浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭の夏休み2023 慶良間~八重山 その14

4424号

引き続き、竹富島

竹富、波照間のダイビングが終わり、
竹富島の桟橋に送り届けてもらう。

波照間は貴重な経験をさせてもらった。
そもそも、ダイビングでなければ、波照間島まで
行くということは、まずなかろう。
そしてまた、波照間の海の素晴らしさ。
大満足である。

だが、明日も潜る予定であったが、サービスは
3本があたり前で、内儀(かみ)さんが腰が痛い、
というのもあり、キャンセルしてもらった。

[星のや]の迎えの車を待って、戻る。

シャワーを浴び、機材を水に漬けておく。

[星のや竹富島]の食事は、選択肢が少ない。
外に食べに行け、ということなのか。

メインダイニングのディナーは昨日食べたもののみ。
あとは、ルームサービスのみ。

事情をわからず、疲れたので、今日はルームサービスを
取ることにする。
ルームサービスの選択肢もそうは多くない。

カレーと沖縄そばに。


どちらにものっている、大きな肉。
これは沖縄でいう、ソーキ。
豚バラ先軟骨。
柔らかく、うまい。

また、そばに添えられている、茶色い粉が、
島の胡椒ビバーツ、液体は泡盛

この[星のや竹富島]、部屋にTVがない。
デジタルデトックス?。
わからぬが、島の静かな時間をすごしてほしい、か。

が、やっぱりWiFiはある。
ノートPCを二人とも持って行っているので
TVerもあれば、NHK+も、ネフリだって
視られる。

ニュースを視ていて、発見。
(ご記憶の方もあるやもしれぬ。)
ちょうどこの日(9/18)正午ごろ、西表島
ドリフトダイビング中に事故発生。
一人死亡、一人行方不明と。

ちょうど同じ時刻、私たちは、西表から目と鼻の先の
波照間でダイビング中であった。

ドリフトダイビングというのは、アンカー(碇)を打たずに
潮の流れに沿って潜り、浮上したところをボートに
拾ってもらう。
決して、珍しいダイビングではない。

だが、少し離れたボートから水面にいる人を見つける、
というのは、実際にはかなり難しいのである。
ボートの操縦者の高いスキルが問われる。

おそらく、はぐれた人がいたのであろう。
先に浮上した、ともいうので、なんらかトラブル、
機材の不具合などで、上がらざるを得なかったのか。

どちらにしても、ボートの操縦者、潜るガイド、
ダイバー本人それぞれに、適切な判断力、
高いスキルが必要なのである。

私達は、30年で本数は200本、多くはないが、
世界の南の海で潜ってきた。
機材の不具合でエアーが先に切れてしまった、
あるいは、ナイトダイビング中にマスクを
落としてしまった、、などなど、危ない目にも
遭ってきた。
不可抗力、スキル不足によるパニック、、、。

今も決して、上手いとは思っていない。
自分のスキル以上の無理はしない。

ダイバーである我々は、ガイドやスタッフを
信用するしかない。むろん、命を預けるのだから
指示には従わなければいけない。勝手な行動は厳禁。
そして、最後は大自然相手の自己責任のスポーツ
アクティビティーであること。

今回沖縄で潜って、気付いたのだが、海外に
比べて、ゆるい、ということ。
海外は、様々な部分でもっとルールが厳しい。
例えば、ダイブコンピューターは必須、サンゴなどに
触ってはいけないのでグローブは禁止、など。
ダイバーは、ゆるくしてほしい。
今日もそうだが、ガツガツ潜りたい人も多いよう。
日本のダイビングサービスはそれに流されてはいまいか。
ダイビングで自然を壊すのは本末転倒。
そしてなによりも、命を落としては、元も子もない。

閑話休題

翌日。
ダイビングをキャンセルしたのは、結果よかったか。
なんとなく、事故の後は潜りずらい。

竹富の有名な集落へ行ってみよう。

と、その前に、泊まっているこの部屋というのか
家について、書いておきたい。
沖縄の伝統的家屋が、素晴らしい。

部屋には、一冊の本が置いてある。

沖縄生まれの建築家、伊礼智という方の「オキナワの家」
というもの。沖縄の伝統的家屋をわかりやすく解説してくれている。

とても、勉強になる。

私達の部屋、家の正面。

これ、基本の形。
サンゴ由来の石灰岩で作った石垣が表の路地との境。
この高さがなかなかニクイ。
路地を歩く人の顔がちょうど見えない高さ。

 


つづく

 

星のや・竹富島

 

 

 

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