浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



チリコンカン&ケイジャンチキン その1

dancyotei2017-02-27

2月25(土)PM〜

結局、微熱ながら、風邪。

どうも私の場合、熱が上がらないので、長引いてしまって
いけない。
今回もそんな感じか。

ともあれ。

あまり食欲もないが、以前に買っておいてあった、
チリコンカンのミックスを作ってみることにする。

チリコンカンというのは、ご存知であろうか。

テキサスやらルイジアナやらアメリカ南部の料理といってよいのか。

チリソースに豆やら入った煮物のようなもの。

これそのものをチリソース、あるいはチリといったりもして
ホットドックのソースにしたりする。

こんな感じのものでよいのか。

なにか、非断定的な書き方をしているのだが、
現地、アメリカ南部などで食べていないからである。

そもそも、この周辺の食い物は、日本からみると
どうもよくわからない。

クレオール料理、ケイジャン料理、あるいは、
メキシコ料理も含まれる、のか?。

これらがいろんなルートでアレンジされながら、あるいは
そのまま、日本に入ってきており、
似ているが、微妙に違う感じのものに仕上がっている。

現地のオリジナルはどんなものなのか、ルーツはなにか、
どうして今こんな風になっているのか、
さらに、共通している味があるようなのだが、
それはなにか、といったことが、以前から気になっていた
のである。

チリコンカンのミックスはこれ。

マスコット チリコンカンセット 121.5g

マスコットという日本のスパイスメーカーの
スパイスと簡単な素材のセットで、肉と玉ねぎ、トマト缶があれば
できるようになっている。

チリコンカンというと、豆が入るというのは
定義として合っていよう。
豆は赤えんどう豆。

肉は挽肉、牛か合挽きと書いてあるが、
冷凍庫に豚バラがあったのでこれをテキトウに切って
使うことにする。

玉ねぎはざく切り。

レシピにはないがにんにくも入れてみるか。

それから、野菜室にマッシュルームがあったので
これも使ってしまおう。

にんにく、玉ねぎから炒め始め、肉、マッシュルームの
順に炒める。

ここに水、トマト(カット)缶、スパイスのミックス、
レトルトの赤えんどう豆、ブイヨンを入れて、煮込む。

まあこれでできてしまうのだが、
具が多かったので、トマト缶はレシピの倍量、1缶。
ブイヨン、レッドペッパー、味をみて塩を足す。

ピザ用のチーズが冷蔵庫に余っていたので
上にのせてみる。

フランスパンがあったので、切ってトーストする。

まあまあ、それらしいものができた。

だが、やはり、“あの香”がある。

実は、この木曜日、ジャンバラヤの持ち帰りのものをお昼に食べた。
ジャンバラヤというのは、ケイジャンクレオール、まあそちら系の
ピラフのようなものか。
そして、それにも同様の“あの香”があった。

皆様、ピンとくるであろうか。

“あの香”。
かなり印象的、なのである。

今回のものだと、スパイスミックスが入っているので
まあ、そこが出どころである。

実は、持ち帰りのジャンバラヤには
さらにその“香”のするスパイスの小袋が
ご丁寧に別添で付いていた。
これは、香だけでなく辛みも強くはないがあって、
おそらくレッドペッパーなども入っていると思われる。

以前から気になっていた“あの香”。

妙にクセになる“あの香”。

私の経験ではアメ横ケバブ屋台のソースにもあった。
チリソースといっていたと思うが、ケバブはトルコのものなので、
オリジナルではなく、アレンジされたものである可能性は高いが。
また、皆さんも一度くらいは食べたことがあると思われるが、
ファストフードのモスバーガーの「モスバーガー」のトマトソースにも
“あの香”がしたと思われる。

ジャンバラヤに付いていた小袋がその本体とすると
そういうミックスが売られているということである。

調べていたら「ケイジャンスパイス」あるいは
ケイジャンスパイスミックス」「シーズニング」というものが
見つかった。
複数のスパイスメーカーから出ている。

どうもこれではなかろうか。

ミックスに入っている成分もメーカーによって、色々。
オールスパイスナツメグ、カイエンペッパー(レッドペッパー)
パプリカ、クミン、オレガノ、タイム、セロリシード、、、。
どれが“あの香”なのかは特定できない。

それで昨日、試しに一つアマゾンで取り寄せておいた。

家にあるスパイスもある。
皆、使い慣れたインドカレー用であるが“あの香”のものは
思い付かない。

なんであろうか。

 


つづく