浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



考察~ラフテー その1

4090号

引き続き、考察。

ヤンバルに牧草地を営む親爺さんから、
沖縄の人々というのは、国を守るために武器を
持って戦うということをしてこなかった歴史を持ち、
これによって、今もそういう発想がないのではないか、
という仮説を考えてみたのである。

江戸初期に武装をして薩摩の侵略に対抗しようとは
考えなかった。当時予算的に余裕がなかったということも
あったようだが、仮に武装をしたところで、到底
かなわないであろうという情報と冷静な判断力を持っていた。
であれば、無駄な血を流すよりも支配を受け入れる
しかなかろう、という判断に至った。
苦渋の選択として非武装、無抵抗を選ばざるを得なかった、
と、いってよかったのか。

翻って、倭国、日本はどうか。
沖縄の人々に比べて好戦的であろうか。
対外戦争の歴史である。

歴史的には、対外戦争はどのくらいあったのか。
江戸以前はそう多くはない。
663年天智天皇の頃、白村江の戦いというのに朝鮮半島
出兵している。まあ、この時代は、朝鮮半島との関係は
人的にも濃厚で、状況としては多少別かもしれぬ。

そして、奈良から、平安時代
東北地方の平定というのも、対外戦争といってよいかもしれぬ。
ご存知、征夷大将軍坂上田村麻呂
当時、蝦夷(えみし)と呼ばれていた、大和・京都朝廷の
統治を受け入れない人々が北東北におり、この征討である。
大方の東日本、東北日本の人々は、大きな反抗をせずに
ヤマト王権の支配を受け入れ、同化していったが、アテルイ
なんという名前が残っているが、東北地方には最後まで
戦った人々がいた。
東北地方は金が産出するという経済的なバックボーンが
あったからかもしれない。琉球の人々よりも血の気が
多かった?。ともかくも、徹底抗戦派もいたのである。

次は、鎌倉時代元寇。だが、これは守っただけで
逆襲しようとも考えなかった。守るだけで精一杯で
あったことは明らかである。

そして、安土桃山時代の秀吉の朝鮮出兵
二度に渡り出兵するが、むろんあえなく撤退。
当時としても、もろ手を挙げて賛成した者は多くなかった
であろう。冷静な判断として日本は朝鮮半島、まして
明国に攻め込むなど、できようはずもなかったことは
明白であったろう。

江戸期は前記の通り、琉球へ侵攻、支配下に置いた。
が、それ以外は、鎖国状態というむしろ内政重視、
和平安定を選んでいる。
これは欧州列強からの植民地化の危機を察知した
結果であり、また、秀吉の朝鮮出兵の反省も
少なからずあたったのではなかろうか。

一方、江戸後期になると海外船の渡来が増え、文化3、4年
(1806、7年)のロシアの北海道、樺太等我が国拠点への
襲撃があった。露寇というが、これも付記する必要はある。

そして、明治以降は、皆さんご存知の通り。
欧州列強は植民地経営を進める帝国主義の時代、
ということもあり日本も真似て、台湾、朝鮮半島
満州、中国、そして、太平洋戦争で、太平洋各諸島国、
石油を求めて東南アジア等々へ出兵、結果、国を亡ぼす
大惨敗であったわけである。

北海道のアイヌの人々も書き加える必要もあろう。
江戸から明治以降、同化政策という名のもとに人的、
文化的侵略を行っている。

明治以降、かなり好戦的になっているのだが、
2000年ほどの歴史を通すと、国力の把握もある程度適格で
必ずしも戦争大好き、ということもないとはいえる
かもしれぬ。

が、しかし、できるならば取ってしまおう、という
狡猾さ、また、時に調子に乗ってしまう、という
愚かさもある。

他国へ侵攻するというのは、今のロシアのウクライナ侵略を
引き合いにしても、世界各国、各時代、いろいろな理由が
あったが、地政学上の要因は大きかろう。

日本は国土面積がそこそこあり、歴史的には金、銀などの
産出もあり、江戸期などを見てもわかる通り、近世までは
対外交流を細くしても自給自足でそこそこ運営できた。
(ただこれは、近代、石油などエネルギーの時代になると
賄える資源はなく大きな弱点であることが白日の下に
さらされているわけだが。)

一方、琉球沖縄は、元来国土面積が小さく、人口も少なく、
資源もなく、貿易のみ。近世においてもとても日本と
戦う力がない。明~清との二股外交でなんとか体面を
保つという道を選ぶ以外なかった。

