浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。
断腸亭料理日記本店
 

洋食・上野・ぽん多本家

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10月10日(木)第二食

ちょっと久しぶりかもしれない。

ここのところ、どうしても食べたかった。

[ぽん多本家]。

上野、とんかつ御三家ではあるが、自らは洋食を名乗る。
とんかつ、ではなく、カツレツ。

明治38年創業で、御三家最古である。

とんかつが洋食店から独立する前からある、ということである。

(随分前だが「上野とんかつ史考察」

ここに出てくる[双葉]は素晴らしい家であったが、
残念ながら閉店している。)

[ぽん多本家][蓬莱屋][井泉本店]。
御三家、それぞれ、値段も違い、持ち味、特徴があって
どこも好きで行くのであるが、ここが最も落ち着ける。

ちなみに、値段は[ぽん多本家]のカツレツが2,700円、
[蓬莱屋]のひれかつが3,300円、[井泉本店]は特ロースでも
1,595円と最も安い。

とんかつ発祥などと、まあ、神話であるが、上野のとんかつ事情。
最近は[とん八亭]ミシュランに載り、出てきている。

ここも噂に違わず、うまい。
昼のみの営業。ロースで1,800円と二店よりも安い。
薄い揚げ色で、今日の[ぽん多本家]系といってもよい
かもしれぬ。

さて[ぽん多本家]。

夜は、16時半からやっていた。

どうせのこと、
今日は早め、16時台に行ってみよう。

16時、40分頃か、到着。

重い扉を開けて入る。

アンダーな照明。

カウンターにはさすがに誰もいない。

一人、と指を出し、カウンターの一番右端、壁際に掛ける。

階上にも誰もいない?。
もしかして、口開けかも。

静かである。

なにしろ、静かがいい。
誰もいないのもいい。

お兄さんがメニューを持って注文を取りにくる。

メニューは見ないで、ビール、中瓶。
カツレツで、ご飯味噌汁はなし。

なんということもないのだが、対応が気持ちがよい
のである。

二階は女性だったかもしぬが、一階のカウンターは男性。
おそらくいつも同じ方だと思う。

ビールとお通し。

いかのぬた、である。

ここのお通しはいつもながら、うまい。
いくつかバリエーションがあると思うが、今日は
いかのぬた。

洋食店とは思えぬレベルであろう。

味噌を変えていないであろうか。
ちょっと赤味が強い。

辛子酢味噌なのではあるが、辛味も強く、味も濃くなっている
のではなかろうか。もちろん、うまい。

さて、真打、肝心のカツレツ。

きたきた。

お得意の薄い揚げ色。

アップ。

切り口はほんのりピンク。
油切れもよい。

このところ、塩である。

薄い揚げ色というのは、低温でじっくり揚げているということ。
これは難しいのである。
油温が低いということは、油っこく、油切れのわるい仕上がりに
なりかねないのである。

混んでいる時であろうか、ここもそういう例が過去にないことは
ない。そういう場合ははずれ?。
(そんな時には、塩でなく、ソースか。)

今日は口開けだからか。
ベストであろう。

うまい。

サクッと柔らかめに歯に触る衣。

もちろん、肉もよいのであろう。
柔らかさと、しっとりとしたうまみ。

うまい。

うまい。

食べ終わるのが、実に惜しく感じる。

静かな空間。

うまい、カツレツ。

これ以上はあるまい。

食べ終わりが見えてくると、ちゃんと見計らって、
お兄さんが、お茶を運んでくる。

これはほうじ茶。
これがまた、うまい。

ご馳走様でした。
おいしかったです。

立って奥の帳場で勘定。

また、この時刻にこよう。

 


台東区上野3-23-3
03-3831-2351

 

 

 

上野藪そば

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10月7日(月)第一食

さて。

なにを食べようか。

秋。

松茸!。

どうであろうか。
野菜売り場には9月に入った頃からであろうか、出始めている。
海外産で、それも例年通り高価。

本来、東京者の私には、松茸を食べる習慣はなかった。
いや、今もない。
東京はおろか、関東地方では松茸が採れるところは皆無ではない
ようだが、ほぼないといってよいだろう。

