さて、今日はご近所二店。
4269号
1月30日(月)第一食
相変らず、寒い。
寒中なのでまあ、あたり前ではあるが。
今年は大寒が1月20日、旧暦の正月1日が1月22日。
中国で春節といっている日。
2月3日(金)が節分で翌、4日(土)が立春。
これで寒が終わるということになる。
毎度思うのだが、立春と旧の正月元日は随分ずれている。
わかりにくいではないか。同じにすればよいのに、と。
歌舞伎「三人吉三」の有名な大川端庚申塚の場
「月も朧に白魚の 篝も霞む春の空」
台詞途中
「御厄払いましょう、厄落とし」
と、厄払いの声が入る。
そして、最後が
「こいつぁ~春から縁起がいいわぇ」
これは節分の夜で、翌日が立春。
落語にも「厄払い」はあるが、節分の夜に、
厄払いの口上をする門付け芸人が回ってくる
習俗があった。
文楽師の音が残っているが、正月初席で演る噺であった。
節分立春は旧の正月と1週間前後ずれており
年中行事としてなにか妙な感じもするのである。
暦は元日があって、七草があって、15日の
小正月がある。この間に、節分と立春が毎年ずれながら
入っているということになる。ちなみに今年は立春が
旧の1月14日。また正月元日は一般に初春というが、
実際は寒中である。
妙ではないのか。
そもそもなぜ違っているのであろうか。
いや、それはあたり前か。
旧暦というのは太陰暦、つまり月の満ち欠けの暦。
立春だの節分などの節季は一年の太陽の動きに
基づいている。
月と、太陽の動きはずれているというのか、
別である。つまり、以前は太陽暦と太陰暦が
ある意味混在していたともいえよう。
まあ、理屈はそういうことであるのはわかる。
だが、その頃は妙ではなかったのか。
まあ、閏の月などあったので、妙なことは
もっとあったのではあろうが。
妙なのが、あたり前であったということか。
ともあれ。
やっぱり、温かい汁物。
どうしても、うどん、そば、ラーメンが多くなってしまう。
今日は手近で、ご近所元浅草二丁目、浅草通り沿い
[稲荷屋]。
13時半頃。
背脂、太麺。
背脂が食べたくなると、ここか、蔵前[元楽]
である。
元楽は、ギトギト、濃厚だが、ここは背脂だが、上品。
毎度書いているが、ここのしょうゆスープは、
濃厚なコンソメスープに近いように感じる。
これが上品なのである。
わかりずらいが、実はにんにくがガツンと効いている。
これもよい。
うまい背脂、で、ある。
台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1F
03-3841-9990
竹町武井食堂
1月31日(火)第一食
たまにはご飯ものも食べたくなる。
そんな時には、竹町の[武井食堂]で、オムライス。
町中華というよりは、町の大衆食堂、と
いってよいだろう。
ラーメン、チャーハンなど中華があって、トンカツがある。
普通のとんかつやにはない、ここはかつ丼もある。
かと思うと、オムライス、も、ある。
焼肉定食などの定食類。
これで大衆食堂。
で、私は、ここではかつ丼の場合もあるが、
オムライスの方が多いだろう。
オムライス。
中はこんな感じ。
ふわとろではなく、しっかり焼いた薄い玉子焼き。
私はこちらの方が実際は好み。
入っている肉は鶏ではなく、豚ではなかろうか。
以前はケチャップライスは、チキンライスが最も
うまいと思っていたが、今はハムでも豚でも
うまい。
オムライスというもの。
洋食や意外では今、あまり食べられないであろう。
以前の食堂ではオムライスは定番メニューであった
のであろう。(喫茶店にもあったかもしれぬし、
どうかすると社食などにもあった。)
上野・浅草界隈、洋食やは多いが、こういう
気軽にひょいとこれる大衆食堂、今はかなり
希少な存在、で、ある。
ご馳走様でした。
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