浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



池波正太郎レシピ

甲賀・伊賀・宇治 その2

11月15日(木) 引き続き、甲賀。 甲賀駅、というのは、昨日書いたが、 大原市場というところにある。 しかし、甲賀の中心は、どちらかといえば、 二駅前の甲南というところであることが、 帰宅後調べてみてわかった。 より大きな地図で 断腸亭料理日記・甲…

甲賀・伊賀・宇治 その1

11月15日(木) また出張。 甲賀。 滋賀県の甲賀市。 そう、あの、忍者の。 甲賀でのアポは13時。 9時東京駅発ののぞみで京都、11時18分着。 京都から東海道線で草津。 草津から草津線で甲賀着、12時半。 池波ファンであれば、甲賀、というのは、 一度はきて…

菜飯田楽

10月29日(月)夜 さて。 今日は、菜飯(なめし)、田楽(でんがく)に しようと、考えた。 この前、大根を一本買っておろしにして梅肉と和えた 浦里、それからふろふき、さらにスープにした。 その葉っぱを菜飯にしようと下拵えをしておいたのである。 冷蔵…

大根三品[浦里・ふろふき・鶏皮スープ]

10月25日(木)夜 さて。 木曜日。 今日は、この前書いた池波レシピ、〔浦里〕。 書いたこともあり、是非とも食べたくなった。 池波先生の文章は、こんな感じ。 「大根おろしへ梅干の肉をこまかくきざんだものをまぜ合わせ、 これへ、もみ海苔と鰹ぶしのけず…

上野・とんかつ・ぽん多本家

10月14日(日)夜 さて。 日曜日。 今日は、内儀(かみ)さんがカキフライが 食いたいという。 前にも書いたが、フライものであれば、 浅草観音裏のグリルグランド、なのだが、日曜は休み。 どこがよかろうか。 うん!。上野のぽん多。 ここはとんかつや、だ…

蕎麦・神田まつや

10月8日(月)夕 さて。 国立劇場の『塩原多助一代記』がはねて、 外へ出る。 やはり、ちょいと、呑んでいこう。 半蔵門からの元浅草への帰り道というと、神田須田町が便利がよい。 そして、やはり、せっかく着物を着ているので、 あの界隈の店は皆、和食の…

資生堂パーラー銀座本店

10月3日(水)夜 さて。 今日は仕事仲間と飯を食いに行くことになった。 いくところは、久しぶりの銀座の資生堂パーラー。 最近ではNHK文化センターの講座「池波正太郎と下町歩き」でいった。 むろん、池波レシピ。 先生のエッセイ「散歩のとき何か食べたく…

池の端藪蕎麦

9月28日(金)夜 9月も今週で終わり。 今日は早く帰る。 18時半頃、オフィスを出る。 たまにはよいであろう。 早いとなると、池の端藪蕎麦。 このところ、近くだが丸井裏の、上野藪 の方が続いたが、やはり、最も好きな蕎麦や、 と、いえば、こちら、池之端…

鰹 一本から その2

引き続き、鰹一本。 昨日は、冷し汁、から、人形町の話へ飛んでしまった。 冷やし汁、または冷汁に、戻る。 もう一度、梅安の冷し汁の記述に戻ろう。 〜〜〜 鰹を煮熟(にじゅく)した・・・・・・つまり即製の生鰹節(なまりぶし)を 小ぎれいにむし崩し、これを…

鰹 一本から その1

7月21日(土) さて。 土曜日。 昼すぎ、ちょいとした買い物があり、 上野のヨドバシまで、自転車で出る。 木曜までは暑かったのだが、また、梅雨の戻り、 のような肌寒い気候になってしまった。 天気も曇り。 長袖のシャツにコットンパンツ。 だが、足元は…

日本橋高島屋特別食堂・うなぎ・五代目 野田岩

7月12日(木)夜 大手町で6時仕事終了。 さて。 なにを食おうか。 とにもかくにも、日本橋方向へいこう。 蕎麦。 やぶ久も、いいな。 少し前に、満員であきらめた、ということがあった、 吉野鮨。 呉服橋交差点を渡り、東京駅方向1本目を左に入る。 路地一本…

鯵 その2

7月8日(日) さて。 引き続き、鯵。 刺身とたたき、なめろう、と、片付けた。 内儀(かみ)さんが鮨にしてほしい、というので 米を研がせ、浸水させておく。 酢〆にしようと、塩をしておいたもの。 酢〆、と、いうのは、塩をして置いた時間に比例して 水が…

浅草・洋食・ヨシカミ

7月3日(水)夜 夕方、今夜は、なにを食べようか 考える。 洋食。 久しぶりに、ヨシカミにいこうか!。 うん。 ヨシカミで、チキンライスと コンビネーションサラダ、だ!。 ヨシカミという洋食やは、ご存知であろうか。 浅草六区にあり、浅草でも有名な洋食…

駒形どぜう

6月6日(水)夜 夜。 今日は、どぜうを食べに行こうと考えた。 うなぎもこれから季節だが、どぜうも夏のもの。 どぜうや、と、いうと、駒形どぜう。 駒形は、あまりにも有名であろう。 日本建築の一軒家の店のたたずまいといい、いかにも 浅草らしい。 これ…

白和え

6月4日(月)夜 夜。 例によって、オフィスから牛込神楽坂までの道を 歩きながら、なにを食べようか、考える。 このところ、少し、ダイエットを意識したメニューを という頭がある。 そこで、思い付いたのは、白和え。 白和えというのは、和食の惣菜としては…