さてさて、こんな背景を考えると、日本人と
沖縄人とでマインドが違うのではないか、という
仮説はあてはまる可能性はありそうではないか。

一方、沖縄の基地問題は直接的には、米軍憎し、と
いうことになるのだが、これはどうであろうか。

仮に、沖縄の基地がすべて自衛隊に代わったら?。

今、日米同盟が結ばれている。
これは、日本人の大方は支持しているといって
よいだろう。いわば安全保障上、運命共同体である。
であれば、ベトナム戦争当時はともかく、今は
米軍は我が国のために駐屯、演習しているという
言い方もできるわけで、沖縄の米軍基地が自衛隊
置き換わってもよいということになる。

米軍基地が自衛隊に置き換わって沖縄の人々への
配慮が米軍に比べて増し、事故も減り、、、であれば
沖縄の人々の心象も多少変わるのであろうが、
おそらく、根本的にやめてほしい、という気持ちは
変わらないのではなかろうか。

今、尖閣から台湾、中国の問題を抱えているこの地域、
地政学上、沖縄の重要性は高いことは素人目にも
明らかである。

最初に書いたように、この問題の解決策を持っては
いない。ただ、内地日本人と沖縄人のマインドが
根本的に違うかもしれぬことを念頭に置き、配慮を
欠いてはいけないということは間違いなかろう。

さて。
沖縄デーであった。

ハナマサラフテー用に豚バラ。
それから豚足、と思ったが切れており、ゆでた尻尾。
これは韓国だがチャンジャ。そして泡盛、久米仙。

帰宅。

豚バラ。

ラフテーは沖縄の豚角煮であるが、中華、あるいは
和食とはかなり異なる。

 

つづく

 

 

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上野黒門町・八重山そば・みやら製麺~考察

4089号

5月19日(木)第一食

さて、またまた、で、ある。
上野黒門町八重山そば[みやら製麺]に
きてしまった。

今週のNHK朝の連ドラ。
東京に出てきた主人公が、そばを作っていた。
それで、で、ある。

13時、自転車で出て、真っ直ぐ黒門町へ。

入った右の券売機。
前回はジューシーのついた八重山そば
ランチセットにしたが、他のものは?。
やっぱりドラマに出てくる、大きな麩の玉子
野菜炒めフーチャンプルーでもないか、と。
が、まあ、そんなものはなさそう。

追加ソーキ、100円!。

これ、いいじゃないか!。

13時をすぎているがほぼ満席だが、
一つ、運よくあいているテーブルがあった。

すぐに、きた。

かげになってしまったが、右上が、追加ソーキ。

ソーキは一般には骨付きバラの甘辛煮だと思うが、
これは骨は付いていないもの。
柔らかく、うまい。

八重山そば
細切りの八重山かまぼこ(さつまあげ)、と肉。
野菜サラダにジューシーは一緒。

沖縄そば(ヤンバル、八重山など含めて
広い意味で沖縄地方のそば)の麺というのは、
堅い。これは大きな特徴であろう。

この一週間、NHKでは沖縄復帰50周年で、
たくさんの沖縄関係の番組を放送していた。
「今日の料理」の特番であったか、朝ドラの
フードコーディネーターの方がそばや、
フーチャンプルーを作っていた。

沖縄そばには、以前はかん水は入らなかったが
最近は、かん水、あるいは重曹を入れるように
なっているよう。
そして、ゆで立て麺を使うのではなく、ゆで置き。
くっつかぬように油を塗るよう。

堅いのはこの工程に起因していそう。
かん水の入らない内地のうどんのをゆで置きに
すれば、まあ、この堅さにはならなかろう。

ジューシーは、前回と同じなのか違うのか、
わからぬが、今日の方がちょっと具が多く、
うまい。あたり、か。

ご馳走様でした。
うまかった。

ここ、券売機制で、気軽でよい。
今日、私はたまたますぐに座れたが、私の後は、
すぐに満席になり、待つ人も出ていた。
それも、男ばかり。
ちょっと立ち喰いそば・路麺にも近い。
そば大盛にさらにジューシー付きもある。
男が満足できる、昼めし、で、あろう。


