さて、夕方。
ケイジャンシーズニングが届いた。
GABANのもの。
袋を開けて、香りをかいでみると、なるほど、
やはり“あの香”、が、する。
実は、この系統の味のものを食べたい、というのは、
もう一つ、きっかけがあった。
数日前にやっていたNHKの「世界入りにくい居酒屋」。
舞台はマイアミでキューバからの移民なのか、
亡命移民の人がやっている居酒屋。
料理はキューバ料理。
鶏肉になんだかスパイスを塗って焼いたものが出てきた。
場所的には近いところだが、ジャマイカにもやはりスパイスで
味をつけて鶏を焼いた、ジャークチキンというのがある。
食べたことはないが。
きっと、ケイジャンにもあるだろうと、また、調べてみた。
すると、あった。
その名も「ケイジャン・チキン」。
そのまんま。
やっぱりあるのである。
どうも、届いたシーズニング(+おろしにんにく)を
まぶして染み込ませ、オーブンで焼けばよさそうである。
深夜、作ってみる。
鶏もも肉を解凍。
適当な大きさに、切る。
シーズニングにはにんにくも入っているようなので
にんにくは省略。
シーズニングをまぶす。
ちなみに、シーズニングなのでスパイスだけではなく、
塩(ついでに味の素的なもの)も入っている。
濃い方がうまそうなので、念入りに。
1時間ほど置く。
焼くのはアルミホイルを敷いて、オーブントースターで。
200℃、20分という。
家のものは温度管理ができるので。
いい感じになってきたので、15分程度で終了。
こんな感じ。
予想通りの味。
シーズニングなので、まぶすだけで焼ける。
調整がいらない。
逆にいえば、お仕着せの味で、おもしろ味がなく、
カスタマイズがきかないということになるが。
ともあれ、出来上がってもこれもやはり“あの香”がある。
だが、ケイジャン・チキンを食べても、
結局、“あの香”の正体はまだ不明、のまま。
成分の内の家にないスパイスを買ってきて、特定するしか
なさそうである。
さて、最初の疑問に戻ろう。
ケイジャン、クレオール、メキシカンの関係、
歴史のようなもの、か。
これらはなにか。
北米のアメリカ合衆国建国以前の歴史にさかのぼるのだが、
私も素人であり、長く、まったく複雑なことになるので、
詳しくは今日はやめよう。
ケイジャンとクレオールも定義があり微妙な違いがあるようなのだが
これもやめておく。
どちらにしても、ニューオーリンズなどルイジアナ州付近にいた
フランス系の人々と彼らの料理、というのがもともとのルーツ。
彼らの料理は黒人の料理人によって作られていたので、
スパイス使いに優れていたという。
で、唐辛子の辛みを加えるなど、おそらく隣に入植したスペイン人や
その後のメキシコ料理の影響もあるのであろう。
そういったものがベースになって出来上がってきた料理と
いってよさそうである。
ジャンバラヤ、や、チリコンカンなどはその過程で
アメリカのこの地方で作られてきた料理。
そしてその間に、ちょっと辛めで“あの香”のある
トマトソースが出来上がっていった。
これが、アメリカでポピュラーな「チリソース」。
(ここでいっている「チリソース」はタバスコのような
唐辛子から作った強い辛みと酸味のあるソースのことではない。
ホットドックなどにも使う多少辛めのトマトソースのことである。)
メキシコ料理も互いに影響し合ってきた兄妹の料理という関係。
ただ、注意をしたいのは“あの香”はメキシコ料理にはあまり登場しない。
あくまでアメリカの(ケイジャンなどの)発祥のものだと思われる。
(メキシコには東と西に計二度ほど行ってローカルの料理を
食べているので間違ってはいないと思う。)
メキシコの本場のタコスではなく、アメリカにあるメキシコ風料理である
アメリカのタコスも“あの香”のある「チリソース」を使っている。
そして、その派生である日本の沖縄に入ってきたタコライスにも
“あの香”がある。おそらく米軍経由で。
アメリカではスタンダードな味といってよいのであろう。
そこから日本でも「辛めのトマトソース」=「チリソース」のレシピとして
定着しモスバーガーのトマトソース、アメ横のケバブのソースなどにも
“あの香”が付くようになった。
“あの香”から始まった考察と仮説だが、あっていようか。
また皆様に伝わったろうか。
香というのは、文字に書けぬので不安ではある。
私の宿題は“あの香”の本体の追及である。
できれば、市販のシーズニングは使いたくないではないか。