浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

箱根塔ノ沢・福住楼 その4

12月26日(土)〜28(月) 引き続き、箱根塔ノ沢の老舗温泉旅館の [福住楼]の二日目。 夕飯。 毎度書いているが、基本日本人というのは連泊はせず、 一泊のみ。それで用意している献立も一種類。 どこの旅館もそうであろう。 そして、イレギュラーにごくた…

箱根塔ノ沢・福住楼 その3

12月26日(土)〜28(月) 朝飯を終えて、部屋の移動。 山側の桐の1から、早川側の桜の1へ。 桜の1というのは風呂場に最も近い 川側の二階の角部屋。 以前にもなん回か泊まったことがある。 入ったところが主室で次の間が奥という変則的な造り。 これが建…

箱根塔ノ沢・福住楼 その2

12月26日(土)〜28(月) さて、引き続き箱根塔ノ沢の[福住楼]、 風呂に入って一杯やって、転寝。 一日目の夕飯。 配られた品書き。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 師走を迎えて 二十七年 先附 霙和え 酒菜 季節の七点盛り 造り 旬の鮮魚 鮪 尾長鯛 海…

箱根塔ノ沢・福住楼 その1

12月26日(土)〜28(月) さて。 今日は仕事納めの方も多かろうが、 私は一足早く、今日は休みを取り、 例年通り、箱根塔ノ沢の温泉旅館[福住楼]へ 内儀(かみ)さんと行ってきた。 行く目的は、年賀状書き。 家にいるとなかなか怠けてできないので 缶詰…

芝海老から揚げと真たらこと白滝の煮付け

12月21日(月)夜帰り道、御徒町の魚や[吉池]に寄る。先週であったか、[吉池]にかわはぎがあって ちょっと食指を動かされたのだが、これはちょっと高めで、 この時半額になっていた鰤の刺身を買ってきて食べた。 これを思い出してかわはぎを買って帰ろう…

池之端・おでん・多古久 その2

引き続き、純東京風おでん池之端の[多古久]。昨日は東京のおでんについて長々ゴタクを書いてしまったが、 この店のことではいろいろ書きたいことがある。書いていくと切りがないのだが、 先日、五反田花柳界のことをちょと調べて書いてみた。なん度か書い…

池之端・おでん・多古久 その1

12月20日(日)夜一昨日の金曜日はサラリーマンの忘年会が最も 多い日であったという。 そういう私もご多聞にもれず、会社の人間と忘年会であった。二軒三軒と歩いて、珍しく昨日は二日酔いで 使い物にならなかった。今夜はなにか温かいもの。おでんはどうだ…

福井・越前そばとソースかつ丼

12月16日(火)昼 北陸出張。 顧客への暮れのあいさつ回りである。 朝、上野から北陸新幹線に乗って、金沢。 もうあたり前になっているが、そういえば、 北陸新幹線の開業も今年であった。 東京から北陸方面へのアクセスは格段に便利になり 富山、石川、福井…

人形町・洋食・そよいち

12月15日(火)夜 宝町で仕事終了。 宝町といってピンとこない方もおられるかもしれぬ。 都営浅草線の日本橋と東銀座の間。 八丁堀の西、京橋側である。 このあたりだとどうしようか。 人形町へ行って、洋食でも食おうか。 ビフカツの[キラク]から分かれた…

人形町・洋食・そよいち

浅草むぎとろ

12月13日(日)夜 さて。 断腸亭料理日記、通常バージョン。 日曜。 今夜は、浅草駒形の[むぎとろ]へ行くことにした。 麦とろ、というのは、麦飯にとろろをかけて食べる 食い物のことをいうわけだが、この店の名前でもある。 昭和4年創業で、当時は麦とろ…

五反田考 その5

引き続き、五反田考。 いや、今日は東京の花街考のようなものにもなるが、 もう少しお付き合いを願いたい。 五反田花街が二業地指定認可されたのが、大正10年(1921年)であった。 ここでもう一度、時代背景をおさらいしてみよう。 第一次大戦がその前の大正…

