浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



本郷三丁目・ラーメン・にし乃

4547号

4月17日(水)第一食~

さて。
続くのだが、次はここ。

ご存知であろうか。
前回から続いている。
正真正銘、ミシュラン・ビブグルマン2024掲載。
[らぁめん小池]グループ。

本郷三丁目の[にし乃]。

やはり、いってみねばなるまい。

距離的には遠くはないのだが、やっぱり本郷三丁目
大きな壁がある。いや、坂だ。

春日通り天神下から、切通し坂。
坂を登らねば[にし乃]には行けぬ。

この坂、以前はもっと急であったと思われる。

緩くなったのは、正確な年代はわからぬが、明治以降。
人力車も市電も通るので緩くする必要があったのであろう。

自転車で登れる人もいるだろうが、私は降りて押す。

[にし乃]は本郷三丁目交差点に近い。
交差点から南東側の裏通り。

この日もよい天気。
最高気温25.5℃(13時43分)。夏日。

14時すぎ、到着。

外に列はなし。中も待ちはいないよう。

調べてきたのだが、ここは、塩でわんたんが看板。

券売機で、中華そば海老二個、肉二個の
わんたん付き1320円を購入。
やはり、気持ち強気の価格設定であろう。

ここもカウンターのみ。
あいている席に掛ける。

やはり接客も丁寧。

このグループの特徴か、明るくきれいで多少お洒落めの店内。
席の間もゆったり。

さて。ここ[にし乃]の店名。やはりユニーク。
店主やらの名前かと思いきや、グループ代表水原氏の
「心の恋人とするアイドルの名字」とのこと。

はー。
最近、イケメン俳優と結婚を発表した今、女優のあの人。
店内に流れているのは、その坂道グループの曲。

おしぼりもある。紙エプロンを用意して、待つ。

きた、きた。

わんたんが別皿。

ラーメンに入れてもよいが、酢をかけて、そのままでも
食べて下さいとのこ。

まあ、やはり入れて食べよう。

細麺、澄んだ塩スープ。

中央になると(「の」?)、小松菜、低温調理らしいチャーシュー。

スープは、魚介系?だけではないとは思うが、
複雑だがバランスの取れた旨味。やはり、流石であろう。
ミシュラン掲載は伊達ではない。

細麺、塩、わんたんといえば、ずばり拙亭近所の[大和]を
思い出すが、ここまでくれば、優劣ではなく、個性の違い
ということになろう。どちらも、うまい。

さて、翌日、またきた。

ここは、もう一品、山椒そば、というのがある。
これも食べてから、書かねば。

今日も14時頃。
やはりこの時刻ならば、空席はある。

わんたんのない、ノーマルな山椒そば960円を買って
カウンターに掛ける。
今日は、白人の観光客風男性三人組もいる。

ん?!。

今、掛かっている曲は「つづく」だ!。

実は、このところ、私、いい年齢をして、坂道にはまっている。
この「つづく」は、かの人の卒業ソロ曲。
もちろん、大ヒット曲ではない。
ここは、もしかして、この人の曲だけ掛けているのか?。
(厨房との境の壁の一番いい位置にご本人のサインも見つけた。)

私が、ちょいと耳に入っただけで、わかってしまうのは、
たまたま、この前日に勉強のため、彼女の卒コンのDVDを
買って聞いていたから。
はまったきっかけは、先日、4月5日に卒業したとある人の
深夜番組からだが、そこから、坂道全体へ、さらに、
順にさかのぼって、聞いているのだが、なかなかおもしろい。
坂道について、また機会があれば、書いてみてもよいか?。

閑話休題

きた、山椒そば。

見た目は、ここの中華そばと同じ?。

アップ。

よく見ると、青い葉のかけらのようなもの。
これが、山椒か。

食べると、なんであろうか、不思議と山椒らしい感じ
ではない。だが、そこはかとないエスニック感。
強くはないが。
おもしろみは、あるとは思うのだが、なぜこういうものを
作ろうとしたのか、もう一つ、ピンとこないのが、
正直のところ。

ともあれ。
先に書いたが、ある程度以上になると差はあまりない。
ここがミシュランで、そうでないところの違いは
接客だったり、店の雰囲気だったり、遠くから
例えば外国人が食べにきてもその価値があるのか、か。
そう思うと、納得かもしれぬ。

坂道を登って[にし乃]。

 


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