だが、東京の身近な食い物やでも秋になると意外に品書きに
のるようになるところがあるのである。

よく食べていたのが、鰻や、
神楽坂の[志満金]。

ここなん年か、土瓶蒸しを食べていた。

産地の方であれば、しこたま焼いて食べる。
これが本当の愉しみ方なのであろうが、私などは
土瓶蒸しで十分。

そして、そばやにもある。
雷門通りの[尾張屋]で松茸ののった温かい松茸そばを
食べた記憶がある。

町のそばやにはさすがにないと思うのだが、
そこそこのところであれば、松茸ののったそばなどを
出すようになる。
行ってみようかしら。

行ってみたのは、上野の[藪そば]。

ここに松茸があったかどうか、わからないのだが、
まあなにか、秋らしいものがあるだろう、と。

昼のお客が少なくなる、1時すぎ。

やはり、そう混んではいない。

カウンターへ。

品書きを見る。

お!。

あったあった。

松茸そばに、なんと土瓶蒸しも。

松茸そばよりは、やはり土瓶蒸しであろう。

土瓶蒸しとなると、一杯やろう。

お酒、冷(ひや)と土瓶蒸し。

女将さんに言ってみる。

さて、なにがくるか。

冷(ひや)というのは、むろんお燗をしていない酒のこと。
冷やした酒ではない。常温なんという野暮な言葉はやめようではないか。

きた。

お銚子に触ってみる。
ん!。

注いで、呑む。
はい。正しく冷(ひや)。

土瓶蒸しは名の通り、蒸すのであろう、多少時間がかかり、
そば味噌をなめながら一杯、二杯。

隣に若い白人の外国人のカップルが座った。
なにを頼むのか、聞き耳を立てる。
男性は、ビールを。女性はコーラ。
どうも、男性の方が日本好きのよう。
そばはなにを頼むのか、聞き落としたが。

きた。

ふたを開ける。

松茸、三つ葉、魚、結んだ蒲鉾、銀杏も入っている。

柚子を絞って、飲み、つまむ。
ほんの、気持ち、かもしれぬが、よい香りとよい歯ざわり。

一緒に入っている魚は、なんであろうか。
ハモなどが多いと思うが、、、穴子?。

よく見ると、骨切りのような細かい包丁が入っている。
が、小骨はある。
穴子か?。

終わりが見えてきたら、せいろを頼む。

気のせいかほんのり、緑がかっているよう。

これは新そば?。

新そばになると、貼紙がされる。
どこか、他の蕎麦やで今年、もう見かけた記憶があるが、
ここはまだないので違うのかもしれぬが。

つゆをそば猪口に移し、ねぎを1/3ほど入れる。

わさびを端先につけ、一口分そばをつまみ、先の方だけ
つゆにひたし、一気にたぐる。

上々。

一噛み、二噛み、三噛みほどで、飲み込む。

どんどん、たぐる。
やはり、そばはどんどんたぐらねば。

ふう。うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

秋、である。

 

 

台東区上野6-9-16
03-3831-4728

 

 

すき焼き・浅草・今半別館 その2

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引き続き[今半別館]。

和牛のことであった。

霜降りの牛肉というのは誠に美しい。

これは芸術品であり、そして、すき焼きはうまい。
まぎれもなく我が国が誇るべき食文化の代表選手であろう。

国産でないwagyuが世界中に出回っているのをよく見る。
もちろん安くない値段で。品質は、、わからぬが。

ある程度取り組みはされているのであろうが、
本物の国産の和牛を厳重に守り育て、もっともっと
積極的に輸出できないのか。

中国などはBSE問題で禁輸されているが、人気があるので
カンボジア経由などで迂回輸入されているとのこと。
(18年12月時事通信
簡単なことではないようではあるが、、、。

