浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭の連休ラーメン その2


引き続き、断腸亭の連休ラーメンである。



私の住む、上野、浅草界隈で今人気のあるラーメンや探訪。


店選びは、飲食店口コミサイトのランキングを使っている。


具体的には総合サイトの「食べログ」


もう一つ、ラーメン専用の「ラーメンデーターベース」


個人的な印象であるが「食べ」の方はなんらか操作をしているような
気配があって、一時かなり偏りがあったように見えたが、
今はまあ、ある程度信用はできるように思われる。


ただ、どちらのサイトにしても同様であるが、
そもそもある種の偏りがあるということは、
頭に置いておかねばならないと思っている。


我が国の口コミサイトは、基本無責任な書き込みが多数であると
いうこと。
また、ほぼ特定の人々が書いているということ。
この二点。


流行り廃りも早い。はずれることもむろんあるし、
盲目的に信じるのではなく、あくまで参考。
行ってみて、食べてみて、自分がうまいと思うかどうか、
がすべてである。
至極あたり前のことであるが。


といったところで、次。


5/2。この日は、午前中だけオフィスに出た。


それで、五反田。


銀座[いし井]五反田店
品川区西五反田1-24-4
03-6417-4797


銀座で話題になっていた店のようだが、
銀座は改装だかで、閉めているよう。


場所は目黒川を越えた、山手通り沿い。


お昼である。


カウンターだけであるが、内装もラーメンやらしからぬ
ちょいとした板前割烹風。
(これも銀座のテースト?)


つけ麺がメインの店とのこと。
中華せいろという名前のもの。
玉子入り。



すだちがついており、途中で麺に絞って、京都の黒七味をかけて
食べてください、とのこと。


濃厚なつゆ。
動物系+魚介系の濃厚なつゆ。


なるほど、噂通りうまい。
途中で加えるすだち、黒七味もちょっとお洒落な感じに
変化する。


ただ、しかし。


かなりうまいのであるが、ビックリするほどではない。


銀座にはこのくらいのレベルのつけ麺がなかったので
話題になったのか。


むろん五反田ではトップクラスではあろう。
オフィスからか少しあるが、歩く甲斐はある。




さて、翌、5/4。


喜多方食堂[麺や玄]
台東区元浅草4丁目7-15 中澤ビル1階
TEL非公開
今日はまたまた、元浅草界隈。


最初の[稲荷屋]と同様の浅草通り沿いだが
今度は元浅草3丁目で浅草寄り。


やっぱり歩いて5分ほど。


開店は2013年でもう3年目。
ごく近所なので、むろん知っていたのだが、入ったことはなかった。
その理由は、なんだチェーンの喜多方ラーメンか、ぐらいに思っていたから。


このところ話題で、どうもチェーンではない様子。
「本場の喜多方ラーメンをそのまま東京で味わえる貴重なお店です。」
ということなので、喜多方の方が東京に出てきて開業していた、
ということなのかもしれぬ。


喜多方といえば、朝からラーメンという。
それで、ここも朝7時から開店。閉めるのは夕方。


11時頃きてみた。


蔵出ししょうゆ。
こってりを選らんで、背脂と玉ねぎのトッピング。





チェーンの喜多方ラーメンにも入ったことがあるが、
本物の喜多方ラーメンがどんなものなのかよくわからないのだが、
これは、十分にうまい。


麺は太めの平打ち、ちぢれ。
私はこのくらいでよいのだが、
ちょっと茹で加減は柔らかめかもしれぬ。


スープ自体は、うまみのあるさっぱりしょうゆ。
喜多方の特徴なのであろう。


玉ねぎもアクセントになってよい感じ。


チェーンとの違いは(チェーンによっても味が違うかもしれぬが)
しょうゆのとがった感じはなく、こなれている。
スープも全部飲み干した。


やはり路麺ではないが、喜多方もチェーンでなく、自営であれば、
味も、接客その他に心のこもり方が違ってくる。
これは間違いない。


じわじわとお客がついて、人気が出てきた、というのは
本物、なのかもしれぬ。


上質で飽きずに食べられる、安心した味。


実際のところ私自身、喜多方ラーメンが大好物、
というほどでもないが、近所なので、ふらっと寄れる。


よいかもしれぬ。







つづく