞伎座の夜の部。 昨日は「女暫」をみてきた。 次は「鬼次拍子舞」。これは、所作事(しょさごと)などともいうが、踊りの幕。男が松緑で、女が萬壽の二人。 この二人は、毎年正月の菊五郎劇団の国立の芝居を観ているので、私には馴染み…

令和八年初芝居 歌舞伎座 壽 初春大歌舞伎 夜の部 その1

1月3日(土)夜 さて、まだ正月。初芝居、で、ある。歌舞伎座の二日目。国立は、五日から。 初芝居というのは俳句の季語でもあるが、正月最初に観る、芝居のこと。初○○は、初夢、初笑い、初荷、初、、、正月最初にすることを日本語では言う。 正月というのは…

歌舞伎座 八代目 尾上菊五郎襲名披露 團菊祭五月大歌舞伎 その7

4774号 引き続き、歌舞伎座の八代目菊五郎襲名披露興行。 ここから二幕目、第一場 極楽寺屋根立腹の場 捕手に追われた弁天の新菊五郎は極楽寺大屋根に追いつめられる。 ここは斜めになった大屋根の大道具の上での立回りが見どころ。よてん、などともいう…

歌舞伎座 八代目 尾上菊五郎襲名披露 團菊祭五月大歌舞伎 その5

4773号 引き続き、歌舞伎座の八代目菊五郎襲名披露興行。 「弁天娘女男白波(べんてんむすめめおのしらなみ)」の浜松屋見世先の場であった。 ご存知のように、女装をして武家のお姫様に扮した弁天小僧が、強請に掛け、正体がばれかかると、開き直って正…

歌舞伎座 八代目 尾上菊五郎襲名披露 團菊祭五月大歌舞伎 その4

引き続き、歌舞伎座の八代目菊五郎襲名披露興行。 口上であった。 この口上の衣装のことである。昨日、裃(かみしも)姿、と、書いた。頭は髷姿で、黒い紋付きの着物に一人を除いて、皆同じ色、音羽屋の重ね扇に抱き柏紋の入った裃。(という記憶なのだが、…

歌舞伎座 八代目 尾上菊五郎襲名披露 團菊祭五月大歌舞伎 その3

引き続き、歌舞伎座の八代目菊五郎襲名披露興行。 一幕目の「義経腰越状」五斗三番叟が終わって、休憩。次が、口上。ちなみに昼は口上はない。 次の休憩という選択肢もあるが、腹も減ったし、弁当を食べてしまおう。 銀座三越で買った[弁松]総本店の弁当。…

歌舞伎座 八代目 尾上菊五郎襲名披露 團菊祭五月大歌舞伎 その2

4770号 引き続き、今月の歌舞伎座、八代目菊五郎襲名披露興行。 口上の前の一幕め、「義経腰越状」五斗三番叟(ごとさんばそう)。これに、菊五郎が出ていない件、で、あった。 過去のこの日記を捜してみると、私は幸四郎(2018年1月)だったり芝翫(201…

歌舞伎座 八代目 尾上菊五郎襲名披露 團菊祭五月大歌舞伎 その1

4769号 5月4日(日) さて、歌舞伎、で、ある。 5月の歌舞伎座。 どのくらいの方が、ご存知なのであろうか。一応、ニュースで多少は取り上げられていたのだが。ただ、そうそうメジャーな話題でもなかいかもしれぬ。大谷翔平がパパになったニュースよりは…

国立劇場令和6年初春歌舞伎公演 彦山権現誓助剣 初芝居 その2

4710号 引き続き、国立の初芝居「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」。 昨日は、初演された江戸中期の時代背景、それから舞台である大分県と福岡県境の山中にある、山岳信仰の英彦山(ひこさん彦山、以下、芝居の名前である彦山に統…

