浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



日本橋・洋食・たいめいけん


7月30日(火)夜

今日は朝から大阪出張。

19時前に東京駅に帰ってきた。

今年は関西の方が暑いのではなかろうか。
大阪は、からっと晴れて、外を歩くと焼かれるような暑さであった。

これに対して、東京は先週土曜の隅田川の花火大会が
中止になったような豪雨もあり、暑いことは暑いが、
曇り空も少なくなく、雨もほぼ毎日降っていると思われる。

ただ、関西は関西でも、山口などの中国地方西部だったり、
あるいは、石川県などの北陸、さらに新潟県山形県など日本海側から
東北地方では豪雨に見舞われ、被害も出ている。

元来、わが国は台風の被害は多い。
最近はよくゲリラ豪雨などと呼ばれているようだが、
台風などの昔からあるものとは違った熱帯のような
気候になっているのか。

このところ東京では大きな水害はないが、
可能性がないということは得ない。
心構えだけは、いつもしていなければいけなかろう。

ともあれ。

19時前に、東京駅に戻ってきたのだが、
どこで、なにを食べようか、で、ある。

東京駅周辺には新しいビルがたくさんできて、新しい店も
たくさんあるが、やはり、私の選択肢には入ってこない。

頭に浮かぶのは、東京駅から歩いて行ける日本橋界隈のなん軒か。

蕎麦やで、 [宝町砂場
同じく、呉服橋の [やぶ久]
それらか、日本橋高島屋裏の [吉野鮨]

真夏のおでん、日本橋 [お多幸] というのも乙か?!いや、さすがに、暑いか。

まあ、和食は、なんとなく、暑い大阪から帰ってきた今日の気分ではない。

肉、だ。
と、すると、洋食の [たいめいけん]

ちょっと久しぶり。
いってみよう。

日本橋口から出て、永代通りを歩いて、呉服橋交差点を越え、
コレド前中央通りの交差点を渡り、コレド脇の路地を入る。

左側、公園のようなスペースを通り、突き当りがたいめいけん

入ってみると、3〜4人、入口前で待っている人がいる。
ここは6時前にこないと、並ぶことになる。

店内をのぞくと、空いている席もありそう。
すぐであろう。

やはり、5〜6分で入れた。

エアコンの効いた室内は気持ちがよい。

まずは、ビール。
瓶のヱビス

同時に、名物のコールスローとミネストローネをもらう。
どちらも50円。
ここへきて、この二つは頼みたい。

きた。



コールスローはさっぱり。
ミネストローネは優しい味で、じゃがいもも入っている。

どちらもまっとうで良心的。

どうでもよい小さなサラダを出されるよりも、
よほど気が利いているだろう。

食べながら、呑みながら、料理を考える。

肉なのだが、、、。
ステーキは少し、お高い。

メンチカツもよいが、今日は揚げ物ではないのがいい。

ビーフシチュー、タンシチュー。

洋食やでは定番だが、あまり私自身は食べない。
だが、別段嫌いなわけではない。
チキンライスはNo.1で、次は、カツレツ、コロッケ、メンチなど
揚げ物の方がプライオリティーが高いのである。

よし、タンシチューにしてみよう。

きたきた、タンシチュー。



ここではやはり、タンシチューは初めて。

同じことだが、ここのデミグラスソースを、こうして
メインに食べるのは初めてかもしれない。

ここではポークカツなどにはかかっているのは食べたことがあるが、
メインではない。

ここのはこういうものなのであろうが意外に、苦味が強い。

デミグラスソースといえば、根岸の [香味屋]
のものが好きで、香味屋のものは苦味が少なく、
ご飯にとても合う。

ただ、柔らかく煮込まれた牛タンの料理とすれば、うまい。

タンがこれだけ大きいと、タンを食べているという実感が大いにある。

付け合せの野菜だが、にんじんのグラッセ
これはけっこう甘目の味付けで、うまい。

十二分に満足。

ご馳走様でした。


銀座線日本橋から帰宅。

 

たいめいけん

中央区日本橋1-12-10
03−3271−2463