浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



とろろ汁とポテトサラダ

dancyotei2017-04-04


やっぱり、二本立て。

4月1日(土)夜〜深夜

ちょっと、時系列では戻る格好になるが、
土曜日の夜。

ヘンな時刻に寝てしまって、夜。

リエットのためにハナマサに買い出しに出た時に
かなり安くなっていた長芋を買ってきていた。

第一食に乾麺のそばを食べたのだが、この時に
出汁を取っていた。

この出汁は、かなり濃く取ったもの。

削り節は「混合厚削り」というもので、蕎麦やでも使っている。
厚く削った鰹節、鯖節、宗田鰹節などを混ぜているのである。
これを20〜30分煮出す。

これでとろろ汁にしようと、思い付いた。

とろろというもの、子供の頃には
アレルギーがあってまったく食べられなかった。
成人後、少しずつ食べるようになり、今ではまったく平気。

いや、むしろ好物になっている。

まぐろブツにかけても、そばにしても、
麦飯にかける麦とろなんぞも、うまいもんである。

長芋はよく洗って、根を取る。
水気をよく拭いて、皮ごとあたり金であたる。

あたったものを受けるのは、あたり鉢。

あたり鉢で芋を直接あたるのが昔からのやり方であろう。

ただやはりあたり金の方が早い。
私も、当初はあたり鉢であたっていたのだが、
やはり効率には勝てない。

全部あたるとあたり鉢一杯になってしまった。

ここにその濃く取った混合厚削りの出汁。

長芋の場合山芋に比べて粘度が低い(ゆるい)ので
たくさんは入れられない。
お玉に半分ほど。これに酒としょうゆ、さらにチューブのわさび。
そして玉子、全卵、も忘れてはいけない。
よく混ぜる。

味見、OK。

濃い出汁の威力かもしれぬ。いつもしょうゆは、目分量で入れても
足すくらいであった。

ビールを開けて、食べる。
いや、すする。

やっぱり、うまいもんである。

うまい、うまいと、結局このあたり鉢一杯、全部いってしまった。
食べすぎは、なにか副作用があろうか、、、。


さて。

その深夜。
未明といった方がよいか。

ぐずぐず起きているうちに、また、腹が減ってきた。

とろろだけで食べたので、腹にはたまらないのかもしれぬ。

思い付いたのは、ポテトサラダ。

ポテトサラダは、立派な酒の肴である。

じゃがいも、野菜室にあった三個全部、よく洗う。
いろんなやり方があるのだろうが、私は皮のまま蒸す。

じゃがいもに火を通すには、レンジなんというのもあるし
ボイルも一般的であろう。

レンジは慣れないと加減が難しい。
芯ができたり、かけすぎると水分が飛んで焦げたり。

ボイルは茹ですぎると、べちゃべちゃになりやすい。

それで、蒸すのが一番安心できるように思っている。
(一番時間がかかるのは蒸す場合かもしれぬが。)

蒸し器に水を張ってじゃがいもを入れ、点火し、蒸す。

一緒に入れるのは、玉ねぎ1/4個、みじん切り。
それからソーセージ。
これは細かく切って、フライパンで焦げ目を付けておく。

にんじん、きゅうりなどを入れたりもするが、
やはり酒の肴である。このあたりがよかろう。

蒸し時間はどのくらいであろうか。
あまり頻繁にやらないので、今一つ勘が働かない。
時折、串を刺して確認。

いつもどちらかといえば、早めにあげてしまう。

15分?。
もう少しであったか。

よさそう。

熱いでの厚手の鍋つかみで左手に持って、包丁で皮をむく。
包丁はきっかけを付ける程度で、あとは手でむける。
熱いことは熱いが、簡単にむけるので、気持ちがよい。

三個むいて、包丁で軽く切り、ボールでつぶす。

芯、生の部分、はないが、中心部分は若干堅め。
ぐずぐずよりは、少し堅めの方がよいことはよい。

玉ねぎみじん切り、焼いたソーセージ。
マヨネースをたっぷり。黒胡椒もたっぷりミルで挽き入れる。

味見をして、塩。
やはり、酒の肴なので、味は濃いめがよい。

ちょっと堅めであったが、
食べてみると問題はない。

まあ、ポテトサラダなど誰が作っても
そうそうヘンなものはできなかろう。

味は濃いめ。
粗挽き黒胡椒を入れるのが好みである。