浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



食べたものいろいろ その1

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旧臘から長々、京都、歌舞伎と、イレギュラーバージョンを
書いてきたが、そろそろ通常バージョンに戻る。
その前に、今年になって食べたものを少し。

1月7日(月)

吉池で買った鰤のあらで、鰤大根。

大根は半分に切ったもの。
皮をむいて、厚いいちょう切り。

大根の下煮は圧力鍋。
ひたひたに水を入れ、ふたをし、点火。
加熱、加圧。
圧が上がって、弱火にし5分で消火。
野菜でも肉でも私が圧力鍋を使う場合はこんな感じ。

鰤の方は、霜降りから洗う。

水を薬缶にたっぷり沸騰させ、ざるに並べた鰤あらにかける。
ひっくり返し全体にくまなくかける。
水洗い。

圧力鍋は消火から30分。
大根は十分柔らかくなっている。

平たい鍋に霜降りをした鰤、大根を並べる。
しょうゆ、酒、砂糖、水。
魚の煮込みの味付けは濃いめ。

煮立ててアルミホイルで落としぶた。
煮込み時間は短時間。7~8分が限度。

煮魚はこれ以上煮てしまうと魚からコラーゲンや
脂が出てしまいパサパサになってしまう。
そのかわり、煮汁は濃く。これは鉄則。

煮あがり、盛り付け。

血合いもあるが、ぷりぷりに煮あがり、
よい鰤大根になった。

さて、次。

1月8日(火)昼

昼飯は外に出ることがほとんど。

寒いので温かい味噌ラーメン。

近所で味噌ラーメンといえば、私にはここ。
御徒町の[ひむろ]。

広小路交差点から中央通りを北へ。
一本目を右に入った左側。

[ひむろ]あるいは[味源]は北海道ラーメン。
この御徒町の店がいつできたのかはわからぬが、
[味源]自体は東京にとんこつみそを移植した嚆矢であろう。
それからもう20年以上になるのではなかろうか。

味噌ラーメン。

おろしにんにくを入れ、食べる。

とんこつみそでこの味は、他にありそうでないのではなかろうか。
それでずっと通っている。

夏でもよいが、冬は温まり、よい。

台東区上野4-5-2
03-5688-6777

次。

1月9日(水)夜

やっぱり寒いので、今日はアヒージョにしようと考えた。

具を探しに、吉池に寄ってみる。

ムール貝あたりが定番か。
それから?。

鯛のあら?。
頭や骨ではなく、刺身の切り落としのような部分。
こんなもの一口に切って入れてもよいかもしれぬ。

お?!。
はぜが安い。

アヒージョではなく、簡単に唐揚げにしてもよいかもしれぬ。

地下でフランスパン、きのこも。
きのこはしめじとなめこの中間のような茶色いぬめりのない
なめこ。きのこというのは、白いものよりも茶色いものの方が
うまみは濃いように思う。

帰宅。

はぜ。

宍道湖産。
格安。

アヒージョから。
にんにくは、2かけらほどスライス。
私のアヒージョは土鍋。
にんにくスライス1/3を、先に土鍋で少量のオリーブオイルで
炒める。軽く焦がすため。
にんにくは少し焦がした方が香りがよくなりうまい。

鯛のあらは一口に切って、オリーブオイルを足し、
揚げ煮。きのこもここで入れる。
火が通ったら、洗ったムール貝も投入。
口が開いたら、塩で味付け。

パセリも散らす。

OK。
パンをオーブントースターで焼いて出す。

アヒージョといえば、海老や貝が多いが、こうして
魚そのものを入れるのもうまい。
鯛なので、よい出しが出るだろうと考えたが、成功。
切り身ではアヒージョにしてしまうのはいささかもったいないが
あらであれば、骨などあるが十分。

ムール貝もうまいし、このきのこもめっけもの。
やはり味が濃い。

これで十分。

はぜは明日。

塩もみし、ぬめりをきれいに取って
冷蔵庫へ入れておく。