みやら製麺

Facebook

03-5577-6622?
台東区上野1-2-8

さて。
ここから、秋葉原ハナマサだ。
もう、こうなったら、今日は沖縄デーにしよう。

なにを作るかといえば、ラフテーだ。
泡盛も買おう。

と、いうところなのだが、今日はここでちょいと
横道にそれる。

考えてみたのことである。

NHKでたくさん放送していた沖縄特集の一つで
最近世界自然遺産になったヤンバルの森を
やっていた。

これを視て考えたこと、で、ある。

なにかといえば、基地問題である。

最初に断っておくが、これには結論はない。
そう簡単に結論が出せれば苦労はしなかろう。

ヤンバルには、米海兵隊の演習場がある。
自然遺産認定と前後して、多く返還されたようだが
それでもまだ、ヤンバルの森に演習場は残っているのも
現状である。
また、朝ドラで描かれているようにヤンバルには
演習場の他に、村があり人も住み、農業などを営んで
いる。自然遺産でこういうところは珍しいという。

このヤンバルで牧草を栽培している農家の
親爺さんが出演ていた。
過去に、米軍のヘリコプターが親爺さんの牧草地に
墜落する事故があった。死傷者は出なかったが、
牧草地には油やら有害と思われる物質が染み込むなど、
被害を被った。また、なによりも危険である。

親爺さんは、なんでこんなことが起きるのか、
米軍はいらない!、と心からの叫びとして
語っていた。

沖縄で数多く繰り返されている米軍からの被害
の一つ。
だが、この親爺さんを視て気が付いたのである。

沖縄の人々は、武器を持たない丸腰の人々で、
戦うマインドがないのである、と。
歴史である。
それがあの親爺さんの表情ではなかろうか。

これが、日本・内地人と大きく違うところ
ではないかと。

沖縄、琉球の歴史をみると、琉球王朝成立以前、
部族社会といってよい頃、沖縄本島内では、
有力豪族が争った。この頃はなんらか武器を持つ
戦いがあったということであろう。
そして勝者が琉球王になった。
これが1429年で、日本では室町時代

その二百年弱後、今から四百数十年ほど前の
江戸時代初期、1609年、島津薩摩軍が攻め込んで
きた時には組織的には武器を持って戦わない、
無抵抗、降伏を選んだ。

 


考察、つづく

 

 

