浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



スープカレーと土鍋ご飯

4月4日(土)第一食

さて。

土曜日。

カレーが食べたくなった。

皆さんもそうだと思うのだが、しばらく食べていないと
食べたくなる。

カレーというのにもご存知の通り色々あって、
お母さんの作る家庭のルーのカレーから、社食や学食のカレー、
欧風カレー、本格的なインドカレー、あるいはカレーうどん
そばのカレー、その他、いろいろ。

私の場合、外では社食のカレーのようなものは
まず食べない。
カレーを外で食べるとすると、もっぱらインドレストランの
インドカレー
ノーマルなカレーでは、好物なので洋食やなどの
カツカレーぐらいに絞られる。

それで、しばらくカレーを食べないということが
起きてくるのである。

この前の回鍋肉に使った豚ばらスライスの余りを
冷凍庫に突っ込んでおいたので、これを使おう。

豚ばらスライスというと、前にも書いているような気がするが
新宿紀伊国屋のB1にある[モンスナック]を思い出す。

古い店で、高校の頃からよく食べていた。
今は味が変わっていると思うのだが、あれはうまかった。

再現しようとしたこともあるが、うまくいかぬ。
どうせ記憶に頼った味なので、そうそう再現はできぬのであろう。

ともあれ。

豚ばらスライスでスープカレーを作ろう。

スパイス強めのインド式ではなく、日本のルー式を基本に作ろう。

まずは豚ばらスライスを解凍、一口に切る。

玉ねぎ。

これは、新玉ねぎがまだ一つある

これを使ってしまおうと思うのだが、やはり玉ねぎの
旨みを出すためにはいささか心もとなかろう。

最初に炒めるのは普通の玉ねぎを使い、
新玉ねぎは、後から入れよう。

切った豚ばらスライスと普通の玉ねぎのスライスを
フライパンで炒める。

豚ばらから入れ、強火で油を出し軽く焦げ目をつける。
玉ねぎも入れ、これも強火のまま。
しんなりして、旨みを出すためにさらに軽く焦げ目がつくまで。

OK。

煮込み用の鍋に移し、水、コンソメ顆粒少々、ローリエ数枚。

煮立ったら、ゴールデンカレーのルウを1かけらだけ。
ここにさらに、S&Bのカレー粉赤缶、辛みを増やすために、
レッドペッパー、塩も入れ、弱火で煮込む。

ちょっと味見。
なんとなく物足りぬような、、。

新玉ねぎはここで入れる。

ざく切りにし、そのままではなく軽く炒める。

インドのカレー用乳脂、ギーで炒めてみようか。
うまくなるかもしれぬ。

軽くしんなりしたら、鍋に入れ、しばらく煮込む。

塩を入れて、味見。

う〜ん。
やはり、まだ物足りない。
ルウ一つでは、旨みは少ななかろう。

そうだ!、忘れていた。

トマトだ。
インド式のカレーだとトマトは必須であるが、
今日は頭になかった。

これでだいぶ変わるであろう。

トマト缶、カットのもの一缶を入れてしまう。

これで、万全だろう。

トマトの赤色が強くなるので、カレー粉と
ターメリックを足す。

30分ほど煮込み。

味見。
後から、ギーとトマトを足したため、けっこうこってりに
なっており、また、煮込むのがそこそこ長くなったので
玉ねぎは溶け始めている。

まあ、これでもよいか。



インドカレーと家のカレーの中間のようなものができて
しまった。

これでビール。
一先ず、つまみとして、食べる。

新玉ねぎを炒めるだけなので、そうそうギーは大量に使っていないが、
だいぶこってりな印象。

レッドペッパーもそこそこ入れたので、辛みはそうとう強め。
出来上がりとしては上々であろう。

ご飯も炊いて、食べよう。

今日は、ちょいと土鍋で炊いてみようか。
炊き方はいつもの鍋で炊くのと同じ。


ここから研ぎ始めたので、1時間半程度浸水の後。

炊き上がり。



いつものホーロー鍋よりもうまく炊けたかもしれぬ。
ちょっと堅めで、カレーにはちょうどよい。
(オートで撮っているので白は飛びがち。白いご飯の写真は難しい。)

土鍋で炊くのが流行っているので、なんとなく
逆にさけていたのであった。これからは土鍋にしようか。

盛り付け。





また、ビール。

ちょいと呑みすぎ。