世界で和食、wasyoku、の技術、品質を守り、広める活動も始められて
いるようだが、間違いなく和牛もその重要な構成要素の一つである。

霜降り和牛は固有の食文化でありかつ貴重な資源、財産である。
どうも日本人はこういうことに淡泊すぎると思うのである。

閑話休題

まずは、お姐さんが焼いてくれる。

割り下を入れた鉄鍋に霜降りの肉を広げて、焼く。

最初は、いい頃合いで、溶いた玉子の取り皿にきれいにたたんで
入れてくれる。

これがまずかろうはずはない。

日本人であれば、ほぼすべての方が、同意をしていただけると
思う。

よい肉というと、松阪や神戸というのが昔からブランドであるが、
ここのものは近江牛
近江牛というのは、一般の牛肉食としては、歴史は最も古く、
江戸初期までさかのぼれるようである。
彦根藩では武家も牛肉を食べ、味噌漬けが将軍家などにも
献上されていた。

ねぎと白滝。

ねぎもうまいのであるが、白滝。

多少細め。
やはり白滝は、細めがうまい。

ここのものは違うかもしれぬが、本当は、大原本店という竹町
(台東二丁目)にある生麩なども作っている老舗のものがよい。
ここの白滝には、細くかつ、腰のあるものあって、これが
すき焼きには絶好。雷門の牛肉や[松喜]で扱っていて、
家ですき焼きをする時には必ず買ってくる。

むろん、すき焼きでは脇役ではあるが、欠くことのできない
存在であろう。

もっというと、すき焼き以外でも鍋ものでは、白滝は必須であろう。
そして、どんなものに入れるのでも、細い方が、うまい。
一般に売られているものは太すぎる。いかがであろうか。
細いものは製造が難しいのであろうか。

最初に二切れまでお姐さんが焼いてくれて、あとは勝手にやる。

やはり格別である。

うまいし、こうして、鍋で焼いている姿もまた、美しい。

よい霜降り肉でのすき焼きは、美しいのである。

技の限りを尽くした割烹料理も和食の美であるが、
手をかけて育てられた極上の霜降り牛もまた、
和食の美と言ってよろしかろう。

お仕舞が近づく頃、
酢の物。

オレンジ色のものはサーモンで、巻いているのは瓜か。
蓮根がきれいに切られている。

黄身酢がけ。
手間がかかるので、自分では絶対に作らないが、
乙なものである。

肉もおわり、ご飯。

ご飯に、品はよくないが、残った玉子をぶっかける。
これが堪えられぬ、ではないか。

漬物は、細かく切ったしば漬けと、青いのはよくあるが、
しその実漬けといっているもの。しその実に胡瓜なども
入っている。

汁は湯葉と豆腐。
白だしを使っているか、ちょいと濃い、というのか、重く
感じられる。

終了。

こういうところなので、座敷で勘定。

うまかった。

うまかった。

ご馳走様でした。

階段を降りて、廊下を通り、玄関へ。
こうして帰りがけ、玄関まで歩くところもよいのである。
やはり、庭の灯篭なども見え、手の込んだ数寄屋造りの建物で、
かつ、きれいに磨き込まれている。

靴が揃えられて、出されている。

ご馳走様でした。
おいしかった。

お姐さんは外の路地まで見送ってくれる。

大満足である。

 


今半別館

03-3841-2690
台東区浅草2-2-5

 

 

すき焼き・浅草・今半別館 その1

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10月4日(金)夜

金曜日。
やっと涼しくなってきたか。

いや、今日も30℃近くはあった。
だが、まあ、さすがに真夏ではない。
エアコンを入れずにすごせる。

涼しくなって、頭に浮かんだのは、すき焼き。

仲見世脇、浅草寺そばの[今半別館]。

[今半]は浅草には新仲の「本店」も含めて系統違いで
いくつかある。

中でも[別館]はよい。
なにがよいといって、数寄屋造りの建物。

これは戦後すぐの建築で有形文化財

これだけ手の込んだものは、浅草はもとより東京でも
そう多くはないのではなかろうか。

東京というところは、ご存知のように京都などと違って
震災と戦災を受けているので古い建物はほぼ残っていない。
浅草寺も創建当時、江戸初期のものは二天門ともう一つだけ。