五反田考 その4

引き続き、五反田考。昨日挙げた、昭和初期の花柳界の貴重な一次資料 「全国花街めぐり」。これにある、五反田の頁をみてみよう。冒頭に、アクセスを書いている。 著者の松川二郎氏、もとは読売新聞の記者ということだが、 文章がちょっとおもしろい。 「省…

五反田・讃岐うどん・おにやんまと五反田考 その3

12月8日(火) さて。 五反田の讃岐うどん[おにやんま]と 五反田考の続きを書かなければいけない。 [おにやんま]8日火曜日の朝。 鶏天、ちくわ天が両方載ったものを食べたが、 これは鶏天のみのもの。 いつもジュウジュウいっている鶏天。 寒くなってく…

かんだ・やぶそば

12月6日(日)夕 5時、国立劇場の芝居がはねた。 さてどうするか。 国立の帰りはいつもそうだか、神田須田町へ行こうか。 [まつや]で蕎麦か。 着物を着ているせいもあり、老舗のある神田須田町界隈が 気分、で、ある。 タクシーを拾って内堀通りから靖国…

かんだ・やぶそば

国立劇場12月歌舞伎公演 東海道四谷怪談 その3

12月6日(日) 引き続き「四谷怪談」。 昨日から、いろいろと考えてみたのだが、 結論からいうと、よくわからない。 なにがといって、鶴屋南北作品というものが、 で、ある。 その前にもう少し説明をしなければいけなかろう。 まず今回の「東海道四谷怪談」…

国立劇場12月歌舞伎公演 東海道四谷怪談 その2

12月6日(日)引き続き国立劇場の「四谷怪談」。作者の大南北先生のことを書いていた。南北先生は当時から、現代に至るまで超有名でありかつ、生世話=写実を完成させた等々、歌舞伎史的にも評価は絶大で、功績は大なのであろう。また実際の作品数も少なくな…

国立劇場12月歌舞伎公演 東海道四谷怪談 その1

12月6日(日) さて。 毎度ご退屈様ではあるが、歌舞伎、で、ある。 12月の国立劇場は「東海道四谷怪談」。 12月に“怪談”というのもいささか時候違い、季違いのような 気もするが、私はこの演目観たことがない。 「四谷怪談」はおそらくご存知ではない方とい…

北千住・居酒屋・大はし

12月3日(木)夜 今日は夕方、つくば。 7時すぎTXで帰ってきた。 このまま真っ直ぐ新御徒町まで帰るか、 はたまた、北千住、南千住、浅草で途中下車をするか。 迷いどころ、で、ある。 なんとなく、焼鳥で一杯やりたい、という心持ち なのであるが、、。 …

続・五反田・讃岐うどん・おにやんま と五反田考 その2

11月30日(月)夜 12月1日(火)朝、夜 引き続き、五反田ガード脇の讃岐うどん[おにやんま]と 五反田考。 [おにやんま]はここなん年かの間でも、かなりのインパクトのある 出会いであった。 しばらくは高頻度で通いそうである。 火曜日は朝、始めてきて…

続・五反田・讃岐うどん・おにやんまと五反田考 その1

11月30日(月)夜 12月1日(火)朝、夜 先日書いた、JR五反田駅ガード脇の路麺、讃岐うどん [おにやんま]。 (蕎麦ではないが、ここも立ち喰いの麺を食わせる、独立系の店として 私は“路麺”と呼ぶことにする。) あれからどうも、オフィスの行き帰り、通…

松が谷・ふぐ・牧野 その2

11月29日(日)夜 引き続き、日曜日、ふぐの[牧野]。ふぐの刺身というのは、なんというのであろうか。もうなん度も食べているのだが、いまだに、自分の中で落ち着きどころが見つからない。白身の魚の刺身では、最も高価なものの一つであろう。その値段に見合…