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上野・洋食・ぽん多本家

4088号

5月17日(火)第二食

さて、火曜日。

今日も天気はよろしくない。
気温も低く、時に雨もパラパラ。

家にばかりいてもよろしくない。

久しぶりに上野の[ぽんた本家

で、カツレツでも食べようか。

少し前にウイークエンドに内儀(かみ)さんと
行こうとTELをしたのだが予約で一杯であった。

ウイークデーであれば大丈夫であろう。

寒いので、短いステンカラーのコートを着て
自転車で出る。

と、すぐにパラパラと雨。
天気アプリには表示されていない。
これはやむか。

上野で買い物。
浅草にもあるが、最近ドンキホーテ
行くようになった。
食品が多いが、大容量で安いもの。
コーヒーがよい。

やはり雨はすぐにやんだ。

夜の開店、4時半すぎ[ぽん多本家]へ。

営業中の札を確認して、重い扉を開けて入る。

お、既にカウンターの両脇に二人。
開店前から並んでいたのであろうか。

一人、といって、真ん中の席へ。

お兄さんが注文を聞きにくる。
この方、20代、あるいは、30代ちょいか、
お若い。息子さんではなかろうか。

やっぱり、ビール。
キリンの中瓶。

それから、カツレツ。
今日は、ご飯も付けちゃえ。

ビールとお通し。

キリンラガーだが、クラシック。

お通し、これ、なんであろう。

ここでは、初めて見るのではなかろうか。
黒い、ちょっと不気味?。

つまんでみる。
ちょっとほろ苦い。

!。
あー、これ、鮑(あわび)の肝を煮たものだ。
ここには、私も食べるが、鮑のバタヤキがある。
その肝だ。

味は薄めの甘辛で、ほろ苦さと、磯の味
というのか、昆布のような香りとうま味。
まあ、珍味ではあろう。

呑んでいると、カツレツがきた。

やっぱり、お兄さんが、まだ呑んでいるので
ご飯は、後にされますか?と、聞いてくれる。
声を掛けてください、と。

カツレツでもビールを呑みたい。
ご飯と味噌汁は冷めてしまうので、
ずらしてもらえるとありがたいのである。

そばやなどでもそうだが、呑んでいる客に
こういう気遣いをするのが、東京の飲食店では
あたり前であったはず。
今となっては希少であるのは寂しい。

うっすらピンクの切り口。

塩である。
心配な油切れもよし。
流石である。

ここは脂身は取ってあり、肉だけのうまみ。

ビールを呑み終わり、ご飯を頼む。

ご飯と赤だし。

ここのご飯と赤だし、食べたことがあると思うのだが
こんな感じであったか。

ご飯ではなく、赤だし。
なめこ汁なのだが、秀逸。

表面に黒っぽい細かいものが少し浮いているのが
わかると思うのだが、これ、山椒。

この量でも飲むと、微かにわかるほどではあるが
これが絶妙にうまい。

赤だしというのは、赤味噌八丁味噌だけではなく、
ノーマルな米味噌も合わせて使う。
出汁もむろん取ってあるのであるが、これで濃厚な
うま味になる。
この濃厚なうま味となめこの味、香りと山椒が
ドンピシャ、合っている。味噌汁に山椒を入れる
というのは、昔からなくはなかろうが、
なんとなく入れたのではなく計算されたものであろう。

たまにはご飯も食べねば。

うまかった、うまかった。
ご馳走様でした。

お若いお兄さんは、調理場でご主人の作業を
後ろに立って、じっと見ていた。
息子さんであれば、五代目になるのか。

勘定に立つと、勘定もお兄さん。
にこやかで感じがよい。

たのしみ、で、ある。

 

台東区上野3-23-3
03-3831-2351

 

 

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カレーうどん

4087号

5月16日(月)第一食

五月雨、梅雨にはまだ早いのだが、
雨とうすら寒い日が続いている。

連休明けから鼻炎とアトピー
鼻炎から副鼻腔炎
まあ、持病で定期的に起きるので驚くこと
ではないのだが。不調ではある。

温かくてちょっと辛いもの。

!。
カレーうどんはどうだろうか。
よいかもしれぬ。

外で、ではなく自作。
カレーうどん・そばは自作をする

最近は東京のそばやもカレー南蛮が随分うまくなったが
やはり、西日本、特に名古屋のものには及ばない。
30代前半に数年名古屋にいたことがあるが、名古屋の
カレーうどんは抜群である。
濃い味の名古屋飯の代表の一つといってよいだろう。
カレーうどん・そばのうまさは濃さである。

名古屋のカレーうどんのうまさを再現しようとして
試行錯誤をしたものである。

ポイントは出汁の濃さと脂、ラードである。

それから出汁。
鰹削り節で濃く取っておく
 

肉。牛でもよいが、豚で問題なかろう。

買出し。
細切れを買ってくる。

ラードだけでもよいが、ヘッド・牛脂も
併用するレシピもある。

牛脂をご存知であろうか。
牛の脂。
入手しようと調べたのだが、業務用のみで
一般には市販されていない。
買えば量も多く、高価。
スーパーの肉売り場や精肉店でステーキ肉や
すき焼き肉を買うともらえるあれが牛脂。
買うたびにもらってきて、ステーキは
オリーブオイルで焼くので使わない。
これを冷凍庫にストックしてあった。

これを使ってみようか。
フライパンに牛脂一つ。

溶けたら、玉ねぎと1/2個スライスと
豚小間切れ。

炒めて、薄力粉60g。

簡易ベシャメルだが、これでもダマには
ならない。

と、忘れていた。

ヘッド一つであったので、脂の量が足らない。
ラードだとレシピでは全量で60g。
薄力粉と同量。
これを守らないとベシャメルにはならない。
脂が少ないとダマになろう。

ラードを量って

足す。

よく和える。
脂の量が適量であれば、OK。

ここにカレー粉適量。
これもよく和える。

ここに温めた鰹出汁を足していく。

徐々に入れ、全量。

ダマにはならないのである。
フレンチなどのクリーミーさを追求するのであれば
セオリー通りに小麦粉を炒め、同量の脂を入れて
さらにトロトロになるまで炒めるべきであろうが、
カレーうどんであれば、これでも十分。

