4044号
3月2日(水)~
さて、トルティーヤチップス、で、ある。
ご存知であろうか。
まあ、スナックである。
とうもろこしが原料の。
こんなやつ。
湖池屋、ドンタコス。
実のところ、このトルティーヤチップス、
好物、なのである。
味が付いていれば、そのままでよいし、
塩味のものは、辛めのサルサなどをティップしても
うまい。ザクザクとした食感と、とうもろこしの
香ばしさがよい。
だが、あまり売っていない。
ハナマサには必ずあるが、ちょいと高いもの。
売れ筋ではないから、なのか。
まあ、スナックとしてはニッチなのであろう。
アメリカで買うと大きな枕のようなものが
たくさん売られており、別段高いものではなかろう。
ともあれ、今もよく買うので、どうも気になる。
そこで、自作できないか、と考えた。
そもそもチップの前に、トルティーヤ(ジャ)
というのは、なにか。
ご存知の方も多かろうが、メキシコ料理である。
タコスの皮といえば早かろう。
ただ、タコスの皮もメキシコには二種類ある。
これは地域によって違うのだが、小麦粉のものと
とうもろこしを粉にしたものを使うもの。
メキシコでも小麦のとれる地域と、とうもろこし
しかとれないところの違いと聞く。
ダイビングで行った、太平洋岸の ロスカボスでは
小麦製で白い。
大西洋カリブ海側のカンクン、コズメルはとうもろこし製
で、あった。
スナックのトルティーヤチップはこのトルティーヤの
とうもろこし原料のものを油で揚げたもの。
まあ、こういう理解だったのである。
これ、ざっくり言えば、間違っていないのだが、、
ともあれ、ここからこの話は始まる。
小麦粉を使ったタコスの皮、トルティーヤは
メキシコへ行った後、自作をしたことがあった。
これはまあ、さほど難しくはない。
日本のうどん、中国の点心の皮同様。
小麦粉に、塩、水でこね、トルティーヤの形に
伸ばしてフライパンで焼けば出来上がる。
そこでまず、とうもろこし原料のトルティーヤの
レシピを調べてみた。
すると、とうもろこしの粉=コーンフラワーと
いうものに強力粉を少し、これに塩、オリーブオイル、
お湯を入れ、こね、寝かす。
そして、丸く伸ばして焼くのは一緒。
これを揚げればよいということか。
そこで、さっそく、コーンフラワーをネットで探して
手に入れてみた。
届いたのが、これ、二袋。
500g400円程度でそう高いものではない。
配合は、いろんな例があるよう。
ともかくも試しにやってみよう。
とうもろこし粉と小麦粉の大きな違いは
とうもろこし粉には、グルテンが入っていない
ことのよう。
つまり、粘りが出ないということ。
レシピでは強力粉をある程度の割合で入れているのは
つなぎのようなものか。
これをまとめ、こね、2時間ほど寝かし、
伸ばして、切って揚げてみたのが、これ。
小麦粉の生地のように腰、といったものが
関係ないので、難しいことはない。
だが、見た通り、これは違う。
色は黄色いのだが、私の知っているトルティーヤ
チップとは、明らかに違うものである。
香りはとうもろこしらしさもあるが、ザクザク感
といったものがまったくない。
薄い小麦粉せんべいといった感じ。
試しに、この生地をそのまま焼いてみたが、
これは、確かにタコス用のとうもろこしの
トルティーヤのようではあった。
揚げると違う。なにが違うのか。
この日は一緒に鶏の足も焼いた。
まあ、これはガス台のココットで焼いただけ。
味は塩胡椒だけ。
ともあれ、ここから、試行錯誤が始まる。
文字通りトルティーヤチップスで検索してみたり。
すると、少しわかった。
トルティーヤチップス自体を作る人は、やっぱり
日本では少ないようで、レシピの例はわずか。
そこには、麹のようなものを入れるもの、
ベーキングパウダーを入れるものが出てきた。
発酵させたり、膨らませたり。
チップスだとそんなものか、と思い、まだ生地が
残っていたので、家にあったベーキングパウダーを
加えて置き、もう一度揚げてみた。
結果は、多少膨らむ程度で、ほぼ同じもの
にしかならなかった。
まあ、原料が同じなのでそう大きく変わったものは
できなかろう。
つづく
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