浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)
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新作歌舞伎[風の谷のナウシカ]ディレービューイングとトップス・銀座店

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2月17日(月)第一食

さて、月曜日。

今日は、AM11時、銀座というのか、築地の東劇へ。

12月に新橋演舞場で行われた新作歌舞伎[風の谷のナウシカ]の
ディレービューイング
を観に行く。

ディレービューイングといっても、シネマ歌舞伎、映画である。
シネマ歌舞伎というのは、松竹で他の演目でもやっている
歌舞伎の舞台を撮影して映画にし、映画館で上演しているもの。

主演の尾上菊之助が公演中、怪我をし、一公演だけ
休演したのがニュースになっていた。

あのジブリの名作「ナウシカ」を歌舞伎化したのは、
話題でもあったと思うし、菊之助は40代前後の役者の中でも
私は贔屓にしている。
前売り4000円、シネマ歌舞伎になったのであれば、
観てみようか、と考えた。

公演は昼夜別で計6時間。今日のシネマ歌舞伎はその前半。

私はジブリフリークではない。アニメ好き・オタクでもない。
だがさすがに「ナウシカ」はTVであるがなん回か観たことはある。

が、今回このシネマ歌舞伎を観てわかったのだが、
映画の歌舞伎化ではなく、原作コミックス全7巻の歌舞伎化で
あった。知らずにきてしまった。

かなり複雑な筋。

菊之助の強い希望でコミックス全巻を歌舞伎化した、ともいうが、
もしかして、菊之助宮崎駿マニア?。
つまり、かなりマニアックなものであった。
評ぐらい、探して読んでくるのであった。

ただ、筋は複雑だが、舞台はよくできていたのではなかろうか。

私自身、猿之助が演っているスーパー歌舞伎「ワンピース」あるいは、
新作歌舞伎「NARUTO」なども観たことはない。
あるいは、歌舞伎座でたまに上演される、新作は観たことはあるが、
今一つ、という印象がぬぐえない。

古典歌舞伎を新作が越えられるのか、などと考えてもしまう。
落語でも、どうしても古典を上にみてしまう。ある意味古典至上主義。

だが、新作、古典は別のもの。まあ、そこまで硬く考えなくても
よいとも本当は考えてもいるのではあるが。

宮崎作品は歌舞伎に合ってるのでは、なかろうか。

ストーリーにしてもディテールにしても、氏はいわゆる
コテコテの和風の作風ではないのだが、日本人のメンタルに
根差していることは間違いない。
作品の世界観、小道具なども中央アジアっぽくしているが
やはり日本人の馴染み深さを随所に持っている。

見得だったり、花道の六方(弁慶が片足でポンポンと
飛びながら引っ込む、あれ。)など、違和感なく歌舞伎の
様式が「ナウシカ」に溶け込んでいた。いや、それ以上に、
相乗効果として引き立て合っていたと感じた。

宮崎作品の舞台化というのは、過去、ほぼ許可されていない
という。
歌舞伎で、菊之助だから、からか。

七之助もよかったのではなかろうか。
歌舞伎座でも立女形に向けて奮闘しているようだが、
このところの芸の進捗を感じられたと思う。

よかった。
だが、いかんせん、マニアックさは否めない。
このマニアックさがよいのかもしれぬが。
後半も観るかどうかは、、考え中である。

さて。
観終わって、14時。

遅くなったが、第一食。

カレーが食べたいと、考えてきた。
銀座には[デリー]などもあるが、インドカレーではなく、
欧風カレーがよい。

そこで、選んだのは[トップス]。

チョコレートケーキとカレーの赤坂[トップス]の
銀座店。
昔から三越松屋の間の三和ビルの地下に入っている。

ここ、意外に知られていないと思うのだが、池波レシピ。

先般も引いたが「池波正太郎の銀座日記(全)」

に出てくる。
ただ、先生の書かれているのは、ドライカレーとブルーベリー
シャーベットではある。店員が親切だとほめている。

先生は映画フリークでも有名で試写会の後、銀座で
買い物と食事ということをよくしていた。

映画の後、銀座の[トップス]でカレーは、なんとなく
なぞっている感じもしてよい、ではないか。

地下。
入ると、ちょっとうなぎの寝床のような奥深い席に
案内される。

池波先生は、ドライカレーであったが、欧風カレー。
せっかくなので「国産牛ほほ肉 プレミアムカレー」
スープ付き、2350円也であったか、を頼む。

スープ。

濃厚なかぼちゃのポタージュ。

きた。

ご飯にポットからスプーンで一杯かける。

左上が薬味。ピクルス、福神漬け、チーズ。

皿にのっているご飯は少量。
銀色のふた付きの皿で、別にお替りのご飯。
別にしているのは、ご飯はたくさんいりません、という
マダムのためか。

辛味はかなり少ない欧風カレーだが、デミグラスソースのようで
かなり濃厚。ただ、なにかの味が突出しておらず、
バランスと取れた味。

ゴロっと大きな牛ほほ肉。

むろん柔らかく煮込まれており、ほほ肉なのでねっとりうまい。
ほとんどフレンチ。値段だけのことはある。

うまいので、バクバク食べてしまう。
ご飯、お替りができるが、もちろんやめる。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

 

トップス

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