浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



福井おろしそばソースかつ丼/米沢名物牛丼弁当牛肉ど真ん中

4370号

7月3日(月)第一食・夜

ソースかつ丼が食いたい。

なん回も書いているが、以前に仕事で行っていた
福井県で憶えた。
福井のレストラン、食堂ではソースかつ丼
これも福井名物越前おろしそばのセットも定番。
行くたびに必ず食べていた。

その後、神田に福井の店を見つけ、やはりこのセットが
あって、食べに行っていたのだが、コロナ禍中に閉店
してしまった。

ソースかつ丼というのは、うまいもんである。
全国各地にあって、会津のものを取り寄せたりも
している。

で、また、探してみた。

うまいソースかつ丼である、もっとあってもよさそうだが、
これがなかなか多くはない、のである。
一軒、ご近所浅草橋の古いとんかつやで、
ソースかつ丼がある店を見つけて行って食べてみた。
しかし、これはもう一つ。

で、もう一軒見つけたのが[九頭竜蕎麦]というところ。
名前の通り、福井の料理を出すちょっと高そうな料亭風。
神楽坂に本店があるのだが、ここも比較的新しそう。
その出店が、大手町の丸ビルに最近開店しているよう。
やはり、そばがメインのようだが、ソースかつ丼
ちゃんとあるよう。
ランチ時刻にいってみた。

丸ビルの6F。ビルの中だからか、休みなしでやっているよう。

13時半頃。
なかなかお洒落。
もうランチのお客は引けているよう。

カウンター席がありそこに掛ける。

ソースかつ丼とおろしそばのセット。
1380円也。

そばには花かつお山盛り。

これ、ちょっとおもしろい。
右手前の二つのおろしの出汁。
右側の多い方はそばにかけ、左の少ない方が
そばゆを入れて飲むためのもの、とのこと。

やっぱり、ご飯ものと、麺類のセットは、
伸びてしまい懸念があるので、そばから食べる。

このおろしの出汁をぶっかけ、よくまぜて啜り込む。
越前そばというのは、ちょっと太めで黒いのが
特徴であろう。腰が強い。
おろしのつゆもよい塩梅。しょうゆだけ、と思えるように
さっぱりしている。
うまいそば、で、ある。

そして、ソースかつ丼
福井のソースかつ丼のカツは、ヒレで薄い。
スライスといってもよいほど。
これも特徴である。
ソースは、あまみは強くなく、どちらかといえば
辛味寄りか。
いずれにしても、ご当地ソースかつ丼のソースは
ご飯に合わせてある。
東京のソースではご飯に掛けると、強すぎる
と思われる。

うまかった。
やはり福井ソースかつ丼におろしそば、
ミスマッチのようだが、これが黄金である。
時折食べたくなる。またこねば。

 

九頭龍蕎麦 丸ビル店
050-5600-5509
千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 6F

さて、丸ビルから東京駅。

実は、少し前から、米沢駅の駅弁「牛肉ど真ん中」が
食べたかったのである。
なにかで視たのだが、東京駅の「駅弁屋」で昨年の
NO.1であったという。

なん度も食べたことはあるが、確かに、あれは
うまい。
山形新幹線に乗ると、米沢駅を通る時に、
「『牛肉ど真ん中』を今、積み込みました」との
車内アナウンスが入る。
これを聞くと、売りにくるのを待ちかねて
買ってしまう。

上野駅で探してみたこともあるのだが、上野には
今は売っていないよう。

それで、東京駅。
駅弁屋へきてみると、あった。1350円也。
そこそこの値段ではあるが、べら棒ではない。
よいところである。

食べたのは、夜。
こんな季節だが、駅弁なので、賞味期限は
今日中であればOKとの表示。

これ。

開けると、

こんな感じ。

レンジで温めてもよいようだが、駅弁なので
そのまま食べてみようと、考えた。

ビールを開けて、食べる。

やはり、うまい。

なにがうまいのかというと、牛肉ではあるが、
味付け。
甘めではあるが、しょうゆが違うのか、得もいわれる
香りがある。

そして、肉の量。
実際のところ、肉は細かくそぼろといっても
よい程度の大きさなのだが、思いの他、多い。
ご飯の上になかなかの厚みでのせられている。
これが食べ応え、贅沢な印象にさせる。

流石。
「牛肉ど真ん中」うまい。

 

 

 

 

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