2005-01-01から1年間の記事一覧
昨日に引き続き、富くじ。 今日は、宿屋の富。 この噺も、志ん生である。 どうも、志ん生という人、富くじが好きであったのであろう。 ことのほか、楽しそうに、話している。 もともとは、上方の噺で、あるようだが、 志ん生師によって、いかにも江戸の噺に…
さて、1回分あいてしまったが、今日は、富くじの噺。 富久と、宿屋の富、を書いてみたい。 富くじとは、まあ、今の宝くじ、である。 今の年末ジャンボで、3億円があたる。 昔の富くじは、1等(一番富)で千両が当たる。 富くじ1枚が、1分(ぶ)。 ここ…
まったく聴いたことのない人への 落語案内、というつもりで書き始めた。 廓の噺、も、5回目になってしまった。 先週の「品川心中」に引き続いて、今週も品川。 四宿(しゅしゅく)の筆頭。吉原に続く、繁盛の地であった。 今週は、いよいよ「居残り佐平次」…
9月12日(月)夜 珍しく、同僚を伴って、飯田橋の、しる幸、である。 前回 ラーメン屋、であるが、つまみもうまい。 呑むことにする。(ビール) まずは、評判がよい、と、いう、ニラ玉。 それから、水餃子。 ニラ玉。 これは、なんであろうか。 見たところ…
「おや、どこ行くんだい?」 「北向(きたむきは)は、どこが目当てか、赤とんぼ、、」 「一人かい?」 「色にゃ、なまじ、連れはじゃまよ、、、。」 などという、セリフがある。 (ちょっと、言ってみたいセリフでもある。) 吉原を北郭(ほっかく)、ある…
さて、先週に引き続き、廓の噺をもう少し書いておきたい。 先週は、「五人廻し」、廓の噺ではないが、吉原のスケッチとして 「欠伸指南」と、これにまつわる吉原の若干の周辺情報(?)を、書いた。 どっちにしても、廓の噺、人間、と、いうものを見事に描い…
9月5日(月)昼食 さてさて、また来てしまった。 前回は、先週の金曜日。 台風の前触れか、雨、である。 (日曜の夜は、東京もひどい雷雨であった。 杉並、中野あたりでは、神田川や、明正寺川などが、あふれたようであった。 筆者、高校が中野富士見町にあ…
9月4日(日)第一食 AM、銀座へ行く用事があった。 (なにも、朝から銀座へ行かなくとも、よかったのであるが、 いつでもよい、ことほど、いつでも行けない、そんなものもある。) 折角、出かけるのであるから、 なにか、食べよう。 日曜日のこの時間、昼前…
9月3日(土) さて、先週から、秋刀魚のうまい食い方はないものか、と、 考えていた。むろんのこと、塩焼き以外である。 塩焼きは、大好きである。 久々に、池波先生である。 「味と映画の歳時記」というその名の通り、 月毎に書かれたエッセイ集、である。…
9月2日(金) 9月に入った。一時期ほどの日差しの強さはないが、 依然として、暑さは続いている。 前回はパーティーであった。 ランチも相変わらずの人気である。 13:00前。運良くあいていた。 さて、今日は何にしようか。 黒板から、 前菜は、エスカル…
さて、昨日の続き。廓の噺のこと。 吉原のことを、もう少し書いておきたい。 まず、吉原とは、どこか。 浅草北部、現在の地名では、千束四丁目。 断腸亭料理日記では、お馴染みの、ねぎどん 喜美松とも、目と鼻の先。 大門(おおもん)の交差点そばには、江…
さて、禁断の噺(?)、で、あろうか。 「子別れ」「明烏」「盃の殿様」「付き馬」「紺屋高尾」「文七元結」。 今まで、解説をしてきた廓(くるわ)が舞台の噺を挙げてみると、 こんな感じである。 これはすべて、吉原が舞台である。 この文章、断腸亭落語案…
8月23日(火) 今日は、昼から、飯田橋二丁目方面に用事がある。 (ガーデンタワーのちょっと南の方である。) この辺りで昼飯、と、なると、ラーメンの、しる幸 と、いう手もあるが、 久し振りに、やはり、ここは、東京路麺界最強の店、 に、ご挨拶をせねば…
8月22日(月) さて、人形町の小春軒である。 午後イチ、このあたりに外出の用事があり、 外出前に、昼飯、なにを食べようか、考える。 あれか、これか、と、思いをめぐらせる。 これは、楽しいことである。 人形町も選択肢は多い。 今日は洋食の小春軒。 小…
さて、今日も引き続き、昭和の噺家。 先ずは、三代目桂三木助。 芝濱のところでも触れたが、 芝濱の三木助、と、いわれるほど、有名であった。 明治生まれ。亡くなったのは、昭和36年。 (ご記憶の方もおられるかも知れぬが、長男は四代目となっていたが、 2…