浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



稲荷町・中国意境菜・白燕

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9月6日(日)第二食

さて、拙亭ご近所、元浅草二丁目、稲荷町の中国料理
[白燕]、である。

7月以来。

気鋭の若いシェフがこんな時でもがんばっている。

日曜の夜もやっているのがありがたい。

昼、予約のTELを入れて、6時に。

席は前回同様、奥の半個室。

テーブルにはナプキンとメニュー。

燻、彩、包、清、薄、炒、拌、甜、と独特の表記。

なんとなく、伝わる。

夜は、税込み5000円のお任せのみ。

ビールをもらう。

青島のプレミアム。

味も香りもちょっとリッチな味わい。

最初は燻。看板のリンゴアメから。

大きさはさくらんぼほど。
楊枝に刺した赤い球。

もちろん、リンゴアメではない。
表面は堅いゼリー状。
これは甘酸っぱい。
山査子(さんざし)で、あったか。

そして、中は燻製香のするフォアグラ。

フォアグラの燻製というのは、ここで食べたのが
初めてだと思うが、よく合う。
調べてみると、世の中には、一般的なものでは
あるようである。
中華のようで、フレンチのようで、やっぱり
中華か。

次は彩。前菜三種盛。

上がここお得意のよだれ鶏
麻辣だれ。
右がレモンクラゲ。さっぱり。
左が変わっている。
皮蛋(ピータン)豆腐の茶碗蒸し仕立て。
ズバリ、言葉通りの味。
おもしろい。

麻辣だれを残して、
包、餃子。

これは定番。

続いてこれも定番、焼売。

上はとびこで、豚肉と海老。

清、スープ。

いつも薬膳風。
ゴーヤ、ドライトマトハトムギ
これに、骨付き豚肉。排骨。
今日は、目にいいとのこと。

薄、白い雲とは、どういう意味であろうか。

盛り付けた形と色を、雲に見立てているのか。
ゆで豚。白いコーン。まぶしてあるのは揚げ玉ねぎ。
香ばしく、よい食感でアクセントになっている。
たれはこれも麻辣。

炒、穴子、長芋、豆チ。

炒め物。豆チで炒めるのはやはり四川風なのであろう。
穴子を合わせるのも珍しい。
穴子は海の魚だし、四川は内陸である。
唐辛子を食べてみたが、不思議と辛くなかった。

拌、ひやし中華。

さっきとは違う黄色いコーン。レタス、ナス、無花果なども
入っている。
拌はバン、だが、字の意味は攪拌の拌で、混ぜる。
拌麺というと、中華の混ぜ麺。
味は、いたってノーマルな冷やし中華

デザートはマンゴープリン。

なんだか、夏らしい。

お茶はジャスミンティー。

どれも、うまかった。

ご馳走さまでした。

また、来月、かな。

 


白燕

台東区元浅草2-7-10 オルタンシアIV 2F