桜鍋・森下・みの家 その2

引き続き、日曜日。 元浅草から森下のみの家、まで歩く。 両国橋東詰め、南側の句碑。 四十七士、大高源吾のもの 日の恩や忽(たちま)ち砕く厚氷 初見である。 これは、あとで、ちょっと調べてみると、 多少の背景がわかった。 講談、歌舞伎にも縁があるよ…

生鰹節甘酢がけ

4月24日(火)夜 初鰹の最終回、と、いうことになろうか。 今日は、酢の物。 鰹を茹でた生鰹節(なまりぶし)の甘酢がけ。 1本買って、刺身で食べて、 さらに、カツ。 半身の1/4を残し、茹でて冷蔵庫に入れてあった。 鰹というのは、よくよく考えると、食べ…

山かけと、鮎飯

4月15日(日)午後〜夜 引き続き、日曜日。 合羽橋でどんぶりを買って、帰宅。 そうそう、書き忘れたが、山芋とまぐろぶつと 鮎に加えて、新じゃがも買ったのであった。 新じゃがはポテトサラダに。 柔らかく、ポテトサラダにするには、 新じゃがは最適、で…

浅利と大根の鍋

3月12日(月)夜 さて。 今日はなにを食べようか。 市谷のオフィスから牛込神楽坂に向かって歩きながら 考える。 夜になると、やっぱり寒い。 簡単に、鍋、、かな?!。 池波レシピの大根鍋シリーズの鶏と大根を1月にやった。 池波レシピには大根鍋はいくつ…

日本橋・洋食・たいめいけん

2月24日(金)夜 帰り、日本橋のたいめいけんへ。 日本橋でなにか食べようというと、 選択肢はいろいろとある。 この前行ったのが吉野鮨。 あるいは、蕎麦やの、やぶ久。 江戸前おでんの老舗、お多幸も、ある。 日本橋というのは、東京西部で育った私には、 …

神田須田町・洋食・松栄亭

丼の考察をしているうちに、 時間が経ってしまった。 ちょっと前になるが、書いておきたい店を。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 2月10日(金)昼 午前中、神田。 昼前、終わって、お茶の水までいくという 連れに付き合って、須田町まできた。 淡…

上野とんかつ・ぽん多本家

1月25日(水)昼 午前中、埼玉県の北部にある得意先訪問。 打ち合せを終え、12時前、上野に戻ってくる。 連れがあり、上野界隈で昼飯を食べることになる。 じゃあ、とんかつ!。 上野で昼飯といえば、とんかつが、やはり 私のリコメンド、で、ある。 毎度書…

芋茎と油揚げの煮たの

1月16日(月)夜寒い日が続いている。皆様、いかがお過ごしであろうか。海流の関係というようなことを TVでいっていたような気がする。日が暮れると、都心でも2〜3℃というのは、いかにも寒い。温室効果で東京が冬でも暖かくなる以前、 我々の子供の頃は…

鶏と大根の鍋

1月11日(水)夜 夜。 市谷のオフィスからの帰り道、 歩きながら、なにを食べようか考える。 しかし、寒い。 昼間は、そうでもなかったのだが、 日が暮れ、風も出てきている。 温かいもの。 鍋か。 簡単なのは、大根の鍋、 あたりか。 これは、お馴染み、池…

里芋とねぎのふくめ煮

1月7日(土)午後 二日行って、また連休。 また正月のぐうたら生活に戻ってしまう。 午後二時頃、寒いし、また火鉢の鉄瓶で 燗をつけて、一杯呑もうと考えた。 お節の余りも食べてしまおうと 冷蔵庫をのぞく。 数の子、わさび漬けに蒲鉾。 雑煮用の里芋が残…

神田須田町・あんこう鍋・いせ源

1月4日(水)夕 さて。 引き続いて、4日。 4時半すぎ、芝居がはねて、国立劇場から出る。 半蔵門など、なにもない。 ちょいと、小腹もすいたし。 どこがようかろう。 知らなかったが、ここから無料の都バスが、 新宿、新橋、渋谷へ出ている。 私の場合、そち…

神田須田町・鳥すきやき・ぼたん その1

さて。 引続き、土曜日。 神田須田町の、鳥すきやき、ぼたん。 昨日は、座って、鍋の準備がどんどんと 進んでいるところまで。 ここのお膳は小さい。 座って、内儀さんと、差し向かい。 一人用、もしくは、二人用、で、ある。 東京下町のこの種の食べ物やは…

神田須田町・鳥すきやき・ぼたん その1

10月29日(土)夜 土曜日。 だいぶ、秋らしい気候になってきた。 このくらいになってくると、 そろそろ温かいものが食べたくなる。 内儀(かみ)さんは和食がよいという。 和食で温かい、といえば、鍋。 おでん、というのもあるが、 土曜日わざわざ食べに行…

池波正太郎と下町歩き 9月 その9

9月17日(土) さて。 いよいよ『講座』の人形町、今日は 最終回か。 最後に残った、花柳界のこと。 まず、江戸の頃の踊り子、芸者の発生については 以前に、蔵前(柳橋)の回に少し詳しく書いているので 詳細はこちらをご覧いただきたい。 江戸芸者の源流は…

池波正太郎と下町歩き 9月 その8

9月17日(土) 『講座』9月、人形町の続き。 昨日は、歌舞伎のことと、明暦の頃まで40年だけあった、 元吉原のこと。 元吉原、と、今書いたが、一般に、この人形町の頃の 吉原を、元吉原、浅草田圃へ移ってからを、新吉原、 と、いう。 移ったのだから、名前…