浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



天ぷら蔵前いせや/中華浅草橋水新菜館/下足ぬた

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さて、今日は三本。

3885号

6月27日(日)第二食

天ぷら蔵前[いせや]。
もうお馴染みであろう。

吉原大門前、日本堤、土手の[伊勢屋]の分かれ。

ここは春日通りと新堀通りの交差点そばで
蔵前四丁目。私の住む元浅草の斜向かいという
位置関係。端っこだが蔵前で間違いはない。
それでも私はちょっと違和感がある。
先日、蔵前という地名について考えてみた。

大正時代の関東大震災後の町名変更でこの界隈広く
蔵前になっているわけである。
それ以前の明治期には、おそらく蔵前という地名・
町名は、御蔵前片町という江戸からの小さな町に、
旧幕府の米蔵の南端部分の町名でしかなかったはず。
大正以前のこのあたりはというと栄久町。
今もこの旧町で町内会が営まれお祭りの
参加単位でもある。栄久町までは私達と同様に
鳥越神社の氏子になる。なんとなく、お仲間感が
あるのである。

つまり、今蔵前でも三筋寄りの西側と
隅田川に接している東側とでな~んとなく違う感じ
なのである。

閑話休題

今日は内儀(かみ)さんの希望。

夕方TELをして、内儀さんが取りに行った。

内儀さんは、ここオリジナルの甘辛のかき揚げや
海老天を食パンにはさんだ、天サンドが食べたかった
ようなのだが、さすがに当日ではだめであったよう。

ご飯ななしで、天ぷらだけ。

箱入り。

穴子天、小柱と芝海老のかき揚げ。

大根をおろし、おくらのおひたし。

天つゆもつけてくれた。
まだ、温かい。

これが、江戸前の天ぷら、で、ある。


台東区蔵前4丁目37-9
03-3866-5870


6月27日(日)第二食

中華浅草橋[水新菜館]。

昼、浅草橋方面。
ちょっと別のあてがあったのだが、そこに入れず、
お馴染みの[水新菜館]

最近、あんかけ焼きそばで再ブレイク?。
3時頃なのだが、大賑わい。

やっぱり、あんかけ焼きそば。

特別うまいあんかけ焼きそばだが、
ここ、やっぱり“町中華”なのである。
この味。
ちょっと濃いめの甘辛しょうゆ味。
酢をかけまわして、食べる。
麺の焦がし加減もよい。
ただ、決して、野菜も含めて上品で絶妙な炒め具合、
ということではない。

以前は、水餃子、焼売など点心類だったり
他のバリエーションも多かったようにも思われるが
なんだか、この“町中華”で再定着するのか。


03-3861-0577
台東区浅草橋2-1-1


下足ぬた

浅草ロックスの西友で、するめいか下足を
買ってきた。

福井県産。
丸のままのものもあったのだが、
さばくのも面倒なので、下足、えんぺら付き。

なににしようかと思ったのかというと、ぬた。
ちょっと久しぶりかもしれぬ。

軽くボイルし、急冷。ざるにあげておく。

ねぎは、5cm程度の長さに切り、さらに縦に半分。
これをほぐす。
そして、中心部など熱の通りにくいところと
薄い部分とに分ける。

丼鉢にポットの熱湯を入れ分けたねぎを入れ、
レンジ加熱。10秒、20秒。
熱の入りすぎは厳に慎まねばならない。
手で触って様子を見ながら、よいものから
冷水へ入れ、急冷。

ざるにあげ、さらにペーパータオルで
よく水分を取る。

酢味噌は、辛子酢味噌がよろしかろう。
西京味噌に和辛子、酢。

皿に盛り付け、出来上がり。

右は小松菜。軽くしょうゆで煮たもの。

するめいか下足のぬた。

こんなものだが、よい酒の肴、で、ある。

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