ここに桃屋のつゆ。

味を見ながら。

桃屋のつゆだけでは、気持ち甘味が勝つので
しょうゆも加える。

あー、かなりまだ硬い。粘度が高い。
この、小麦粉60g、脂60gのレシピは、
二人前程度ではあった。
最初の鰹出汁を一人前程度しか取っておらず足らない。

桃屋のつゆとしょうゆで味は決められるが。

水を加えるとうま味は薄くなる。
なんといっても、カレーうどんは濃さが命。
これで行こう。

湯を沸かし、乾麺のうどんをゆでる。
カレーうどんの場合、生やゆでうどんよりも
むしろ乾麺の方がよいだろう。

硬めにゆでて、水洗い。
丼に入れて、レンジ加熱。

長ねぎの青い部分を斜めに切る。

カレーうどんの出来上がり。

これ、かなりうまくできた。
とろみは強いのだが。

なにかというと、牛脂。
牛脂というのは、脂だけではなく、香りが出る。
牛肉の香り、で、ある。
むろん、意図はしていなかった。
いや、知らなかった。
豚脂、ラードも香りはあるが、もっと強い。
豚肉と玉ねぎを牛脂・ヘッドで炒めることで
牛肉を炒めたような香ばしい香りが付いた、
のである。
大発見である。

 

 

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三筋・天ぷら・みやこし

4086号

5月15日(日)夜

さて、日曜。

今日は、ご近所、三筋の天ぷら[みやこし]。

数日前に予約をしていた。
土曜は一杯で、日曜になった。
お客も戻ってきたよう。

元浅草に住んでいるが、三筋は隣町。
拙亭からは歩いて10分もかからなかろう。

春日通りを渡って三筋湯という銭湯の先。

三筋は江戸からの地名。
地名ではあるが、元は正式な町名ではない。
まあ、通称。

以前に出したものだが、江戸の地図を
出しておこう。

大御番組と御書院番組という幕府家臣の組屋敷があり、
その中に、三本の南北の筋があり、それで三筋町と
言っていた。通称だが切絵図などの地図にも表記
されることもあったものである。
江戸府内の土地は武家屋敷地、寺、神社地、町人の
住む町と大きく三種類に分けられる。
このうち、武家地、寺社地には正式な町名はない。
それ以外の商人、職人など“町人”が住む区域を
文字通り町と呼んだわけで、名前が付けられていた。
これが正式な町名である。従って武家屋敷地には
正式な町名はない。
だが、長い間に武家屋敷地などにもそこに特徴的な
通称名、愛称とでもいってよいのであろう、そんな
名前が生まれた考えられる。
通称なのでどこの武家地にも必ずあるというものでもなく、
また、命名にルールのようなものもないといってよい
ようである。

閑話休題

三筋の天ぷら[みやこし]。

5時半、店到着。

名乗って、カウンター。
今日は奥側の真ん中。
先客はなし、一番乗り。

ビールを頼み、お通し。

今日は、すみいかの下足。
ぽん酢しょうゆにもみじおろし

いつものご飯付きの天ぷら定食の特、6,050円也を。

海老から。

さいまき海老二本と、頭。

さいまき海老は、小型の車海老のこと。

東京の天ぷらやの最初は、海老に決まっている。
なぜであろうか。
考えてみれば、他のものでは、やはり座りがわるい。
きすでも穴子でもなかろう。

天ぷらの三番バッター。
うまいものは、最後、、としてもよさそうだが、
腹が減っている最初に、一番うまいものを出すのが
最も効果的ということであろう。

次は、いか。

この順も決まりであろう。
いかは、すみいか。
この時期なので、多少堅め。

きす。

なかなか大きなもの。
美しく揚げるものである。

白魚。

冬から初春、ということになっているので
もう時期もお仕舞に近いのであろう。

淡泊なので、塩がよいだろう。
カリっと、極上に揚がっている。
香ばしい。
自分でも揚げるが、こうは揚がらない。
180℃を越える高温なのかもしれない。

白魚は生で軍艦の鮨か、こうして天ぷらが
最もうまかろう。

ここで出るのは珍しい、山うど。

新潟のお知り合いから送ってもらっているとのこと。
無口なご主人に代わって、女将さんが話してくれた。

葉の部分はちょっとほろ苦く、うまい。

穴子

塩でもうまい。

ひょっとすると、生ぐさくなるのだが、
むろん、プロの仕事。
カリッカリで、身はホッカホカ。香りもよし。

天つゆ。

やっぱり穴子天が優るのは、天つゆ。

どうなのであろうか、ここの天つゆは、標準よりは
気持ち濃いめか。ただ、浅草に多い天丼メインの
ところよりは、薄い。

野菜天。

ここが本来の野菜天の位置。

椎茸、蓮根、季節で小玉ねぎのこともあるが、
今は、ししとう
右の壁の木札には青唐と書かれている。

最後は、天丼。

小さな小柱のかき揚げ。
丼にせず出してもらえるし、天茶でも。
赤だしは蜆。

以上。

いつも通り、うまかった。
ご馳走様でした。
このご近所で、このレベルの天ぷらが食べられるのは
幸せ、で、ある。

 

