浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



2005-01-01から1年間の記事一覧

その15 三代目三遊亭金馬

さて、今日はこの人で三席、をいってみよう。 三代目三遊亭金馬である。 (当代ではなく、先代である。) 前に、昭和の名人として、志ん生、文楽、円生を挙げた。 その次、となると、どうしてもこの人である。 一度、「商家」の回で「薮入り」に触れた。 こ…

その14 人情噺2.文七元結、紺屋高尾

さて、前回は人情噺の大看板、芝濱、さらに談志家元のことを 思い入れ込みで書いた。 今日は文七元結(ぶんしちもっとい)と、 紺屋高尾(こうやたかお)について。 文七元結 さて、二番目はこの噺である。 筆者、なにを隠そう、この噺、好きかも知れない。 …

その13 人情噺1.芝濱

少し人情噺(にんじょうばなし)のことを書いてみたい。 噺の分類の中で、簡単に触れたが、下げ(落ち)の付いた 滑稽な、いわゆる、落とし噺(おとしばなし)としての 落語とは、狭い意味では、一応、別のもの、として 扱われる、人情噺である。 下げがない…

カレー・デリー・上野店

8月9日(火)夜 残暑お見舞い申し上げます。 いつの間にか、立秋になってしまった。 今日は、パラパラと雨も降ったが、 東京は、相変わらず、暑い日が続いている。 もう、はっきりいって、うんざり、で、ぐったり、である。 先週まで、仕事が忙しかった、と…

カレー・デリー・上野店

その12 今、聞きたい噺。断腸亭・このフレーズが可笑しい

この落語案内、お気付きかも知れないが、段々、 書いている内容が、思い付き、になってきてしまった。 最初は、ある程度、体系的に書いているつもりでいたのだが、 だめである。 毎週、金土曜日、書くことにしたのだが、 日記を書くのとは、やはり、大違いで…

その11「大家といえば親も同然、店子といえば子も同然」店賃、お店、のこと。

さて、先週は落語に登場する商家のことから、 若旦那vs旦那を「よかちょろ」を例に書いてみた。 ちょっと、戻る感じになるが、 もう少し、基本的な言葉の説明なんぞを、してみたい。 落語にとてもよく登場する言葉で、今はまったく使わない もの、と、いうの…

浅草・洋食・グリルグランド

8月3日(水)夜 フライ物である。 ちょっと前から、なぜか、 フライ物が無性に食べたくて、来てしまった。 自分でも理由はよくわからぬ。 蒸し暑い日が続いているが、そのせいであろうか。 フライ物といえば、迷うことなく、ここ以外には考えられない。 浅草…

浅草・洋食・グリルグランド

矢来町・仏料理・ブラッスリー・グー

7月29日(金)夜 さて、ブラッスリー・グーである。 数週間前から計画していた、職場の歓迎会である。 歓迎をする主賓が、女性、ということで、フレンチ。 筆者に幹事が回ってきて、それならば、ブラッスリー・グー、と、 いうことになった。 毎度「市谷・牛…

矢来町・仏料理・ブラッスリー・グー

その10 旦那vs若旦那 -よかちょろ-

さて、昨日は落語に登場する、商家の基礎知識を書いてみた。 今日は、落語の大きなテーマである、旦那vs若旦那、である。 いうまでもなく、やかましやの旦那と道楽者の若旦那の戦いである。 ちょっと、思い出すだけでも、「よかちょろ」「干物箱」「六尺棒」…

その9 商家のこと

さて、先週は「道灌」を題材にして、落語にもっともよく登場する はっつぁん、横丁のご隠居、そして、その言葉である、江戸弁、 また、落語の主要な舞台である、長屋、について、書いてみた。 今週は、商家(しょうか)、についての基礎知識を書いてみたい。…

牛込南山伏町・フランス料理・ラ・ビチュード

7月26日(火)昼 いつの間にか、久しぶりになってしまっていた。 山伏町のラ・ビチュード。 前回、3月30日 市谷・牛込ビストロ¥1000ランチシリーズである。 台風が近付いているが、雨はやんでいる。 珍しく、同僚らと男ばかり、三人で来る。 こんな天候…

牛込南山伏町・フランス料理・ラ・ビチュード

浅草千束・ねぎどん・田端・かしやま

ちくわ二題? 7月23日(土)第一食 第二食 さて、土曜がやってきた。 土曜日は、路麺の日、である。 ほぼ、毎週通(かよ)っている。 浅草千束の、ねぎどんと、田端の、かしやま。 ちょっと、路麺のことを復習。 そもそも、路麺、とはなにか。 言葉の由来は…

*p1*[路麺]浅草千束・ねぎどん・田端・かしやま

その8「道灌」

昨日は、「道灌」から、江戸弁のこと、「はっつぁん」、「横丁のご隠居」 そして、長屋のことなど、書いてみた。 今日は、せっかくであるから、「道灌」について。 入門したての前座がまず、憶える噺、と、書いた。 短く、簡単で、主に前座がやる噺を、前座…

その7「横丁のご隠居」と「はっつぁん」、長屋のこと。

さて、先週はちょっと、堅い話になってしまったが、 ほぼ、これで、落語に関する基礎知識はよかろう。 ここからは、広大なそして、豊かな落語の世界が広がっている。 ご自身で、チケットを買って、誰かの独演会に行ってみるもよし、 そば屋の二階の落語会を…

その6前座、二つ目、真打、協会のこと、騒動

さて、前回は、落語家の着物の意味。 枕、噺そのもの、下げ、などについて述べてみた。 これで、落語の骨組み、のようなものは説明できたかと思う。 今回は、東京の落語家、落語界、について、ちょっと述べてみたい。 前座、二つ目、真打 東京の落語界には、…