浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭2019夏・モルディブ その6

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引き続き、モルディブ、二日目の夜。

ディナーはフィッシュ&チップス、Fish and Chipsというレストラン。
名前の通りのシーフードレストラン。

この日は、シャンパン&ロブスター・サービングという特別メニュー。
エクストラチャージにはなるが、伊勢海老はやっぱり食べたいので
予約をしてもらった。

シャンパン。

私にはわからないがCharles de Cazanoveという銘柄のよう。

夕日。

どこのリゾートもレストランなどのエリアはだいたいは西向き。

最初のプレート。

丸めた経木のようなものに入れられている。

メニューを写してみよう。

Scallop carpacchio over mixed green salad

Scallopのカルパッチョ、ミックスサラダの上に。

Scallopはホタテ、またはイタヤガイ。

これはセンター。中はこんな感じ。

食べるとまあ、ホタテであろう。

イタヤガイというのはホタテの仲間で日本近海でホタテよりも
南に棲むホタテの近似種。
モルディブにこの類がいるのかわからぬが、、

Fried coconut prawns

ココナッツ風味のエビフライ、でよいのか。

見た目でわかるエビフライ。ちょっと大きめ。種類はわからぬが
ブラックタイガーあたりかもしれぬ。ココナッツ風味は、ちょいと
わからなかったが、うまいエビフライではある。

Steamed king crab leg-marie rose dipping

king crabはタラバガニ。leg-marieはなんであろうか。
よくわからぬが、蒸したタラバガニの足、バラ色のディップ、か。

実は、このディップはマヨネーズのようなので、エビフライに
使い、タラバガニはそのまま食べた。

タラガニは、ご存知の通り日本海、北海道沿岸以北で獲れる
寒いところの蟹。(南アメリカ、チリ、アルゼンチンあたりにも
いるようだが、暖かいところではないだろう。)
まあ、かたいことをいうのはよそう。タラバガニは別段水っぽい
こともなく、十分にうまい。うまければよいか。

Sauteed calamari with garlic and spinach

いかソテーのにんにくほうれん草ソース。
これは真ん中下の経木の緑のもの。
いかの和え物といった感じ。

Tuna tartare Asian style

これ。
ツナのタルタル、アジアスタイル。

身は少し赤いが昨夜あった白身魚のタルタルに近いか。
ハムで巻いてある。
四角く切って味付けをした魚で、ハワイのポキのイメージ?。

薄味でしょうゆはかからぬが、ちょっと日本の、鰺のタタキ
といった雰囲気で、うまい。まあ、これもうまければよいのだが。

だが、うまければいいとは思いつつ、私だけなのか。
欧米人はもとよりアジア人でもこの説明で十分なのかもしれぬが、
どうも、私は魚の名前と調理法がことさら気になる。
これがツナか?、そもそもツナというのも、まるでいい加減な
言葉で、マグロもカツオも、場合によってはカジキ、シイラあたりまで
入りそうである。
まあ、マグロでもキハダなど白っぽいものもあるし、これがツナでは
ないとは言い切れないとは思うが。なんでもかんでもツナ、なんでも
かんでもロブスターはどうにも、アホっぽくていつまでたっても
馴染めないのである。魚介類の区別さえできない奴に味がわかるか、
ではないか!?。

日本の魚介食文化というのは世界中唯一無二なのであろう。
私のような者の方が、世界からみれば例外であるのはわかる。
だが、どうにも持って行き場のないモヤモヤがいつも残る。

次。
見た通り、スープである。

Bouillabaisse
Tomato saffron infused shell fish broth served with garlic
olive crisp

Bouillabaisseは読めなかった。調べたらブイヤベース。
へー、こんなスペルだったんだ。もちろんフランス語。

shell fish で貝になるのか。brothは出汁、スープ。
トマト、サフランを貝のスープにひたし、カリカリオリーブを
添えて、か。

二枚貝は蛤のようでもあるが、なにかはわからない。
それから、海老。
上にのっているのはクリームの塗られたパン。

ちょっとお吸い物のようでさっぱりしたうまいスープ。
サフランは色もあるが香りがよい。

メイン。

Grilled Half Maldivian lobster
Roasted tomato salsa
Truffle potato blend

半分のモルディブ産伊勢海老をトマトソースで焼きました。

トリュフマッシュポテトは別皿で、昨日と同じもの。

上の写真、日本人の感覚ではさかさまなのではないか
と思われまいか。頭は左に置きたくなる。
だが、サーブされた形はこれ。
これも文化であろう。

味はもちろんうまいが、ちょっと小さいのが半分、、、
これ、たらふく食べられたら、、、。

 

つづく