みやこし

台東区三筋2-5-10 宮腰ビル1F
03-3864-7374

 

 

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真子鰈のムニエル

4085号

5月14日(土)夜

土曜日。
なにを食べよう。

特に展望があるわけではないが、
とりあえず、吉池にでも行こうか。
12時台、早めに行ってみる。

にぎり鮨でもよいか、と。
だが、きてみると、なかなかピンとくるものがない。

この前は小肌を〆た。
鯵、鯖、、、大きなもんごういかがあるが、
これは硬かろう。
まぐろはいつも通り、たくさんある。
まぐろ売り場ではないところに中落もあるが、
1000円を越えて、高い。

お、真子鰈!。
鮨はやめて、毎度お馴染み、ムニエルにしようか。

激安超特価などと書いてあるが、一枚一パック
400円台後半。
激安というほどではないと思うが、まあ相場よりは
安かろう。
これにしてみるか。

付け合わせは、ポテトリヨネーズにしようか。
じゃがいもはある。
ベーコン角切りというのか、ぶつ切りというのか、
を買えばよいか。
タイムはある。
そう、最近、タイムは苗を買ってベランダで
育っている。

帰宅。
これがタイム。

そして、真子鰈。
いつも通りの真子鰈である。
宮城産。

レシピもいつも通り、フレンチ谷シェフのもの。

真子鰈は鱗を取り、頭を落とし、
腹を出さねばならない。

先に頭を落とし、腹を出す。
そして、流しで水を出しながら、鱗取り。

真子鰈の表側には、細かいがびっしりと鱗が
付いている。丁寧に取る。

OK。

ポテトリヨネーズの準備。
じゃがいもはよく洗い、皮のままスライス。
レンジ加熱で下ごしらえをしておく。
玉ねぎもスライスしておく。

鰈は、先に塩をすり込んでおく。
小麦粉。今日は、強力粉。

指が濡れていると、触ったところの小麦粉が
取れてしまう。
よく手を拭いてから。

二枚同時に焼けないので、一枚ずつ。

たっぷりのオリーブオイル。
上から油を掛けながら、中火でしっかり焼く。

特に時間は計っていない。
勘で焼いても中が生、ということはなくなって
きている。

同時進行でポテトも。

フライパンにバターとレンジ加熱したポテト。

馴染んだら、玉ねぎとベーコン。
そして、タイム。

玉ねぎに火を通して、塩胡椒で仕上げておく。

鰈はひっくり返し、仕上げる。
もう一枚も同様。

皿に盛り付け。
上から冷凍してあった、パセリのみじん切りを
たっぷり。
ポテトリヨネーズも。

見たところ、わるくない。ビールを開けて、切る。

ポトトリヨネーズはよくできた。
いつも通り、うまい。

だが、鰈。
なんであろうか、これ。
いつも通り焼いたはず、なのに。

欠点は二つ。
一つは、油くさい。内儀(かみ)さんのものを
食べてみると、問題はない。内儀さんのものは
最初に焼いたもの。私のは二回戦目のもの。
この間に、残った油をそのままに、新しいものを
足して焼いた。
これがわるさをしているのだろう。
無精をするのではなかった。
このところ体調がもう一つ、というのもあるのかもしれぬ。
どうしても油が気になる。
連休をすぎたというのに、鼻炎がひどいのである。

もう一つ。身が柔らかい。写真を見てもわかるかもしれない。
ナイフを入れるだけで、崩れてしまう。
白身なので、そう堅いものではないが、柔らかすぎる。
海老、蟹でもあるが、時として柔らかい、グズグズ
なことがある。鮮度なのか、なんなのか。
ごく稀ではあるのだが。
むろん、生の魚を見ただけではトウシロウには
わからない。
だから、多少安かったのか?。かもしれぬが。
まあ、たまにこういうこともある。