国立劇場令和6年初春歌舞伎公演 彦山権現誓助剣 初芝居 その1

4709号 1月5日(日) さて、正月五日。今年も例年通り、初芝居、歌舞伎を観に行く。 昨年は国立劇場で菊五郎劇団を観たが、今年も、国立で同じ菊五郎劇団、その初日。(と、いっても昨年同様、現在、半蔵門の国立劇場は建て替え中で初台の新国立劇場での…

国立劇場令和6年初春歌舞伎公演 初芝居 その3

4480号 引き続き、初台新国立劇場の「国立劇場」初芝居。 昨日までは一つ目の「梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)」と「「芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)」-葛の葉(くずのは)-」を書き始めていた。 通称が「葛の…

国立劇場令和6年初春歌舞伎公演 初芝居 その2

4479号 引き続き、新国立劇場の「国立劇場」初芝居。 一つ目の『梶原平三誉石切』を書いている。今日は、ちょっと作品論のようなこと。 内容は戦いのものではなく、どちらかといえば、人情噺のようなドラマ。 鶴岡八幡宮前の一場のみ。だが、そこそこ長…

国立劇場令和6年初春歌舞伎公演 初芝居 その1

4478号 1月5日(金) さて、初芝居、で、ある。 初芝居というのは、季語で新春に初めて見る芝居のこと。 今年は、国立、のみにした。 国立劇場といっても、昨年秋までで、今は改築に入っている。代わりに、初台の新国立劇場で。 歌舞伎座は、というと、…

二月大歌舞伎通し狂言 霊験亀山鉾 その3

4283号 引き続き「霊験亀山鉾」。作者である、四世鶴屋南北の文化文政期の歌舞伎劇場について書いていた。 経営が苦しかったという話。原因の一つは、看板役者の給金の高騰。もう一つは、劇場の火事の頻発である。 火事になると、むろん建て直さなければ…

歌舞伎座二月大歌舞伎通し狂言 霊験亀山鉾 その2

4282号 引き続き、二月の歌舞伎座、仁左衛門の一世一代、「霊験亀山鉾」。 仁左衛門は主役のダークヒーロー、色悪、仇を打たれる側の浪人を演じている。 昨日、仁左衛門をちゃんと観たことがなかったと書いたが、改めて、この人、78才にはともて見えない…

歌舞伎座二月大歌舞伎 通し狂言 霊験亀山鉾 その1

4281号 2月16日(木)夜 さて、今月も歌舞伎座。夜の、第三部。 なぜかというと、仁左衛門が、一世一代と銘打って、芝居を演(や)る、と聞いて。 片岡仁左衛門は78才。先年鬼籍に入った吉右衛門と同い年。 一世一代とは、私などの認識では、十八番の芝…

国立劇場初春歌舞伎遠山桜天保日記 その2

4252号 引き続き、国立の初芝居。 「遠山桜天保日記」。作は竹柴其水(たけしばきすい)。 この芝居の初演は明治26年(1893年)と書いたが竹柴希水は主に明治に活躍した歌舞伎作者で、かの黙阿弥翁の弟子。其水は黙阿弥の俳号。(ただ黙阿弥には三代河竹…

国立劇場初春歌舞伎遠山桜天保日記 その1

4251号 1月4日(水) さて、正月4日、またまた歌舞伎。今日は、国立。 今年の初芝居は、歌舞伎座と国立の両方に。国立は、建て替えが決まっており、さよなら公演と銘打っている。(国立の歌舞伎は3月の公演が最後か。) 毎度国立は、音羽屋尾上菊五郎が…

初芝居 歌舞伎座新開場十周年 壽 初春大歌舞伎 第三部 十六夜清心 その2

4250号 引き続き、歌舞伎座の初芝居三部。 例によってあらすじを書くのはやめよう。ご興味あれば、こちらを。(wiki) 通し狂言といっているが、初演時の脚本を原作とすると、そこそこカットされていてかなりお話が飛んでいる印象。 ただ、三幕五場、三…

