浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭の夏休み・沖縄石垣島その8

dancyotei2013-08-27


さて。

引き続き、断腸亭の夏休み、沖縄石垣島

三日目の夕飯のつづき。
こちらの料理をアラカルトで頼んで食べている。

サラダから酢の物、にぎり鮨、グルクンのから揚げまで。

次も揚げ物。

ミミガーから揚げ。



豚の耳、で、ある。
東京でもミミガーとして味付きで売られるようになっており、
私も好きで食べているので馴染みは深くなっている。
コラーゲンのものでコリコリした食感がよいのだが、
揚げるとパリパリのせんべいのよう。

これはまたこれで、酒がすすむこと、夥(おびただ)しい。

最後はスーチカ。



豚バラ塩漬けを炙ったもの。

皮つきでコラーゲン部分も残り、うまい。
これも酒の肴としては絶好。

イタリアンでは豚バラ塩漬けは、パンチェッタであろう。
燻製にすれば、ベーコン。

また、中華のホイコーローなども豚バラだが、皮付きがほんとで、
コリコリしたコラーゲンがまたうまい。

琉球には古くから豚肉食文化があったという。
(南九州も同様であったか。)

これはうらやましい。

琉球そばにのせる、ソーキもうまいし、
泡盛で煮た角煮のラフテーも大好きである。

ヤマトの方(日本)は、早くに肉食はやめてしまった。
肉食をしなくとも、魚があったから足りていた?。
いや、そんなことはあるまい。
海のないところでは、蜂の子やらまで食べていた。
琉球だって、島国。
魚は豊富である。
(ついでだがご承知の通り朝鮮半島も肉食を続けていた。)

まあ、おかげでヤマトでは、魚をメインにした江戸でにぎり鮨など
世界に誇れる日本食文化が生まれてはいるのだが。

さて。

四日目。

これはダイビングサービス[海講座]でのランチ。



タコライス、で、ある。

沖縄では定番の食い物。
タコスの中身を白いご飯の上にのせたものである。

タコス(チリ)ソースで味付けをした焼いた牛肉。
細切りのレタス山盛りにトマト、アボカドの角切り。

盛り付けもきれい。

タコライスはおそらく初めて食べたのだが、うまいもんである。
やはりポイントはソース。
タコス用のチリソースというのは改めて思うが、なにが入っているのか。
単に、トマトにチリ(唐辛子)だけではなさそうである。
前に業務用を手に入れてみたケバブのソース同様、妙にクセになる
なにかが入っていると思われる。(なんであろう。)

ここのランチは[海講座]の社長園田氏の奥様が仕切って
作られているようだっだが、いつもうまかった。
その上、オンシーズンのダイビングサービスは目が回るように忙しい。
奥様は乳飲み子を抱いて忙しく立ち働いていたが、
この方も只者ではない。

また、外国へ行くとあまり感じなかったりするのだが、
日本で潜るとスタッフの方々の働きぶりを見て、
ほんとうに、たいへんな仕事であることを実感する。

人数分(1日20人弱)×2本、重いタンクにエアを充填してトラックに運び、
さらにボートに積み込む。その他、レンタル機材の準備、これも運ぶ。
そしてボートの操船、肝心のダイビングのガイド(1本1時間)。
これが日に2〜3本。ヘボダイバーにもしものことがあっては
ならないので、体力だけでなく常に神経を使う仕事である。
冬はともかく、オンシーズンはおそらく数か月休みなし。

ダイビング自体、機材に頼って大自然である海に潜るスポーツで
実際に遭難の危険と隣り合わせでもある。また、潜っている本人の
身体にも多大な負担が掛かる。
一見、自然相手で楽しそうな仕事だが、どうしてどうして、ハードな
ものである。

一方、今回このダイビングサービス[海講座]で驚いたのが、
日本人だけでなく外国人客の多いこと。
距離の近さからか台湾からの家族連れが目立ったが、
東南アジア、ヨーロッパからのお客も少なからずいた。

ここでは中国語の話せるマレーシア出身の男性をはじめ、
その他の日本人スタッフも少なくとも英語は話せる。

今、経産省の所管するレジャー・スポーツダイビング産業協会(JRDA)認定の
優良事業所やら優良ガイドダイバーという制度があり[海講座]は
これらの認定を受けている。

「観光立国」にはやはり石垣島のマンタはやはり世界レベルでもそうとうに
重要な資源であることは間違いない。

ダイビングサービス全体の底上げ、自然環境の保護保全を前提にした安全で
快適なサービスの提供は、細かいが重要な課題であろう。

さて。

話は変わるのだが、今回の日本人ダイビング客に目立った、
オジサンお一人様のこと。

私などと同年配か上の人々。

既に60を既に越えてリタイアした人もあり、
いいオジサンが一人できている。その多くはリピーターのよう。
(こういう人々、やはり海外ではあまり見ない。)

家族がいるのか、いないのか、そこまでの深い話はしていないので
わからないのだが、リタイアしている人などは1か月など比較的
長期できている人もいる。

ダイビングというのはそれ自体費用が掛かるため、
若い人では長期に留まってなん本も潜ることはできない。
それで自然、お金のありそうな年配者が中心になるのだろうが、
男一人というのは、どういうことであろうか。

都会なり仕事なり、家族も含めてなのか、いろんなものから
離れて一人で大自然に触れたいということなのか。

私自身は、一人できたことは一度もないし、あまりきたいとも思わない。
(まあ、ダイビングに限らず、私は、仕事以外の一人旅というのも、
ほとんどしたことはないかもしれない。)

石垣島というところ、芸能人が多く別荘を持っていたり、
ちょいと隠れ棲むには、食にしても自然にしても、人にしても、
なるほど癒し満載で絶好の場所であることを、十二分に実感した。
(日本語の通じる海外ではない、というのも条件の一つかもしれない。
私自身も住んでみてもよいところだと思われた。)

ある年齢になってお遍路をするというような人もいるし、
プチ出家のようなものなのか。

やはり、これは女よりも男の方が多かろう。

女性の場合は年配でも女性のみ複数で旅行に行く、というのは
よくあるようだが、男の場合、年を食うと男同士なん人かで、
というのは、そう多くはないであろう。

これは私も同感である。
趣味が合っても、例えば旧友でも、せいぜい酒を呑む、くらいで
男同士で旅行にまでいきたいとは、まあ、思わない。
年を取るといろんなことが面倒になる。特に人付き合いは。

奥さんも(いても)相手をしてくれない。
それで勢い消去法で一人なのか。
だとしたら、ちょっと淋しいか。