浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年をふり返って。 その2

さて。 いよいよ、大晦日。 大晦日といえば、こんな川柳がある。 大晦日 首でも取ってくる気なり 大晦日 首でよければやる気なり あるいは、狂歌。 貧乏の棒も次第に長くなり 振り回されぬ年の暮かな 落語『掛取り万歳』に出てくるものだが、 その昔は皆、ツ…

2012年をふり返って。 その1歌舞伎

2012年をふり返って。 その1歌舞伎 さて。 いよいよ、2012年、平成24年も押し詰まってきた。 皆様のこの1年はいかがであったろうか。 世間的には、昨年の東日本大震災から2年目。 私のまわりにもご家族を含め、仮設暮らしを されている方々が数多くおり、復…

箱根塔之澤・福住楼 その4

12月23日(日)、24日(月)引き続き、箱根。強羅のそばや、喜楽荘からもどり、 引き続き、年賀状書き。風呂に入って、夕飯。こと、食事について、連泊をする客は、宿にとって、 とても面倒な存在なのであろう。基本、ほとんどの人が一泊。 と、いうことは、…

箱根塔之澤・福住楼 その3 強羅・蕎麦・喜楽荘

12月23日(日)さて。一夜明けて、朝。福住楼の川側の部屋は、目の下に早川の急流が あって、低い、ゴォーーーー、という音が 常にしている。ここへくるようになった当初、耳に障ってなかなか寝られない、 というようなこともあったのだが、今では慣れてしま…

箱根塔之澤・福住楼 その2

12月22日(土)引き続き、箱根塔ノ沢の福住楼。昨日は今回泊まった、早川沿いの 櫻の五、という部屋の中のこと。部屋の外。 階段があって、その右側、外の見える窓。 この窓の形。 あるいは、突き当りの天井の下にある欄間のような ところの桟の意匠。 ある…

箱根塔之澤・福住楼 その1

12月22日(土) さて。 連休。 毎年のこと、箱根、塔ノ沢温泉の 老舗旅館[福住楼]へいく。 正月には毎年、どこへも行かず、 元浅草の自宅ですごす。 その代り、ということでもないのだが、 暮に箱根へ行く。 単なる温泉地への旅行ではなく、 一応の目的が…

おでん・新橋お多幸

12月19日(水)夜 東海道線、二宮で5時半、仕事終了。 東京まで戻ってくる。 さて。 なにを食べよう。 寒いし、、、。 おでん。 おでんといえば、この前、日本橋のお多幸へいった。 お多幸というのは、なん系列かあり、 それぞれに支店もある。 最近、行っ…

室町砂場

12月17日(月)夜 さて。 大阪出張から19時前、帰京。 新幹線のホームに降りると、 しょぼしょぼ雨も降っているようで、 コートもいらないほど暖かかった大阪とは 随分な違い。 着いたら、なにを食べようか、ずっと考えてきたのだが、 この寒さ。もう決ま…

室町砂場

大阪・船場と淡路町・吉野すし

12月17日(月)昼 月曜日、大阪出張。 このなん年か、大阪へくることが増えている。 それも中心地。いわゆる船場、といわれているところ。 大阪、関西で育った方であれば皆、常識として知っていること、 なのだが、私は元来、東京で生まれ育った人間で、大阪…

〆鯖

12月16日(日)午後 忘年会続きのせいか、ついに風邪を引いてしまった。 今日も寒いことは寒いのだが、予報ではだいぶ 暖かくなるようなことをいっていた。 しかし、スエットの上下を着て、その上から丹前を着込んで、 エアコンに床暖房、さらに火鉢。 それ…

海苔巻・細巻

12月15日(土)深夜 今週は、忘年会が続いた。 来週はもう一段落するであろう。 呑んで浮かれている、というよりは なんとなく、それを理由に、日頃の鬱憤解消 といった気分で、それなりに精神衛生上は 役に立っている。 今日も一日調べもの。 夕方から鮨、…

神田須田町・あんこう鍋・いせ源

12月12日(木)夜 また、少人数だが、忘年会。 どうも、続く。 鍋がいい、というので、神田須田町の あんこう鍋の[いせ源]。 本当は、同じ須田町だが、軍鶏鍋の[ぼたん] がよかったのだが、ここは8時までに入らねばならず、 きてみたら満席。時刻は、8…

