浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



ローストビーフ

4630号

8月24日(土)夜

さて、肉を喰おう。

なにがよかろう。

ステーキでもいいのだが、久しぶりに
ローストビーフにしようか。

ハナマサで牛ももを買ってきた。

午後買って帰り、常温に置いておく。

なん度も作っているが、改めてレシピを調べてみた。

今までの私の作り方は、フライパンにオリーブオイルで
各面焼いて、後、ホイルに包んで余熱で置く。

結局、ローストビーフの正解がなんなのか、
まだよくわかっていない、のである。

中は赤い、というのは、正解だと思って作ってきた。

ただ、問題は焼いた後に出てくるドリップ。
透明な、赤い汁。
もちろん、完全に赤いところがなくなれば
このドリップは出てこないのであろう。
私の場合、いつまでたってもドリップはとまらない。
なんなら、翌日まで。

プロのものは、あたり前だが、切って、皿にのせている間も
ドリップは出ない。

出ない方法があるのか、それとも、火入れが
まだ足りないのか。
ここのところの加減が、わからない、のである。

フライパンで各面を焼いた後、下に野菜を敷き
その上に肉をのせ、ふたをして蒸し焼きにする、と
いうレシピがあった。

ちょっとこれ、参考にしてみようか、と。
つまり、焼いて、さらに全体に熱を入れる、と
という。

ちなみに、フレンチであろうか、和知シャフだが、
ハーブなどとともに一日、下味をしっかり付け、
やはり野菜を下に敷き、オーブンで焼く、というのがある。
ちょっと似ている。

夜。
この陽気なので、中までしっかり常温に
なっているだろう。

まず、各面、塩胡椒。

これで、30分置く。

フライパンにオリーブオイル。

最初は中火。
各面をこんがり火を入れていく。

どうであろうか。

こんな感じ。

しばらく置いおいてみる。

10分。

やはり、大量のドリップが出てきている。

これから、蒸してみるか。

ホイルに包む。

鍋に水を低く張り、小皿を伏せて沈める。
煮立てて、ホイルに包んだ肉を小皿の上にのせる。

これで、ふたをして中火で5分。

火を止め、ふたをしたまま30分、置く。

どうであろうか。

切ってみる。

あれま、これは、、、、?!。

さすがに熱が入りすぎた、か。
ドリップももちろん、出ないが。

皿にのせる。

ビールを開けて、食べる。

わさびじょうゆ。

どのように見えようか。
明らかに焼きすぎ?。

いや、食べてみると、別段堅くて食べられれぬ、
なんということもなく、十分にうまいロースト
ビーフではある。

けっこう強めに塩胡椒をし、30分以上置いたが、
これもよかったかもしれぬ。
しっかり味が入っている。

正解ではないのかもしれぬが、失敗でもない、
と、思いたいが、、。

さて、実は、冷蔵庫に入れて、二日後、
出して、食べてみた。

出来立てと比べて、赤味が強いように見える。

多少、成功ローストビーフに近く見えまいか。

この二日で、ドリップもまったく出ていない。

出来立てではなく、少し置いた方が、、いや、
置いて食べるもの、なのではなかろうか。
すぐ食べていたのが、間違い?。

どうであろうか。
成功ローストビーフというのは、私にはかなり難しい、
というのは、どうも間違いなさそう。

ともあれ、次回に期待しよう!。

 

 

 

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