ここのものは戦後にもう一度建て直しているものだが、
こういうものも東京ではあまりないのではなかろうか。

戦前まで、今の新仲(しんなか)にある本店はもっと豪勢で
大きな建物であったようである。

昼頃予約をして、18時に出かける。
雷門までタクシー。

仲見世の裏を通って、浅草寺方向へ。

新仲、伝法院通りも突っ切って右手。

[今半別館]到着。
玄関は左手のテーブル席と右側の、座敷用と二つある。
右側へ。

お姐さんに名前を言って上がる。

座敷は皆、個室。

それぞれ部屋は趣向が違っているのだが、
部屋を指定しての予約はできない。

過去二回14年

16年

は偶然、同じ部屋で、おそらくここでも最も手の込んだ、お寺のような
格天井(ごうてんじょう)のある造りであった。

今日は「松」と言っていた。
階段を上がり、右側一番手前の部屋。
以前のところではない。

天井は格天井ではないが、なかなかなもの。

人形はなぜか桃太郎。

部屋の名前通り、松の趣向。

欄間も彩色がされている。

乙である。瓢箪。
瓢箪が大きいのが、よい。

座敷であるが、席はテーブルである。。

ビールをもらって、せっかくなので、
近江牛の10,000円のコース「こととい」にする。

最初はこれ。

蒸しもの、栗のおこわ。

おこわをお椀に入れて蒸してあるのは、ちょっと珍しいのでは
なかろうか。
秋、で、ある。

栗は今年初めて。

前菜。

左から、いくらおろし、海老の時雨煮、茄子の利休寄せ、
いかの雲丹焼き、梨のきんとん。

時雨煮は佃煮のようなもの。

利休寄せというのは、胡麻豆腐のようなもの。
これに茄子が入っている。

のきんとんというのがおもしろい。
きんとんというので梨も煮ているのかと思ったら
みずみずしい生である。
そこにさつまいもの餡が合わされている。

普段、私は果物を食べる習慣があまりなく、栗にしても
梨にしても、こうして季節を感じられるのは、ちゃんとした
和食ならではのも。たまにはこういうものを食べねば。

さて、お待ちかね。

肉がきた。

美しい。見事な霜降り。

やはりこれ、芸術品であろう。

和牛という種、生産する人々の技とシステム、解体、精肉、流通、
そして提供されるすき焼き料理店、これらすべてを含めて、
我が国食文化固有のものであり、また、代表するものといって
よろしかろう。

特に、和牛という種、そして見事な霜降りを生み出す肥育技術。
赤身がうまく安い米国のアンガスビーフも私は大好きだが、
別の食べ物である。自由化されても別のものとして私は食べる。
霜降り和牛は、我が国が世界に誇るべきものである。

和牛は、wagyuとして海外に流出してしまっている。
海外生産のものは高いばかりで、むろんのこと国産のものとは
くらべものにならない。

 


つづく

 


今半別館

03-3841-2690
台東区浅草2-2-5

 

 

台湾まぜそば&家系_麺屋はるか秋葉原&神田ラーメンわいず その2

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引き続き、台湾まぜそばと家系のラーメン二題。

家系のことであった。

チェーンでない暖簾分けの直系と言われる家系の店を
多く知らないのでわからないのだが、なにやら、チェーンの家系に
押されているようにも見えるが、どんなものなのだろうか。

ちゃんとした(?)家系をたまには食べてみたい。

ちょいと調べると[神田ラーメンわいず]というところを
見つけた。
○○家という家系の名前を名乗っていない。
しかし、東京でも家系として人気があるところらしい。
また、ここには台湾まぜそばもあるよう。
これは行ってみないといけなかろう。

