浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭パリへいく。 その4

dancyotei2013-05-08

4月26日(日)

エッフェル塔から、引き続き、セーヌ川クルーズ。




より大きな地図で 断腸亭料理日記パリへ行く(3)エッフェル塔〜 を表示

橋をいくつかくぐって、
左にルーブルが見えてきた。



ルーブルはベルサイユの前の宮殿、だそうな。

これもルーブル。川沿いに長い。



有名な、中州。名前は Ile de la Cite=シテ島、右側へ。
橋の名前は、Pont Neuf。ポンは橋で、ヌフ橋。



奥には裁判所。



Notre Dame(ノートルダム)が見えてきた。



桜であろうか。
ピンクの花も見える。

シテ島の端っこまできた。



どこかに着けないのであろうか。
このあたりで、降りたい、のであるが、、、

しかし、とまる気配などまったくなく、
どんどんと船は進む。

シテ島の先には、もう一つの中州、
Ile Saint-Louis(サンルイ島)。

これを越えたところで、、、

やっぱり!。Uタ〜〜〜ン。

そう。

この船は、同じところから出て、同じところに戻ってくる
クルーズであった。隅田川水上バスは、竹芝桟橋から出て、
吾妻橋までの片道、なのに、、、。

やられたぁ〜。
(もちろん、勝手に思い込んでいた、だけだが。)

再びエッフェル塔まで戻ってきてしまった。

しかたない。
ノートルダムまでは、メトロでいこう。

6号線Bir-Hakeim(ビラケム)で乗って、先ほどのCharles de Gaulle Etoile
シャルル・ド・ゴール・エトワール)駅でRERのA線に乗り換えて
ノートルダム最寄りのChatelet-Les Halles(シャトレ-レアール)駅まで。

降りて、昼飯にすることにした。

このLes Hallesは、古くからのパリの市場があったというが
今はショッピングセンター。で、今もなにやら工事中であった。

そのLes Hallesの出口の前の前。
目についたレストランに入ってみる。

魚介類が得意なのか、以前に市場があったからか
店先には貝やら海老、蟹が並べられている。
店の名前は[Au Chien qui Fume]という。



(後で調べてわかったが、この店1740年創業の大老舗であった。
1789年がフランス革命なのでなんと革命以前!。わが国では吉宗の頃。)



座って、今回は、グラスのワインをもらってみる。
銘柄などまるっきりわからないので、白でおまかせ。



「Japonais?」と聞かれ、
日本語のメニューも出してくれる。

が。

意外に、日本語のメニューというのはいい加減。
(内容が古そうで、かつ、意味もわからないものであった。)
英語も併記されているのでこちらの方がわかりやすい。

前菜はやめてメイン一皿ずつ。

内儀(かみ)さんは魚で、Cod(鱈)。
私は、Tartare(タルタル)。

タルタルステーキである。
ご存知、生肉。
火を通していないハンバーグのようなもの。

自分で作って食べたこともあるし、
以前にドバイのレバノン料理屋で食べたのは、
うまかった。

珍しいので食べてみようか。
(実際には、こちらでは珍しいものではなかった。
この後なん回か入ったレストランでもちらほら見かけた。)

ウエイター氏に「raw meatだぞ」と確認されてしまった。
「Oui、Oui.」

出てきた。



こんな感じのもの。

肉は、牛なのか。
玉ねぎやら、香辛料など様々入っているのであろう、
複雑な味。

生肉というのは、意外に火を通した肉よりもヘビー。


やっぱりポテトはついてくる。


こんなものもお洒落。

うまかった。
ご馳走様でした。勘定をして、出る。
(二人で40ユーロ以内であったか。)

つづく。