初芝居 歌舞伎座新開場十周年 壽 初春大歌舞伎 第三部 十六夜清心 その1

4249号 1月2日(火)夜 さて、正月二日。初芝居、で、ある。歌舞伎座で、それも初日。 一年ぶり。昨年は結局、初芝居以来行かずじまいに終わってしまった。 地元浅草の平成中村座もあったのだが、あまり興味を魅かれなかった。 昨年の初芝居は国立で歌舞…

初芝居 国立劇場・新春歌舞伎公演 通し狂言 南総里見八犬伝 その2

4006号 引き続き、初芝居。国立の、菊五郎劇団、八犬伝。 前回、七年前にも初芝居で観ていた。 配役も、幕の構成もほぼ同じ、なのであるが、演出はだいぶ変わっていた。 八犬伝、を知らない方はおられるのだろうか。前回、あらすじも書いてしまっている…

初芝居 国立劇場・新春歌舞伎公演 通し狂言 南総里見八犬伝 その1

4005号 1月4日(火) さて、初芝居、で、ある。 前にも書いたが、観に行くのは国立。チケットを買ったのは12月だが、そろそろコロナもまた復活しつつあり、多少心配。気を付けねば。 国立は例によって、通し狂言。演目は「八犬伝」で菊五郎劇団である。 …

新作歌舞伎[風の谷のナウシカ]ディレービューイングとトップス・銀座店

2月17日(月)第一食 さて、月曜日。 今日は、AM11時、銀座というのか、築地の東劇へ。 12月に新橋演舞場で行われた新作歌舞伎[風の谷のナウシカ]のディレービューイングを観に行く。 ディレービューイングといっても、シネマ歌舞伎、映画である。シネマ歌…

2020国立劇場初芝居 その1

1月5日(日) さて、5日。歌舞伎が続くが、今日は、国立の初芝居である。 国立は例年通り、菊五郎一座。 演目はほぼ誰も知らないであろう、むろん、私も知らない「菊一座令和仇討(きくいちざれいわのあだうち)」。むろん今回のための外題(タイトル)。 12…

2020歌舞伎座初芝居昼 その2

引き続き、歌舞伎座の初芝居。二番目の「袖萩祭文(そではぎさいもん)」。 主役ではないが、浜夕役、市川笑三郎。 私は、この人の芝居を観たことがあったであろうか。初めてかもしれない。 先代猿之助の弟子筋で、澤瀉屋(おもだかや)。当代猿之助は夜の部…

2020歌舞伎座初芝居昼 その1

1月3日(金) さて、今年の初芝居。 今年も歌舞伎座と国立の二か所に行くことにした。歌舞伎座は三日の昼。国立は昼のみで、五日。 歌舞伎座の昼を選んだのは私の好きな黙阿弥の「河内山」があったから。 11時開演なので、9時半、着物を着て出かける。いつも…

歌舞伎座三月大歌舞伎・夜 その2

引き続き、歌舞伎座、夜。 「盛綱陣屋」。この芝居、設定は、ちょっとおもしろい。 大坂の陣の真田なのである。 ご存知の通り、真田は兄、真田信之と弟、幸村兄弟が関ヶ原の戦い前から、大坂(豊臣)方と徳川方に分かれたわけだが大坂の陣での二人のお話。 …

歌舞伎座三月大歌舞伎・夜 その1

円朝師匠の続きも書かねばならぬのだが、先週、歌舞伎を観てきた。4月になってしまうので、書いておく。 3月20日(水)夜 今月の歌舞伎座は、猿之助が出演(で)る。それも夜の「弁天小僧」。むろん主役。ただ、幸四郎と交互。 猿之助のものを観ておきたいと…

須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」その2

引き続き、須田努著「三遊亭円朝と民衆世界」。 まあ、バラバラとしているようだが、自分としては一貫性というのかある程度の筋はある。私の父方は東京大井町の出で、明治の初め曾祖父までさかのぼるとあのあたりの百姓で、江戸の頃から苗字を持って田畑もそ…