引き続き、夏休みのモルディブ。
フォーシースンズ、ランダー・ギラーバルでの
一日目。
チェックアウトダイブを終えて、部屋に戻ってくる。
今日の夕飯はチェックインの際に、予約をしてもらった
レストラン。
こんな小さな島のリゾートなので、
レストランの数は知れている。
まあ、三つ。
今日はレバノン・アラブ料理[Al Brakat]というところ。
モルディブという国はイスラム教国。
地理的には、インド、スリランカが近いのだが、
アラブ料理があってもおかしくはなかろう。
また、実際にアラブ圏からのお客さんもよく見かける。
リゾートメインの桟橋の脇の海上に建てられている。
直に海辺。
そうそう。
今回のプラン、ディナーはアルコールを含め飲み物以外は
食べ放題というもの。
食べ放題といわれると、つい欲張ってしまうのが、一日目。
前菜からスープ、ロブスター(伊勢海老)まで
ズラッと、頼んでしまった。
呑み物はやっぱりタイガービールの生。
まずは前菜。
パンはピタ。
真ん中の輪っかのようにみえるのが、ホンムス。
ひよこ豆のペースト。
レモンで少し酸味が付けてある程度の味付けだが、
アラブ料理ではとてもポピュラーなもの。
これがうまいのである。
右側は、タコのカルパッチョ。
タコはとにかく薄い。
鉋(かんな)で削ったか、というくらい。
ちょうど、西向きで夕日が美しい。
レンズ豆のスープ。
アラブ料理でもたいてい、スープはうまい。
トルコ風ピザ。
すすめられるままに頼んでしまったが、このあたりで
既に、Too Much であることに気が付き始めている。
トルコにこういう料理があるのは知らなった。
具を間に挟んでいる。具はラム肉。
今度はピタの中に具を入れたもの。
こちらの具は海老。伊勢海老ではなく、prawm。
英語で海老はshrimp(シュリンプ)、prawn(プロウン)、
lobster(ロブスター)の3つ。
日本人的には、シュリンプは小海老で、芝海老あたりまでと、
思えばよいか。(桜海老程度のかなり小さなものもシュリンプ
というのかはわからぬが。)
プロウンは、車海老、大正海老、ブラックタイガーあたりの
大きさのもの。
そしてロブスターが伊勢海老。
まあ、どちらにしても欧米人は魚介類については
かなり大雑把にしか把握していないわけである。
次。
これは名前がわからなくなってしまった。
茶色のラグビーボール型のものがラム肉の挽肉を揚げたもの。
これもアラブ料理ではよくあるもの。
グリルラムチョップ。
内儀(かみ)さんがラム好きですすめられるままにこれも
頼んでしまった。
ただ、アラブ料理というのは、スパイス類は基本的に
強くなく、日本人にはとても食べやすい。
そして、大メイン、伊勢海老のグリル。
これはどんなに腹一杯でも食べなければ、モルディブの海の
伊勢海老の皆様方に顔向けができなかろう。
どうであろう、この大きさ。
この部分だけでも40〜50cmはおそらくある。
日本で買えば、生でも一匹1万円くらいはするのではなかろうか。
(料理になったら、3〜4万とられそうである、)
いや、そもそもこんな大きな伊勢海老自体見たことがない。
ソースをかけて焼いてあるのだが、このソースには
伊勢海老の味噌が入っている。
アメリカなぞで食べると、ただ焼いただけ、味噌は捨ててある
そんなものもあるが、シェフが偉いのか、きちんと余すところなく
使っている。
こうでなくてはいけない。
これがまずかろうはずがない。
プリプリ。
今日、チェックアウトダイブで、島すぐそばのハウスリーフでさえ
小さなものをみつけた。
このモルディブの海には沢山いるのであろう。
(実際に、この日食べたくらの大きさのものは、なん度も
見ることになった。)
伊勢海老、伊勢海老と私は書いているが、
ちょっと調べてみると、日本近海にいるいわゆる伊勢海老は
生物学的には独立した種のようで、こちら、インド洋にいるものは
同じイセエビ属だが、近似種で種は違うようである。
こうして火を通したものと、海中で生きているものとは
むろん色が違うし、日本の伊勢海老など私など、ほぼ食べた記憶は
ないので、確固たる記憶ではないのだが、こちらのものは
青味がかっているように見える。(特に頭の下あたりの模様が。)
ともあれ。
食べ放題メニューで、これが選べるのは、まったくの幸せ。
もしかすると、日本の価格とはかなり違うのかもしれぬが。
つづく