浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



上野ラーメン二題・青葉、麺屋武蔵 武骨相傳

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ちょいと半端なので、このところ食べた
ラーメンを二つ。

御徒町[青葉]から。

9月24日(月)秋分の日

上野、御徒町界隈ラーメンやも多い。
かなりの数の店に入っているが、すべての店、というわけでは
ない。その前提だが、安心できるのは上野中通りから西に
入った[ひむろ]。

新しい店ではなく、むしろ古い。
北海道発のとんこつ味噌として、私は長年のファンである。
おろしにんにくと、一味を入れて食べる。
15年、20年も前か、濃厚な味噌味のとんこつというのは、
おそらく初めてであったのではなかろうか。
登場当初はかなりエポックメイキングで
あったと個人的には思っている。

そしてもう一軒が御徒町ラーメン横丁の[青葉]。

言わずと知れた中野が本店の元祖魚介系といってよいか。
煮干しなどの魚介系で、今ではもっともっとツワモノがあり、
まったくおとなしいものに感じるが、登場当初は
「猫まっしぐら」なんと表現する人もいたぐらいで
魚の風味が強く感じ、慣れないうちは私なども抵抗感があった。

いやまったく、味覚の変化、慣れというのは、
おもしろいものである。
今では定番の安心できる味になっている。

昼下がり、自転車で出かけたついでに腹が減ったので
寄ってみた。

きてみると、こだわりつけめん「鴨せいろ風」
950円、なるものがあった。

ここで新しいメニューは珍しいのではなかろうか。
食べてみよう。

カウンターに座って待つこと数分、出てきたのは
こんな感じ。

麺はなにか粒々の色の濃い部分がある。
全粒粉といったもの?。

つけ汁の方をアップ。

ちょっとわかりずらいが、表面に脂(油?)の膜、半分に切った煮玉子。
背脂であろうか、細かく切った脂身も浮いている。
他にチャーシューも切って入っている。

なにが鴨せいろ風なのか、脂身を煮出しているということか。

味としては、むろんわるくはない。
ただ、元来がここのつゆはこってりではないので
これもそこまで濃いものではない。

麺も見た目が違うので粉が違うのであろうとわかるが、
味としてどう違うのかまでは、よくわからない。

だがまあ、全体としてはバランスが取れたうまいつけ麺
ではあろう。だがこれでこだわり代950円は、どうなのか、
という気もしてくる。

台東区上野5-10?14
03-5812-2254

さて、もう一つ。

9月30日(日)昼

麺屋武蔵 武骨相傳]。

やはり午後、自転車で探索中、腹が減って入ってみた。

上野御徒町界隈には[麺屋武蔵]系は二軒ある。
上野駅前のガード下、少し入ったところ。
もう一軒はもう少し南の昭和通りに近いところ。
麺屋武蔵 武骨]。
こちらの方が古いのか。今も思い出したように年になん回かは
入っている。

ガード下の方は今回が初めて。

外の看板からまず驚き。
「つけ麺同料金」。スープもお替わり可で、いわば食べ放題。
はは~ん、こんな店であったのか。

入って券売機。ラーメンもつけ麺も880円で同じ。
高価格設定は食べ放題だからということなのであろう。

さすがにそんな無謀なことはしない。
同じ値段だが、ノーマルなラーメン。

カウンターに座ると、皆、つけ麺で山盛りの麺を
ズルズルと頬ばっている。
チャーシューも大きいようで、ちょいとした二郎系のよう。

きた。

ノーマルなラーメン。
スープは麺屋武蔵らしく、かなりの濃厚。
基本、この系列はガッツリ系、なのである。

麺も太麺。
あわせて、なかなかうまい一杯ではある。

大きなチャーシュー。
これは、ちょいとハムのような味。
スチームコンベクション調理としているが、
人工的というのが、大量生産されたものといった
感じであろうか。(調理の手間を省いているということか。)
二郎の「肉」よりもよいかもしれぬが。

なるほどー。
こういう店であったか。 完全に私などお呼びではなかった。

元々そうではあるが、この年齢になればなおさら、
縁がないのだなぁ。

台東区上野6-11-15
03-6803-0634




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です。新規の更新はこちらのみになります。
しばらく古いものもすべて両方に置いておきます。