浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



日暮里・路麺・讃岐うどん・おにやんま

4170号

今日から再開。
休み前のものを先に一つ。

9月11日(日)第一食

先日、日暮里へ行ったが、また日暮里。

また路麺[一由そば]へ行こうかと、自転車で
出たのだが、途中で方針変更。

[おにやんま]だ!。

[おにやんま]は以前、五反田で世話になった。

五反田の方が古く本店だと思うが、
讃岐うどんの路麺、立ち喰いの店。

日暮里の駅前にもできていたのは知っていたし、
なん度か入ろうかとも思ったのだが、どうしても
[一由そば]の方に足が向いてしまう。

[おにやんま]はいつの間にか、店が増えている。
今は、新橋、日本橋人形町お茶の水、吉祥寺
などにもできているよう。
なかなかのやり手?。

だが、あの味で立ち喰いで、まあリーズナブル
というのは、十二分に商機はあるのであろう。

東京で讃岐うどんの店というと、なぜか
高級なポジションになっている。

前から思っていたのだが、香川でもうどんは
そこまで高級なものではなく、むしろ、安く、
早く、うまいもので庶民の味方のはず。

むしろチェーン店[丸亀製麺]との争い
なのかもしれぬ。

さて。
日暮里駅前までは、私の住む元浅草から
自転車の場合どう行くのが、よいのであろうか。
今までは、JR沿いに鶯谷駅前あたりを通っていた。

道がわかりずらいのである。

元浅草から日暮里駅前は、台東区から隣の荒川区
渡っている。

ご存知であろうか、浅草や上野、元浅草の道の
区割りは、おおかた、南北の碁盤の目になっている。
これは、大正時代の関東大震災以後さらにきれいに
されたが、基本は江戸時代からのもの。

だが、この碁盤の目は言問通りまで、言問通り
以北はこれが崩れ始め、入谷から根岸に入ると
もう滅茶苦茶。
このあたりが江戸の町と、郊外との境という
ことになるといってよい。

根岸は江戸期は田園風景に文人墨客の別荘が
点在する風雅な地域であったわけだが、元来は
農道であろう。
知らなければ自転車で入り込むと、かなり事
である。
むしろ、根岸を抜けて荒川区東日暮里は、区画整理
してあると思われ、まだ多少走りやすい。

そんなことで、わかりやすいJR線沿いに
走っていた、のである。

今回は、google mapのルート検索で
最短を調べてみた。
左衛門橋通りから言問通りに出て、入谷交差点
小野照崎神社、根岸のわかりずらいウネウネ道を抜け、
根岸小学校脇から尾久橋通り。
鶯谷駅付近のウネウネも覚えたが、こちらも
なん回か通れば覚えられるであろう。

と、いうわけで、日暮里ロータリーの正面、
讃岐うどん[おにやんま]。
小ぎれいな店。テーブル席もある。
ただ、券売機。

受け取り口で立って待ち、すぐに出る。
壁側のカウンターのスツールに掛ける。

おろしがよいので、ぶっかけではなく
おろししょうゆ。これに鶏天。
これで530円。
[丸亀]の場合おろししょうゆにかしわ天で
540円。ただ、こちらはかしわ天1個。
値段は[おにやんま]の勝、か。

鶏天は別皿。

すだちを絞り、カウンターのしょうゆを
かけ回す。

おろしもよく混ぜて、すする。

うまい、讃岐うどん

以前、五反田の[おにやんま]で讃岐うどん
おろし入りは、ぶっかけではなく、しょうゆをかける、
ということにどうも違和感を感じており、ここにも
書いていた。
これは[丸亀]でも同様。
むろん、どちらでも頼めばぶっかけにおろしを
入れてもらうことはできるのだが、讃岐うどんでは、
讃岐うどんでは一般に、おろしはしょうゆのみで、
冷たいつゆをかけるぶっかけ、にはしない。

まあ、理由がよくわからないのである。
うどんに、ただのしょうゆだけを掛けて食べるのか?
という違和感である。

最初は、なんとなく抵抗して、無理にぶっかけに
おろしを入れてもらうように頼んでいたのだが、
最近は[丸亀]ではもう、デフォルトの
おろししょうゆで、食べている。
理由の一つは[丸亀]では、ただのしょうゆ
ではなく、だししょうゆ、と書かれているでの
一応納得したのであった。

以来、おろししょうゆに慣れてしまった。
今日もぶっかけにおろし、ではなく、
おろししょうゆ。

結局“そういうものか”という、慣れ、と
いうことなのか、問題なく、うまく食べられる、
のだが。

それにしても、理由はなんであろうか。
昔からそういうものだから、なのか。
不思議、ではある。

 

 

荒川区西日暮里2-18-5 川島ビル 1F

 

 

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