
引き続き、イタリア。
ジェノヴァのあるリグーリア州の海岸の風光明媚な世界遺産、
チンクエ・テッレのマナローラという小さな集落にきている。
人口350人とも。
[Nessun Dorma、ネッスン・ドルマ]という半オープンの
眺めのよいレストランに入って、昼飯。
よい天気で、海が美しい。
まわりの客を見ていると、どうもフランス語が多く
聞こえる。隣の女性二人組もフランス人のよう。
なるほど、フランスから遊びにくるにはお洒落で
ちょうどよいところなのかもしれぬ。
料理がきた。
簡単なものではある。
パン、生ハム、キッシュのような具をはさんだパイ。
生クリーム?、ブッラータ?、モツァレラ?、トマト、
バジル、ルッコラに、黄色い皮のメロンも。
やはりメロンは生ハムに合うものである。うまい。
料理とはいえぬものかもしれぬが、やはりイタリアは
チーズも生ハムも野菜も、素材が格別にうまいから、
これだけで十二分である。
二人で食べるにはちょうどよい量。
[Nessun Dorma、ネッスン・ドルマ]
「寝てはいけない」。
うまかった。
勘定をして、出る。
集落に戻って、小さなカフェでアイス、ジェラートを買う。
チョコレート。
やはり、ヨーロッパはチョコが濃厚でうまい。
こんなところでよいか。帰ろう。
マナローラ駅に戻る。
駅員はいないが、観光案内所兼、売店兼、切符売り場が
あって、そこで、ジェノヴァ・プリンシペまでの切符を買う。
やはり、各駅停車と特急を乗り継ぐ。
乗ったのだが、乗り継ぐために降りる駅を間違えてしまい、
切符を払い戻して買い直す羽目になったが、
なんとかジェノヴァ・プリンシペに帰ってきた。16時半頃。
特急はかなり混んでおり、いろんなドラマが見えて
おもしろかった。
最初に書いたが、イタリアの特急は、指定券なしでは
乗れないのが原則のはずだが、実際には、指定のない
特急に乗れる割引パスが売られており、こういう券で
乗っているらしい人が、とても多いということ。
我々は正規の指定席付き特急券だが、こういう人が指定席に
勝手に座っている。彼らは持ち主がくると都度開けなければ
いけない。
流浪の民、なのである。多くは、若者、学生、高齢者?。
そこにもってきて、ガタイのいい黒人のヤカラがいて、
混んでいるのに、二人席にひっくり返って寝ていたり。
まさに、混沌。
前に座っていた気の弱そうな、若い眼鏡を掛けた学生風の
お兄ちゃんは流浪をしていたのだが、なん度も席を
かわらされて、あ、また、と、吹きだしてしまった、、が、
気の毒に。
若い男性イタリア人学生、気が弱くて真面目?。
意外に、こんな人もいる、のか。ま、そりゃそうか。
イタリア人男性といえば、ジェローラモ氏ではないが、
陽気で、チャラい?かと思うと、そんな人ばかりでも
ない?。
そういえば、映画「ニューシネマ・パラダイス」の監督、
脚本のジュゼッペ・トルナトーレ。自伝的作品というが、
あのお兄ちゃん、まさにあんな感じか。気が弱い、
というよりは、繊細なアーティスト気質?。わからぬが。
ともあれ、混沌の車内、ヤカラばかりではないのは、
救いであった。
閑話休題。
ジェノヴァのアパートに戻ってきて一休み。
夕方、スーパーへ買出しに出ねば。
カルフールがちょっと遠いのだが、歩ける距離か。
googleで探す限り、近所ではここしかないよう。
目の前のバルビ通りを東へ行く。
途中、ジェノヴァ大学がある。ここ学生街でもある。
1481年設立とかなりの歴史。理工系が強いよう。
大学、王宮があったり古い石造りの厳めし建築が並ぶ。
ロータリーというのか、広場、piazza、があって、
角に大きくて立派な教会。
ちょっと覗いてみる。
これは、すごい。
サンティッシマ アヌンツィアータ教会、Basilica della
Santissima Annunziata del Vastato、というよう。
訳すと、荒れ地にある(あるいは旧市街の市壁外にあった)
受胎告知の聖母教会、となるよう。
1591年から建設が始まり、最終的には1840年代に表のファザードが
完成しているよう。建てたのはジェノヴァの著名な貴族家とのこと。
ここはジェノヴァの大聖堂、いわゆるドゥオーモではないが、
やはりこんな立派で美しい聖堂があるのは流石なもの。
第二次大戦中、連合国の爆撃を受けて聖堂の一部が損傷を受けたと。
ミラノのダヴィンチの「最後の晩餐」のある修道院だったり、
イタリアには、時にこうした第二次大戦で被害を受けた文化財が
あることを聞く。

カルフールで買い物をしてきた。
買ってきたのは、これ。
カツレツ、cotolette、二枚入り。
形は薄いミラノ風カツレツのようだが、豚ロース肉ではなく、
薄い日本でいうメンチカツのような成形肉といった安いもの。
チルドである。
オリーブオイルで焼けばよいだろう。
焼く。
焼けた。
つづく
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