最近、神田というのは、秋葉原の隣であるが、拙亭から軽く
自転車で行ける距離であることに気が付いた。

最初に行ったのは先週10月3日(金)。
昼飯を目指して、11時半すぎ到着。

場所は神田駅西口通り。
石畳の路麺。神田駅周辺らしい食い物や、呑みやが軒を連ねる通り。
もう一本南側が出世不動通り。

むろん初めて。

はす向かいの角にあるお稲荷さんの脇に自転車を停める。
どうでもよいがこのお稲荷さんは佐竹稲荷という。
拙亭近所の佐竹商店街のルーツ秋田佐竹藩の江戸藩邸
江戸初期にこの付近にあり、その屋敷神であったもの。

店前には既に5~6人の列。

年配のお父っつあんが出てきて、先に食券を買うように、と。

玉子入り830円也を購入。

列に付き、ほどなく入れる。
中はうなぎの寝床のように細長く、カウンターのみ。

座れば、さほど待たずにくる。

いかがであろうか。家系王道?!。

大きめの海苔、ゆでたほうれん草、焼豚。

太麺のちょい縮れ。

にんにくは必須であろう、置かれているものを
ちょっと多めに入れる。

食べる。

スープは、かなり濃厚。
多少、塩気が強いようには思うが家系の範囲なのであろう。
私が最も食べていた家系[寿三家]よりも二段階は濃いか。

ガツンとくる食べ応えという表現が合っていようか。

なるほどこれがここの味なのか。

大満足。ご馳走様でした。

家系。
ちょっと押されているような、直系の家系。
この味は、なくなってはならないものであろう。
チェーンではない家系、是非がんばっていただきたい。

さて、もう一つ、これも食べておかなければ。
台湾まぜそば

翌日、またきてしまった。
だいたい同時刻、同程度の列。

オーダーを聞いていると、まぜそばを頼んでいる声は
1、2割程度のよう。

席は、一番奥。
目の前でお兄さんが大きなズンドウを汗だくになって
かき混ぜている。家系のスープをちゃんと取っています、
ということだろう。

きた、わいずの台湾まぜそば

湯気か、くもってしまった。

混ぜる。

太いが縮れておらず、麺を使い分けている。

味付き挽肉、卵黄、海苔、ねぎ、にら、魚粉。
具は[はるか]とここまでは、同様。にんにくは、置かれている
ものを入れて下さいとのこと。

味は?。
[はるか]よりも濃いのではなかろうか。
どうもここは濃いめがお好き?。

随分と挽肉だれが余ってしまったが、追い飯はやめる。

ご馳走様でした。
うまかった。

しかし、ここ、家系だけで十分人気なのに麺も違って
面倒な台湾まぜそばをやっているのは、なぜであろうか。

あとでわかったのだが[わいず]としては、まぜそば
ないようだがもう少し拙亭に近い末広町に店があった。
今度は家系を食べにそちらに行ってみよう。

さて、台湾まぜそば、どんなものであろうか。

確かにうまいし、腹も満足できるし、一杯の完成度は
高いと考える。
だが、どうなのであろうか。

今、TVきかっけで、話題であるがジャンルとして
定番化するのか。

広い意味では、スープのない油そば、汁なし担々麺
などと同じくくりになりそうである。

真夏に熱いスープのラーメンを避けたい時の
選択肢に、つけめんではなく、さらに増える、
というのは、ありがたいこと。

まぜそばではなく元の台湾ラーメンというのは、話題ほど
広がらなかったのは確かであろう。
それに比べれば、もう少し広がってもよいだけの
ポテンシャルはあるように思う。

ちょっとたのしみではある。

 


神田ラーメンわいず

千代田区内神田3-9-6 大熊ビル1F
03-5256-0313

 

 

 

 

台湾まぜそば&家系_麺屋はるか秋葉原&神田ラーメンわいず その1

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9月12日~10月4日(金)

