
引き続き、リヨン。
[Le Cafe Des Federations、(ル・カフェ・デ・
フェデラシオン、連盟)]にきていた。
やっぱり、ここもリヨン名物、ブション。
もう一度、アミューズ。
三皿。
昨日書いた左、リヨン風サラダ (Salade Lyonnaise)があって、
上、レンズ豆のサラダ(Salade de Lentilles、ランティユ)。
レンズ豆に、香味として赤玉ねぎ、か。
これもまた、ブションの定番とのこと。
味付けは酸味と辛味、で、さっぱり。
これは、ワインビネガーとディジョンマスタードのよう。
レンズ豆というのは、原産はやはりメソポタミアというが
なんでもオーベルニュ地方の、ル・ピュイ(Le Puy)地区と
いうところの特産で例のAOP(原産地名称保護)認定とのこと。
ここは、リヨンより南で、車で2時間(140㎞)のところと。
右、ソシソン・ブリオシェ (Saucisson Brioche)。
内儀(かみ)さんは、メインにソシソン・ショーを頼んでいる
ので、若干のかぶり。
ソシソンというのは、リヨン名物の豚肉の粗挽きソーセージ。
で、これをブリオッシュの中に入れたもの。
これも、やっぱり、ブションの定番のよう。
添えてあるソースは、最初のポーチドエッグのウッフ・アン・
ムレットに近い、赤ワイン系の甘めのもの。
一見簡単そうな料理だが、こういうものがいちいち、うまい。
やはり、伝統のもので、料理として成熟、完成されている、
といってよろしかろう。
さて、いよいよ、真打登場。
これが!。
Tete de veau、テット・ド・ヴォー、仔牛の脳味噌。
付け合わせは、ポテトに、にんじん、ポロねぎ。
ソースは、ケッパー、パセリなどハーブ、エシャロットを
効かせた酸味のあるピリッとしたもの。「ラヴィゴット・
ソース(sauce ravigote)」というよう。テッド・ド・
ヴォーにはこれと決まっているよう。
味付けは、塩ゆで、という感じであろうか。薄味。
付け合わせの野菜と煮ている、のか。
薄味なので、ソースはやはり必ずつけたくなる。
結論からいうと、決して、まずくはない。
クセがない、ともいうが、それなりには、ある。
しかし、むしろ、うまい、かもしれぬ。
半生というのではなく、火はちゃんと通っている。
二種類の質が違うものがあって、牛肉のコラーゲン、
軟骨質のものと、もう少し歯応えがあり、肉に近い味と
食感のもの。だが、なにかに例えられぬ独特なものである。
どちらも、柔らかではあるが。
しかし、やっぱりこれ、だめ、で、ある。
どうしても、想像してしまう。
なにも、こんなところを食べなくともよいではないか、と。
他にもこの料理にはたくさんのトピックスがあるのだが、
どうもグロいのでやめる。
ただ、これもフランスの食文化である。
内儀(かみ)さんの、Saucisson chaud、ソシソン・ショー。
「ショー」はフランス語で「温かい」。
言葉としてソシソン自体がソーセージ(の名前)で、
温かくして出すと、ソシソン・ショーという料理名になるよう。
(ただ、ソシソンにはサラミに近い乾燥させたものもあるよう。
出会わなかったが、これもリヨンで定番のよう。
英語のソーセージは、このソシソンが語源といってよいよう。)
器に入っているのは、じゃがいものピューレ、いや、やはり
マッシュポテトというのが合っているか。
ソースはやっぱり、なん回も出ている赤ワイン系の
もの、同じものかどうかわからぬが、近いもの。
(料理によって、粘度など、濃さを微妙に変えているか。)
ちなみに、アミューズで出てきたブリオッシュに
入っていたものとソシソン自体は、同じもの、と、
思われる。
まあ、これもなんということはないが、やっぱりうまい。
これは、テット・ド・ヴォーと、比べるとそうとうに、
安全牌。
次。だが、デザート。
これ、シャーベット。
いちごと、ラズベリー系のソース。
さわやか。
そして、これ。
どちらもチーズ。
ちなみに、左のピンクのものは、キャンドル。
中央は、見た目、カマンベールに近いが、Saint-Marcellin、
サン=マルスランというよう。カマンベールよりも柔らかく
より奥深い味。サン=マルスランは街の名前で、このチーズの
原産地。リヨンの南東80㎞ほどのところ。フランスではスーパー
にもある一般的なもの。
そして、右の器。
これも、ブション名物。
Cervelle de canut、セルヴェル・ドゥ・カニュ。
アミューズとして出ることもあるよう。
直訳すると、絹織物職人の脳味噌。canut、カニュがリヨンの
絹織物職人、セルヴェルが脳味噌。
グロく聞こえるが、先ほどの仔牛や仔羊の脳味噌料理は、
最初は上流階級の料理で職人は食べられなかった。それで、
トロっとしており食感が似ているのでこれで代用した、と
言われているよう。(先の、テット・ド・ヴォー、ではなく
焼いた料理のあるようで、それがトロっ、らしい。)
これ、チーズ料理。ベースはフロマージュ・ブラン。
これ自体はフランス全土にある一般的なフレッシュチーズ。
トロトロでヨーグルトに近い。
味付けは塩、胡椒、シブレット、にんにく、エシャロット、
赤ワインビネガーなど。ディップにもなる。
名前が妙だが、さわやかで、うまい。
いよいよ、デザート。
下が内儀さんの、mousse au chocolat、チョコレートムース。
上が、私の、洋梨の赤ワイン煮、poire pochee au vin rouge。
以上、ここまで。
会計は、89ユーロ。
トレビアン、メルシー。
ご馳走様でした。
つづく
つづく
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