浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭・出張食い倒れ 福井/金沢/山形

dancyotei2014-11-09

11月5日(水)〜



今日は出張で食べたもの。



まずは、11/5、昼。

北陸出張。

昼は、福井県のとある駅。

駅前の食堂。(特段有名なところではないと思われる。)



以前にも書いているが、福井の二大名物の

定食である。

越前そばと、ソースかつ丼

ここへきて、昼時だと間違いなくこれを食べる。

そばはぶっかけ。

大根おろしと花かつお

そばは黒っぽく、少し太目。

越前そばではよくある食べ方のようである。

おろしも辛めで、うまい。

それからソースかつ丼

かつはロースの薄切りで、ソースがかかっている。

ソースかつ丼というのは全国にあって

私自身は各地のものを食べたことがあるわけではなく、

福井県でもここのものしか食べたことがない。

つまり、比べられだけの経験がない。

が、やはりくるたびに食べたくなる味、で、ある。

次。

この日の夜。

金沢で仕事終わり。

帰りは小松から飛行機で帰京。

金沢で時間があると、いつもは[あかめ寿し]

というところに行くが、今日はそこまでの時間がなく、

意外にうまい、という、金沢駅ビルの二階にある、

廻る富山湾すし玉という回転寿司。



2000円(3000円であったか?)ちょっとのセット。

11/7が、ズワイガニ香箱ガニズワイガニの雌)の

解禁だとか。

一番右の軍艦巻が、香箱ガニ、外子と足の身。

まぐろもおそらく、生の中とろ。

生たこ。

この地方でよく食べられるので追加。

かじき。



それから、やっぱり〆鯖。





十二分にうまい。

ぶりの解禁はもう少しであろうが、

やはり、噂通り、回転寿司とは思えぬ、うまい鮨

で、あった。

さて。

翌日、11/6。

今度は山形出張。

山寺(やまでら)というところをご存知であろうか。

松尾芭蕉のあまりにも有名な、

「閑さや岩にしみ入蝉の声」を詠んだという

立石寺(りっしゃくじ)のあるところ。

仙台と山形を結ぶ、JR仙山線の山寺という駅。



駅を降りるとこの風景。

青い空と始まった紅葉が見事である。

立石寺というのはこの山にあり、奥之院まで登ると

一時間もかかるという。



駅もなかなか風情がある。

駅を出た左側に蕎麦やがあって、ここで昼飯。

メニューの最初にあったので、頼んでみた、

肉そば。




福井同様に山形もそばの国。

普通のもり、などもむろん山形にはあるのだが、

最近はこの、肉そばが人気のよう。

冷たいそば。

肉といっているが、豚や牛ではなく、鶏。

つゆは澄んでいる。

山形は冷麺や冷やしラーメンで有名だが、

その流れ、で、あろうか。

食べてみると、つゆは常温よりも少し冷やしているか。

(山形では常温のところもあるよう。)

味は見た通りさっぱり系だが塩味と出汁感が強く、

しょうゆは使っていないのかもしれない。

うまいが、ちょっと不思議な味、である。