 

 

 

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ビールとカツカレーゴーゴーカレー御徒町/台湾まぜそば麺屋こころ/そば元浅草砂場

さて、今日は三本。

4084号

5月8日(日)夜

ビールとカツカレー[ゴーゴーカレー御徒町

今日は、これ。

見かけたことのある方も多いかもしれぬ。
(ヒロミが右遠景にいるように見えるのだが、、)

サントリー発泡酒金麦ザ・ラガーのCM。
随分前から香取慎吾氏の出演ているもの。
それで、最近の、カツカレーをかっ食らっているもの。

あれ、うまそうである。
今までのバージョンでもいろんなものを
食べているが、最もうまそうである。

カツカレーとビール。
ご飯ものとビールというのは、あまり考えないが、
よく見つけたものである。
カレーを食いながらビールは呑める。いや、呑みたい。

よし、いってみよう。
カツカレーとビールならどこか?。

カツカレーなら[日乃屋]もよいが、
ビールは確か置いていなかった。
同じく御徒町の[ゴーゴーカレー]。
あそこは置いていたはず。

19時前、自転車できてみた。
御徒町、春日通りの北、JRと昭和通りの間の路地。
入って右側。

店に入り、券売機を見ると、ビールはやはり
あった。そして、カツカレーの中盛。
量は私は中盛で十分。

カウンターに座って、待つと、きた。

キリン一番搾りの缶とキンキンに冷えて
霜の付いたビールグラス。

香取君が食べているカツカレーのカツは
かなりぶ厚いもので、ここのカツとは随分違う。

むろん、これはこれで、うまい。

キリンはラガー一本で一番搾りはほぼ呑まない。
今年、味が変わった、新しくなったと
盛んにやっているがよくわからない。
ただ、こんな味だったのか、という、新鮮な
印象ではある。
うまいかまずいかと聞かれれば、十分うまい。

ともあれ、カツカレーとビール。
うまいものである。


ゴーゴーカレー

台東区上野6-2-7 宮入ビル1F
03-3832-4155

5月10日(火)第一食

本家台湾まぜそば麺屋[こころ]

また、きてしまった。
台湾まぜそば

妙にクセになる、のである。
玉子の黄身がのり、濃いたれとおなじく濃く
ちょい辛の挽肉。魚粉。そして、太麺。追飯。
はずさない。

麺屋こころ

台東区上野6-16-9
03-5834-3651


5月12日(木)第一食

そば・元浅草[砂場]

このところ、第一食が昼時刻に
やっと間に合うようになった。
とはいっても、12時50分頃。
私のような者は混む時刻はさけねばならない。
かつ、ミニかつ丼がまだあると思われる頃。

いつものミニかつ丼ともりそばのセット。

やっぱり、そばがうまい、のである。
砂場なので更科系の白くて細いそば。
この盛、美しいではないか。
そして、東京下町の甘辛の濃いつゆ。

箸の先にちょいとわさびを付けて、一箸分の
そばをつまむ。この量がむずかしい。
多くてもむろんいけないし、つまみ方も
長くなりすぎては、つゆにつけずらい。
左手をそば猪口に添えて、あるいは少し持ち上げる。
でなければ、犬食いになる。これはポイント。
つまんだそばの先を、そば猪口の底に
付かぬほどつゆにつけて、一気に手繰る。

東京の人間であれば、形よくそばを手繰りたい
ではないか。アイデンティティーである。
つゆが濃いので、一箸分全部をつゆにつけるのは
もっての他。絶対に箸からそばを離してはいけない。

しゃっきりした喉ごし。
一噛み、二噛み、程度でのみ込む。

これが江戸前の正しいそばの手繰り方と、
思っている。

そばを手繰り終わって、かつ丼にかかる。
そば湯を残っているつゆに入れ、つゆ替わりに
かつ丼を掻っ込む。

かつ丼もうまい。
ラードで揚げたかつ丼でなければいけない
などと言っている者があるが、そんなことは
まったくない。
ラードで揚げたカツのかつ丼もうまいのだが、
それはそれ。
玉子とじのかつ丼は、東京早稲田そばやの生まれ。
東京の郷土食といってなんら差支えはなかろう。
そばやのかつ丼は、氏素性の正しいかつ丼
なのである。
これだけは譲れない。

いつも通り、うまかった。
ご馳走様でした。


03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1

 

 

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