浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



箱根塔ノ沢・福住楼 その4

dancyotei2011-12-29



引き続き、箱根。



湯本で鮨を食って、
塔ノ沢まで内儀(かみ)さんとともに、ぶらぶら戻る。


天気はよいが、やっぱり寒い。


早川の流れも、寒そう。


福住楼に戻ってくる。
玄関を入ってくると、お帰りなさいませ〜、
と、言ってくれる。


これもよい。


部屋に戻ると、きれいに掃除がされて、
お茶、お菓子も新しくなっている。


が、こちらは一杯入っているので、
続けて、呑んで、電子カーペットの上で、
そのまんま、寝てしまう。


内儀さんもひどいもので、そのまま、放っておかれ、
気が付くと、まわりでは夕食の配膳が始まっていた。


お姐さんは、あ、そのままで、と、
いってくれるが、まあ、そのままころがっても
いられないので、ぼんやりと、起きる。


さて、夕飯。



お造り。
白身は鯛、鮪は赤身と中トロ。
メジマグロであろうか。
左側は蟹。

左の皿は昆布巻き。
上があんきも、その下は鴨肉のスモーク。

鍋。
牛肉のしゃぶしゃぶ。

焼き物。

銀鱈、かな。
下に敷かれているのは、里芋。
右側は金柑を甘く煮たもの。


煮ものはかわはぎの煮付け。


揚げ物は籠に入って、ふぐ、と、いっていた。
左上は揚げた鱈のみぞれ煮。


赤だしは、なにか海藻のよう。
(ひじきであろうか、、。イマイチ。)


お気付きかもしれぬが、一日目と比べると、
なにか力の入り方が違う。
まあ、これはいつものことだが、
連泊をするお客などほとんどいないのであろう。




翌朝。

二回目の朝飯は、湯豆腐はなしで、
温かいオムレツ。
ポテトサラダとハム。


干物はえぼだい。むろん、これも焼き立て。


おろし生姜を添えた鮪(メジ?)の刺身があって、
しらすおろし。
山芋千切り。



焼海苔、わさび漬け、蒲鉾、焼いた明太子、昆布の佃煮。

十分な朝飯、で、ある。

最後に、もうひとっ風呂浴びる。

10時前、勘定。

出る前に、玄関上にあるBar歸郷でコーヒーを
ご馳走になり、出立。

お世話になりました。


車は玄関脇に停めておいたが、
女将が通りの車列を止めておくってくれる。




5代目の若旦那にはまだお内儀さんは
きていないよう。
来年はよい若女将がきてくれているだろうか。
私なんぞが心配するには及ばなかろうが、お祈りしたい。
これだけよい、福住楼なのだから、
きっとよい若女将がきてくれて、これからもずっと
このすばらしい老舗を続けてくれると思っている。



また来年。






福住楼







本年はここまで。

2011年も『断腸亭料理日記』にお付き合いいただきまして
誠にありがとうございました。
なんにしてもたいへんな1年でした。
2012年が皆様によい年になりますよう、お祈り申し上げます。
断腸亭




(今年は、土日の年越し。新年は元旦より再開します。)