浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



日本橋・蕎麦・やぶ久

5月11日(月)夜

大阪出張。


6時半すぎ、新幹線で東京駅まで帰ってきた。


新幹線の日本橋口から出てくる。
こちらにQBがあるので、たまに寄ることがある。
ちょいと髪が切れるので便利である。


混んでもおらず、10分で出てきた。


さて。


なにを食べようか。


洋食、鮨、蕎麦、、いろいろ選択肢はあるのだが、、。


蕎麦。久しぶりに[やぶ久]へ行こうか。


ここは季節でかわる天ぷらを出しており、
それを天ぬきにしてもらって、呑む。
今日もこれだ。


永代橋通りを歩き呉服橋の信号を渡る。


日本橋交差点の呉服橋から見て左角のビルも再開発が
終わって、新しいビルができている。


ちょうどこの対角、赤木屋などがあったところなど、
まだまだ建設中の区画もある。
第なん次なのかわからぬが、日本橋の再開発。
またまたこの街も変わっていく。


心配のような、楽しみなような。


ともあれ。


呉服橋から一本目を右に入り、
[一心たすけ]と[よもだそば]の二軒の
立ち喰いそばがあってその一軒おいた隣が[やぶ久]。


間口は一間ほどの小さな店である。


麻の暖簾を分けて、入る。


あいてる、あいてる。


入口に近いところに腰かける。


まずはビール。


エビスの中瓶。


そば味噌がきて、まずは一杯。


天ぷらはなにがあるかな?。


桜海老、白魚もある。
なるほど、季節である。


ここは創業明治35年。立派な老舗である。


老舗ではこんな旬のものを出すところは
そうは多くない。


うん、白魚だ。これをヌキにしてもらう。


お姐さんに、念のため聞いてもらい、頼む。


少し待って、きた。





そうか。


天ぬきはかき揚げがよいのだが、


白魚は、かき揚げではなかった。



白魚天をつまみながら、呑む。


これはこれで、よい。



さて、これ。






箸袋の裏。



「お味は如何でしょうか お聞かせください


 店主 苦労性の為」



とある。ご近所高島屋裏の[吉野鮨]も一言書いているが
箸袋裏のコメント、ちょいとその、よいものである。


ビールを呑み終わる。


久しぶりの[やぶ久]、居心地がよい。今日はお酒ももらおうか。


冷(ひや)。


ここはいろいろな地酒をおいているが、
さっぱりしたところで、新潟の八海山を一合。


それから板わさも。






呑み終わり、そば。



どうも品書きにある、カレー南蛮、カレーせいろが
辛さが選べたりし、気になる。


ここでは食べたことはない。
前からあったのであろうが、今日はなぜか
そうとうに気になる。


が、しかし、やはりこれは昼の選択であろう。


この流れであれば、素直にもりにしよう。


さわやかなのどごし。

もりの量も多め。

一気にたぐる。

腹一杯。

うまかった。

ご馳走様でした。

勘定をして、出る。


日本橋[やぶ久]。

よいそばやである。





やぶ久