浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭2019夏・モルディブ その5

引き続き、今年のモルディブ

一日目のダイビング二本目、ブルーホール。

穴のさらに横穴の奥に巨大な伊勢海老。

このリゾートのハウスリーフといってもよいポイント。
きっとこの伊勢海老君は、大切にされてずっとここに
住んでいるのであろう。

日本の伊勢海老と比べると、色が緑。
生物学的な種は違っており、インド洋を中心にいるのは、
和名はニシキエビという名前が正しいようである。
(英語でははさみがあっても、なくても大きな海老はなんでも
かんでもロブスターだが。)

ただどちらもイセエビ科イセエビ属で、まあ、近似種といってよかろう。
こちらの方が大きく育つというが、味などはほぼ同じではなかろうか。
(日本の伊勢海老の味は思い出せるほど食べたことがないかもしれぬが。)

ともあれ。

ブルーホールを下ると外へ出る。水深20mほど。
ここから、リーフをまわりながら上がってくる。

これ。

なんだかお分かりになろうか。
真ん中に目玉が一つだけ見える。
これ、たこ、なのである。

たこはこうして、岩の隙間に隠れている。
もちろん、私などは見つけられない。
ガイドのおねえさんが、この後もなん匹も見つけてくれた。

手を出すと引っ込んでしまう。

特に珍しくもないが、うつぼ。

これは、なかなかよく撮れた。

おねえさんが今度は小さなものを見つけた。

体長5cmほど。

おねえさんは、龍に似ているからかなんとかドラゴンと
言っていたと思うが、これなにか?。

いや、その前にこの大きな海で、こんな小さな虫のような
あまり気味がよいとは言えない小さな生き物を見つけるとは!。

彼女はこれがそうとうお気に入りのようで、この後も、なん匹か
見つけていた。
おねんさん、十分な不思議ちゃんである。

これ、なにかというと、ウミウシの類らしい。
ウミウシというのは生物学的には巻貝の貝が退化したもの。
海中のナメクジということか。

普通、ウミウシというとガムを伸ばしたような形で
白いところに黒い牛のような模様がありウミウシというようになった
と思うが、派手なものが多く、種類もべら棒にある。
モルディブの海にもたくさんいる。
CMで話題になった、北の海に棲むクリオネも広くはこの類のよう。
こんなゲジゲジのようなものもいるのか。

この、なんとかドラゴンは調べてみたが、和名はわからなかった。

しかし、ウミウシ、どうもマニアというのか、好きな人がいる
のである。

専門家だけではあるまい。

ウミウシも不思議だが、このおねえさんをはじめ、好きな人は
もっと不思議である。

しかし、なんでこんな種類が多いのであろうか。
むろん、それぞれなにかの理由があって、進化したのであろうが、
それにしても、なぜ?。不思議である。

また、うつぼ。

赤いのはキンギョハナダイか。

これはシャコガイ

もっと大きなものもいるが、これでも幅50cmほどはある。

ちょっと離れたところにいるが、

クマノミの親子。

こちらの方がわかりやすいか。

クマノミは子供が生まれてしばらくは同じイソギンチャクで
育つが、大きくなると、独立して別のイソギンチャクを
探さなければいけない、と聞いたことがあるが、あっていようか。

このあたりでブルーホールは終了。

リゾート、すぐそばの桟橋に戻り、14時頃。
そこそこ時間がかかった。

このリゾートでランチを食べられるのは、二か所ほど。

そのうち、JOE'S PIZZAというピッツエリア。
カウンターに座り、目の前の窯で焼いてくれる。

お決まりの、タイガービール。

インド人のおじさんがその場で生地をのばしている。

パルマ豚のピザを頼む。

上にのっているのは、ルッコラか。

パリッと焼けた、焼き立てはなにより。
内側は薄く、その側は厚い。

モルディブのリゾートで見てる前で窯で焼くピッツエリアは
珍しかろう。
ここは部屋にも運んでくれるようだ。

部屋へ戻る。

夕飯は、7時半から8時なので、のんびり、昼寝。

 

つづく