浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草橋・浅草新福井町・宮崎細うどん・竹や・浅草橋店

4449号

11月17日(金)第一食

さて。

寒くなると、うどん。
うどんが食べたくなる。

日暮里の[おにやんま]だったり讃岐うどん
よいのだが、どうしてか、温まるイメージが
あまりない。
もちろん、かけもあれば釜あげだったり温かいものも
あるのだが、なにか讃岐だとぶっかけなどの冷たい
ものがうまいような気がするのである。

まあ、最も温まるうどんは鍋焼きだと思うが、
讃岐に鍋焼きはあるのだろうか。
あの腰のうどんは、あまり煮込みたくはなかろう。

で、ここ。
浅草橋の[竹や]。
ご存知であろうか。

なん回か、TVにも出ていると思う。
本店は神田明神のそばのようだが、22年に開店していた。
浅草橋のちょっと北の東西の通り、福井町通り
というよう、沿い。

前から多少気になっていた店。

昨日の夜から行ってみようと考えていた。

防風雨になる、などという天気予報であった。
起きてみるとやはり雨。
午後、ずっと雨か。
傘を差して歩いていくか。
歩いても、20分あればでたどり着ける。
それもと、今日は、あきらめか。

が、昼をすぎると、やんできた。
ほんの少しのやみ間か?。
ラッキー。
降られてもよいように、帽子をかぶって、
自転車で出る。

日も出てきた。
天気予報は、はずれ?。

13時すぎ、到着。

店の前の看板には、宮崎細うどん、と、ある。

ネットなどでもあまり言っていなかったと思うが
宮崎県のうどんなのか。

開店1年ほどでまだ新しい、モダンな店内。
広く、席数も多い。

1時をすぎているがそこそこ埋まっている。
ここは、駅からも多少離れており、便利なところ
ではないだろう。
ある程度の人気のよう。

テーブルに掛けて、さて、なんにしようか。

うどんの種類も随分ある。
つまみも多く、夜は居酒屋方向のよう。

うどんは、釜あげ、かけ、ざる、あたりが
やはりオーソドックス、なのであろう。
最初だからノーマルなものがよいのかもしれぬが、、。

壁の貼り紙、海老天カレー、、、
うまそう。
もう一つ、牡蠣みそ、、、
これもよい。

よし、牡蠣みそ、でいってみようか。

宮崎でうどん、というのは、あまり聞いたことが
なかったが、調べると、やはりうどん好きのよう。
それが、細いもの、で柔らかいのが特徴とのこと。

まあ、西日本、特に九州にはそば食文化の
地域はなく麺類といえば、長崎などの
中華麺のところはあるとして、福岡にしても
うどん食文化のところがほとんど、なのでは
なかろうか。

ややあって、きた。
牡蠣みそうどん。

カレーにも見えるが、味噌。

のっているのは、もちろん、牡蠣。
左の青いのは、ニラのよう。右は、生(?)海苔。
そして、太いねぎ。

うどんは、

なるほど、細い。
そして、なるほど柔らか。
わからぬが、手打ち(?)。

味噌のつゆは、濃厚。
ちょっとピリ辛、そして、どうも味噌自体が甘め。
やはり九州の味噌、なのであろう。

味噌に、にらと、海苔、というのは、いささか
妙な感じもするのだが、意外にうまい。
宮崎ではよくあるのか。

食べていると、中からこんなものが出てきた。

びっくり。
おでんに入りそうな、丸い大根。
むろん、長く煮込まれて味が染みているもの。
これも、宮崎では一般的、なのか。

この大根、よく見ると、角を落とし面取りを
されているのがわかる。
ちゃんとした和食の修行をされた方か、
丁寧なプロの仕事といってよろしかろう。

ここに大根が入るべきかどうかの必然性は
置いておいて、なかなかな一杯。

食べていて、どんどん温かくなり、汗が出てきた。
一枚脱いで、食べ終わり。

うまかった。

ご馳走様でした。

なるほど、ちょっとおもしろいうどんや、
で、あろう。


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