浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



インドカレー・バターチキン

4月4日(土)第三食


さて。


深夜、カレーが食いたくなる。
カレーといえば、最近作ってみた、バターチキン


で、ある。


前にも書いているのだが、随分とこってりした、インドカレー


今、ふと疑問に思ったのだが、読んでいただく方は
これを食べたことがことが、おありになるのだろうか、と。


以前から、自分でも作って、インドカレーといえば、
辛味も強く、様々なスパイスが入り、クセはあるが、
サラサラのカレー、だと思っていた。


この方向ではなく、こってりインドカレー
実際に食べられている地域や細かいルーツは、私は知らないが、
少なくともネイティブなインドカレー、であることは間違いなさそう。
こういうものがあって、それも、けっこううまい、と、いうこと。


私がいくら、書いても、実際に食べてみないと、
おわかりにはむろんならなかろう。


さらさらのインドカレーも、むろん、うまいのだが、
こってりも、別のものとしてうまい、のである。


前回作ってみて、わかったポイントは、多量に、ギーという、
バターを溶かしたインドの脂(油)を使うこと。
これが、こってりの本体、で、ある。
(従って、カロリーはそうとうなものだろう。)


よくよく考えてみると、そうそう簡単には、
作れないかもしれない。
むろん、バターを溶かして水分を飛ばせば、ギーに、
なるのだが、ギー以上に、大量にバターを使わなければならない。
(バターは安くもない。)
私の場合は、大きなプラスチックのボトルにたっぷりあり、
おそらく、数百円であったと思う。
比較的安く、近所(蔵前)のインド食材店で、手に入ったこと。
これを作るのが目的で、買ったわけではないが、
バターチキンを作るには、必須であった。


そして、この作り方では玉ねぎをアメ色まで
炒める、という工程がないので、少し早くできる。
これが、よいところ、で、ある。
今まで私の作っていたインドカレーでは、
この玉ねぎ炒めが必須で、これだけで、20〜30分
かかっていた。
これがないだけで、革命的に、簡単に感ずる、のである。


作る。


まずは、おろしたにんにく、しょうが。
これと、スパイス各種、レッドペッパー、
ガラムマサラ(カレー粉=S&B赤缶)を
たっぷりのギーで、いきなり炒める。


後で、漉すのでガルダモン、シナモンなどのホールも、
かまわず一緒に炒める。


入れるスパイスは、好み、で、よい。
今日は、あるもの、で、クミン、コリアンダー
ガルダモン、シナモン、フェネル、ベイリーフといったところ。
(カレーには必須の色の素、ターメリックも入れても
むろん、よいだろうが、実は、今日は忘れてしまった。
もっとも、カレー粉には入っているし、ドバイなどで
食べたバターチキンは赤いものが多かったので、
多量に入れなくともよい、かもしれない。)


焦げやすいので、焦がさないように、炒める、のがポイント。
どこまで炒めるのか。ガルダモンなどが膨らんでくる、
などと書かれているものもあるが、これは、わかりにくい。
香りが立ってきたら、というのが、目安としては
わかりやすそう、で、ある。


ここに、トマト缶。
今日は、さっき作った、ミートソースの残り。
このため、1缶には少し満たない。
水は、缶の半分。


これで15分ほど、煮る。


ここから、ミキサーをかけるのだが、大きな、
ベイリーフなどは先に取る。


ミキサーに入れ、よく粉砕。


これを、裏漉す。


今日は、トマトの量に比べてスパイスが多かった。
このため、漉すのも骨であるし、漉した後のソースの出来高が、
ちょっとさびしい。


ともあれ。


今度は、玉ねぎ。
みじん切り、までいかない、てきとうな、乱切り。
1/2個ほど。


別のフライパンを用意し、またまたギーをたっぷり。
カリスメティ(フェネグリークリーフ)を加えて、
炒める。


玉ねぎが透き通ってきたら、漉したソースを加える。
塩を入れ、味をみる。


OK。


ここで、前回は、別に焼いた、タンドリーチキンを入れたが、
今日は、晩飯に内儀(かみ)さんが揚げた鶏から揚げが
余っていたので、これを入れる。


盛り付け。





ビールを抜いて、食べる。



鶏から揚げは、普通のものだが、こういうものでも、十分。
カレーの味が濃いので、なんら問題はない。
(と、すると、前回、苦労して、タンドリーチキンを
作ったのは、なんだったのか、ということでは、あるが。)


先ほどの、予想通り、レッドペッパーも含めて、
スパイスの量が多かった(トマトが少なかった、
ということでもある。)ので、強力な味になった。


だが、うまい。


やはり、このこってりカレーは、うまいもの、で、ある。


バターチキンという、名前の通り、たっぷりのギー。
これに、スパイスのフレーバーとトマト。
これで成立しているカレー、で、ある。


インドには、おそらく、もともとこの種のこってり
カレーもあったのであろう。
我々の感覚だと、バターをたっぷり使うのは、
高価、なような気もする。
王侯貴族(マハラジャ?)の食べる宮廷料理だった?
いや、まったく知識はないので、いい加減なことはいえない。


メタボ、には、圧倒的によくないが、
うまいことは、間違いない。





*********


以下、蛇足、で、ある。


時々、リアルの私を見て、読者の方は、
もっと太っている人かと思った、といわれることがある。
もともと、若いころから、胃腸は強くなく、胃潰瘍なども
持病にあったのだが、四十を過ぎたころ、ピロリ菌除菌などもし、
胃潰瘍は完治。とたんに、体重は増加に転じ、それ以来、
一応は、気を付けるようになり、今は、伸長170cmで、67kg。
ギリギリ、標準体重に踏みとどまっている。