4月26日(日)
より大きな地図で 断腸亭料理日記パリへ行く(3)エッフェル塔〜 を表示
橋をいくつかくぐって、
左にルーブルが見えてきた。
ルーブルはベルサイユの前の宮殿、だそうな。
これもルーブル。川沿いに長い。
有名な、中州。名前は Ile de la Cite=シテ島、右側へ。
橋の名前は、Pont Neuf。ポンは橋で、ヌフ橋。
奥には裁判所。
Notre Dame(ノートルダム)が見えてきた。
桜であろうか。
ピンクの花も見える。
シテ島の端っこまできた。
どこかに着けないのであろうか。
このあたりで、降りたい、のであるが、、、
しかし、とまる気配などまったくなく、
どんどんと船は進む。
シテ島の先には、もう一つの中州、
Ile Saint-Louis(サンルイ島)。
これを越えたところで、、、
やっぱり!。Uタ〜〜〜ン。
そう。
この船は、同じところから出て、同じところに戻ってくる
クルーズであった。隅田川の水上バスは、竹芝桟橋から出て、
吾妻橋までの片道、なのに、、、。
やられたぁ〜。
(もちろん、勝手に思い込んでいた、だけだが。)
再びエッフェル塔まで戻ってきてしまった。
しかたない。
ノートルダムまでは、メトロでいこう。
6号線Bir-Hakeim(ビラケム)で乗って、先ほどのCharles de Gaulle Etoile
(シャルル・ド・ゴール・エトワール)駅でRERのA線に乗り換えて
ノートルダム最寄りのChatelet-Les Halles(シャトレ-レアール)駅まで。
降りて、昼飯にすることにした。
このLes Hallesは、古くからのパリの市場があったというが
今はショッピングセンター。で、今もなにやら工事中であった。
そのLes Hallesの出口の前の前。
目についたレストランに入ってみる。
魚介類が得意なのか、以前に市場があったからか
店先には貝やら海老、蟹が並べられている。
店の名前は[Au Chien qui Fume]という。
(後で調べてわかったが、この店1740年創業の大老舗であった。
1789年がフランス革命なのでなんと革命以前!。わが国では吉宗の頃。)
座って、今回は、グラスのワインをもらってみる。
銘柄などまるっきりわからないので、白でおまかせ。
「Japonais?」と聞かれ、
日本語のメニューも出してくれる。
が。
意外に、日本語のメニューというのはいい加減。
(内容が古そうで、かつ、意味もわからないものであった。)
英語も併記されているのでこちらの方がわかりやすい。
前菜はやめてメイン一皿ずつ。
内儀(かみ)さんは魚で、Cod(鱈)。
私は、Tartare(タルタル)。
タルタルステーキである。
ご存知、生肉。
火を通していないハンバーグのようなもの。
自分で作って食べたこともあるし、
以前にドバイのレバノン料理屋で食べたのは、
うまかった。
珍しいので食べてみようか。
(実際には、こちらでは珍しいものではなかった。
この後なん回か入ったレストランでもちらほら見かけた。)
ウエイター氏に「raw meatだぞ」と確認されてしまった。
「Oui、Oui.」
出てきた。
こんな感じのもの。
肉は、牛なのか。
玉ねぎやら、香辛料など様々入っているのであろう、
複雑な味。
生肉というのは、意外に火を通した肉よりもヘビー。
やっぱりポテトはついてくる。
こんなものもお洒落。
うまかった。
ご馳走様でした。勘定をして、出る。
(二人で40ユーロ以内であったか。)
つづく。