神田須田町・あんこう鍋・いせ源

あんかけ豆腐、かぶのつゆ

12月12日(水)夜 今日は、あんかけ豆腐。 なにを食べようか夕方から考えていて、 決めていた。 寒いし、温かいもの。 そして、ダイエット?。 温めた豆腐にとろみのある餡をかけたものだが、 今どき、あまり家庭では食べないもの、 ではなかろうか。 私もそ…

あんかけ豆腐、かぶのつゆ

末広町・御料理・花ぶさ

12月10日(月)夜さて。今日は、末広町の和食[花ぶさ]。 割烹、といってよいのであろう。久しぶりに会う、高校の同窓生 同じクラブだった、4人で。最近、Facebookのおかげで、学生時代の古い友人 特に、大学よりも高校の方が多いのだが、同窓生と会う機会…

末広町・御料理・花ぶさ

浅草・牛鍋・米久本店

12月9日(日)夜日曜日。今日は、内儀(かみ)さんが鍋、というので、 浅草ひさご通りの、牛鍋、米久へ行くことになった。牛鍋というのは、いわゆるすき焼のこと。浅草にもすき焼や、というのは随分多い。 なかでも実際のところ、米久が一番リーズナブル。こ…

江戸期の落語 その1

12月8日(土)深夜さて。土曜日。 今日は一日、調べもの。内容は落語、それも初期の。落語というのは、寛政10年(1798年)下谷稲荷で 初代可楽(当時山生亭花楽)らが寄席を初めて開いた。 一応のところ、これが現代に続く落語のスタート といってよいのだと…

江戸期の落語 その1

日本橋・吉野鮨本店

12月7日(金)夜 五時すぎ竹橋。 ちょっと早いが、今日はここで終了。 東西線に乗り、同行していた上司は 大手町で降りる。 考えていたのは、日本橋の吉野鮨。 このところ、間が合わなくてなかなかこれなかった。 この時間なら、大丈夫であろう。 日本橋で降…

浅草・洋食・ヨシカミ

12月4日(水)夜19時頃、上野で仕事終了。今日はなにをたべようか。水曜日、と、いうのは、ちょっとだけ 選択しが減る。 なにかというと、上野と池之端の藪蕎麦、 両方とも休み。上野といえば、とんかつだが、なんとなく 今日はそんな気分でもない。上野で洋…

中村勘三郎先生のこと

昨日、歌舞伎のことを書いて、 今朝起きたら、勘三郎先生が亡くなっていた。 昨年、一度入院したが復活、今年、4月と5月の 平成中村座の舞台を務めていた。 その後、6月、食道癌の手術を受けたとの報道があり、 結局帰らぬ人になってしまった。 その5月の『…

落語・講談・歌舞伎

さて。 今日は、ちょっと考えたこと。 この、9、10、11月と 三月続けて、国立劇場に歌舞伎を観にいっているし、 ここ数年でも初芝居を決めて観たり、 できるだけ歌舞伎を観るようにしてきた。 また、黙阿弥ものが気に入り、関連する書籍など 読んだりも…

落語・講談・歌舞伎

もつ煮込み

11月29日(木)夜なぜであろうか。やはり寒いせいであろうか。 今日は無性に、もつの煮込みが食べたくなった。いや、実は、本当のきっかけは、大根。大根と油揚げの鍋に使った大根が余っており、 それ以前のものもさらに残っていたので、 これを煮込みに入れ…

大根と油揚げの鍋

11月27日(火) 今日は天気はよかったが、寒い。 日が沈むのも早い。 5時になれば真っ暗。 なにを食べよう。 鍋。それも、ちょっとこのところ、食べすぎぎみ、なので、 大根の鍋、に、しようか。 大根の鍋は、私もなんどもやっているが、 かの、池波レシピ。…

大根と油揚げの鍋

有楽町・交通会館・長崎チャンポン・桃園

11月27日(火)昼 午前中、二軒、岩本町と有楽町の取引先をまわる。 同僚二名と同行。うち一人女性。 昼飯を食おう。 このあたりなので、頭に浮かんだのは、 まずは、広東料理の慶楽。 池波レシピで、焼きそば、それから 牛バラ肉掛けご飯など、うまいのだが…