9月19日(土)第一食
なのであるが、別段予定もない。
このところ、天候不順、季節のかわり目で疲れ気味、
体調が今一つなのでちょうどよい骨休め。
とりあえず、一杯、なのであるが、
どうしようか。
冷蔵庫に先週日曜日に行った、三筋の天ぷらや
[みやこし]でもらってきた天かすがある。
うどんかそばを茹でて、たぬきにしようか。
ん!。
そうである。
野菜室に大根もある。
冷やしおろしたぬきがよい。
いや、つまみであれば、うどんそばぬき、でよい。
おろしたぬき、ぬき。
温かい天ぷらそば、あるいは天ぬきにはおろしはいらぬが、
冷たい天ぷらそば、ぶっかけには、おろしは必要不可欠。
おろしが入った方が、圧倒的にうまい。
なぜであろうか。
この場合、おろしが主(しゅ)、なのか、天ぷらが主なのか。
いや。
冷やしのおろし天そば、といわなくても、
これは天ぷらの天つゆに入れたおろし、でもよい。
違う食べ物ではあるが、甘辛のつゆに大根おろし、
天ぷら、または天かすというのは、同じ。
ほぼ同じものと言ってよいのだろう。
で、どちらが主なのかといえば、天つゆにおろし、にしても
おろし天そば(ぬき)にしても、おろしではなく、
天ぷらが主、で、ある。
これが、具のない天かすであっても。
おろしだけを食べる場合は、他の地方は知らぬが
東京人は甘くしない。しょうゆのみと決まっている。
これはなぜであろうか。
よくわからぬ。
わからぬが、大根おろしが主の場合は、
おろしの辛みを味わうということになる。
辛みを味わうには、甘味は余計なのでは
なかろうか。
しょうゆの旨みと塩味(えんみ)を
加えるだけの方が、大根おろしの辛みを
味わうには適しているからなのかもしれない。
天ぷら+甘辛しょうゆのつゆに、大根おろしを
入れるのは、やはり油っこをさっぱりさせる、
という、薬味の効果である。
であるから、天ぷら+甘辛しょうゆのつゆには
大根おろしの辛みがなくては、完結しない、
ということになる。
まあ、ゴタクはこの辺にして、
作る。
作るといっても、大根をおろすだけ、で、ある。
つゆは毎度お馴染み、桃屋のつゆの原液。
原液を使うので、大根の水分は捨てずに使う。
皿に天かすを盛って、まわりにつゆ、上におろしをのせる。
ビールを開けて、つまむ。
貧乏くさいこんなものだが、立派なつまみになる。
いや、べら棒にうまい。
文句のつけようがない。
お替り!。
この皿にもう一杯。
さて。
一つおまけ。
まだまだあるので、天かすの他の使い道。
意外に、他に思い浮かばなのだが、
これは、成功。
サッポロ一番塩ラーメンに入れてみた。
他に入れたのは、レタスとソーセージ。
天かすというのは、塩味のスープ、つゆにも
いけるものである。
お茶漬けなどに入れてもよいかもしれぬ。