今日は、ラーメン。
表題の二題、二軒。

離れているが、三日間の昼飯。

まずきっかけはTVの「マツコの知らない世界」。
9月の放送分。

ご覧になった方もおられるかもしれぬ。
“台湾まぜそば”。

まあ、あの方は、うまそうに食う。
実際のところあの体格なので、甘いものも好きなようだし、
量もかなりいくのであろう。

ともあれ。
うまそうであったのである。

食べたこともなく、取り上げられていた一軒が自転車で急げば10分程度の
秋葉原で、さっそく翌日、行ってみることにした。
[麺屋はるか]秋葉原本店。

10時開店と早いが、私がきたのは11時半すぎ。
中央通り沿い、西側、ソフマップの並びの地下。

きてみると、既に列。
放送日翌日だからであろう。

地下への階段に並ぶ。

写真が貼られている。

残ったたれにご飯を入れて食べる追い飯が無料。

これが“台湾まぜそば”の決まりらしい。

10分ほど待って、入り、券売機で券を買う。
ノーマルの並盛、850円也。

そこそこ広い店内だが、むろんびっしり満席。

やや待ってきた。

細かく切った、ねぎ、にら、味付きの挽肉、きざみ海苔、
魚粉、白いのはおろしにんにく。
センターに卵黄。

“台湾まぜそば”というのは名古屋発祥。
数年前から東京にも進出していたよう。

そもそもはご存知の“台湾ラーメン”。
名古屋の台湾料理店のもの。
私も名古屋在住時、当時はまったく名の知れたものでは
なかったが、食べたことがあった。
まあニラと味付きの豚ひき肉ののったしょうゆ味のラーメン。

ここから、名古屋のラーメン店のご主人が台湾ラーメン
開発しようとしていたところ、この汁のないまぜそばができた、
という経緯らしい。

上記のような具材がのって、しょうゆベースのたれが入っている。

よくかき混ぜる。

もっちりとした太麺。

辛味はそれほどでもなく、味はよい。
しょうゆと卵黄。
これに魚粉がポイントであろう。
魚粉というのは、削り粉などともいうようだが、削り節などの
粉になったもの、という理解でよいのか。

富士の宮焼きそば、静岡おでん、など
あの界隈で多用されている。

途中で、昆布酢を足して、

アジヘン。
酸味が加わり、また、よい。

麺を食べ終わり、やはりそこそこの量なのだが、
ルール通り、追い飯を頼む。
http://www.dancyotei.com/2019/oct/haruka_oi.jpg

混ぜ、食べる。

飯が入るだけで、もちろん、味は変わらない。

なるほど。
台湾まぜそば
こういうものであったか。

今はあまり見なくなったが、味付き挽肉のまぜそば
ジャージャー麺といって台湾料理であったと思うが、
結局、あれの進化系というようなことにもなるのだろう。

ただ、追い飯まですると、かなりの量。
次はやめよう。

麺屋はるか

千代田区外神田3-13-7
田中無線電機ビル地下1階
03-5294-2311

さて、次。

家系である。
ラーメンフリークでない方も、ご存知であろう。

横浜発祥。
○○家(や)という屋号で、暖簾分けで広がった系統。

濃いとんこつしょうゆ。
太麺で、海苔とほうれん草がのるのが、目印であろう。

また、麺かため、味濃いめ、、、等々、細かいカスタマイズを
聞いてくれて、混んでいても口頭の要望を聞き取って、
間違いなく、それぞれに出すという技も、家系の特徴と
言ってよかったのではなかろうか。

拙亭近所にも[寿三家]というのがあって、長年通って
いたのだが、最近閉店してしまった。

一方、数年前から、赤黒の派手な看板で○○家を名乗る
ラーメン店を見たことのある方も多かろう。
私の近所、上野・浅草でも数多くある。

これらは複数の系統があるようだが、チェーン店。
むろん、スープはセントラルキッチンから運ばれてくるもの。

見た目も、入っても一目でチェーンとわかるが、通り道にあり
時間がない時に複数回入ったことはある。多少安い?。
割り切って、腹を満たすだけの目的で食べれば、まあ、
食べられる。

 

つづく

 

 

 

 

炒飯

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9月30(月)

さて。

炒飯(チャーハン)である。

もちろん、昨日の焼豚で。

皆さんは炒飯をどんな風に作られているのであろうか。

今、TV番組の料理コーナーなどで、中華以外の料理人が
炒飯を作っているのを見ることも多い。

定番であった中華鍋に高温の火力というセオリーではなくても
炒飯ができる。
フライパンでカセットコンロの火力でも。

私の場合は中華鍋でそこそこのものができるようになっていた
ので、特に作り方は変えていない。

仕上がりも、パラパラだったり、玉子の黄金炒飯などが
もてはやされたこともあったが、最近はそうでもない
のであろう。

ベチャベチャや、フライパンや鍋にくっ付いて
しまわなければ、よし、なのであろう。

ともあれ、私の作り方。

まずは、中華鍋を煙が出るまで熱する。

いや、その前に、中華鍋は油が馴染んでいることが
最低限の条件。
油が馴染んで使い込んでいないとくっ付いてしまう。
フライパンでもそうだが、鉄製のものは使い終わったら
洗剤なしでたわしできれいに水洗いし、火にかけて乾かし、
薄く油を敷いて置いておく。
これを欠かさなければよい状態は保たれる。

さて。

中華鍋を予熱をして置いておき、
材料を切る。

昨日の焼豚はスライスして細かく切る。

長ねぎは使う分だけ縦に切れ目を入れ、みじん切りに。

玉子は二個、割りほぐす。
濾したりはしないが、そこそこ白身の腰は切っておく。

ご飯は冷やご飯。

ここまで用意し、調理スタート。

レンジで1分加熱。
これは陳建一先生が必須と言っていたもの。
チキンライスなどのケチャップライスも同じようにしている。

中華鍋を再度加熱。
煙を出し、一度油を入れ、まわし、捨てる。
もう一度、今度は新しい炒め油を入れる。
ここまでも、強火。
ここからもずっと強火。

温まったご飯を、中華鍋に投入。

ここから、今日は初めて動画を撮ってみた。
字幕も入れたので、見ていただきたい。

ご飯を投入し、お玉の背で叩きながらほぐす。

ほぐれてきたら、玉子を一気に投入。

鍋肌についた玉子はすぐに固まる。
だが、中華鍋が馴れていればこれは問題ない。
はがしながら、混ぜる。

どんどん混ぜる。

鍋に油が馴染んでおり、最初の炒め用の油があれば、
くっついたものもはがれ、その後はくっつかない。
実際のところ、新しい中華鍋など、ここまで持ってくるのは、
かなり時間がかかる。
また、使わない期間が長いと元へ戻るので同じことになる。
私もそうとう苦労をした。

一度くっついたものをはがしてもまたくっつく。
油を足して、なんとか炒める、それでもまた
くっつく、ということを繰り返すうちに、もはや
見る影もないことになる。

とにかく、馴れた中華鍋と日常の手入れ、これに尽きる
だろう。

玉子を入れて湿って団子状のご飯も強火で休まず炒めている
うちに、不思議なことに、ほぐれてくるのである。

パラパラが見えてくる。
見えてきたら、焼豚投入。
一度冷蔵庫に入れて脂なども固まっているので、
きちんと火を入れる。

塩胡椒、鍋肌からしょうゆ。

よく混ぜて、最後にねぎみじん切り。
ねぎはスープ用のものもほんの少し取っておく。

軽く混ぜて完成。

スープ。
中華の調味料「味覇」をお椀にちょいと入れ、ポットのお湯、
しょうゆを入れ、20秒ほどレンジ加熱。
混ぜてねぎを散らして完成。

出来上がり。

さてさて。

動画、いかがであったろうか。

iphoneで三脚を立てて、字幕を入れるために編集ソフトも
買って初めて使ってみた。
慣れないので、時間がかかったが。

炒飯を炒めるのは、文字に書くよりは動画がよりよかろうと
やってみたわけである。