浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



チキンカレー

dancyotei2010-04-01



3月28日(日)第2食


穴子の天ぷらでビールも呑んでしまい、
今日も寒いので、どこへも出ずに、
一日、ゴロゴロすることに、決定。


花冷え、という言葉があるが、
なんであろうか、
桜が咲いたというのに、この寒さは。


1月、2月もそうであったが、寒暖の差が激しい。
温暖化とは、ちょっと違うが、やはり、これはこれで、
天候不順、と、いってよいのであろうか。


昼下がり、ふと、カレーを作ろうと、
思い立つ。


カレーは得意料理。
カレーにもいろいろある。


ルーのカレーから。
あるいは、ベシャメルソースから作る、欧風カレー


あるいは、最近はスープカレーなんというものも
日本にはできている。



札幌 心

五反田カレーの店うどん

自作



本家のインドカレー


インドのカレーも、むろん本場のものは、色々ある。
いや、あちらでは、カレーという料理はないのだろう。
近隣も含めたインド地方の煮込んだ料理(?)を
世界では、カレーと呼んでいる、といった方がよいかもしれぬ。


インドカレーで以前から作っていたものは、
さらさらのもの


最近私は、ドバイへいった頃からか、
こってりで、少し手間もかからない、バターチキン系


2010年

2090年


のものも作るようになった。


さて。
今日はどれでいこうか。


そういえば、昨日のチューボーですよ!、で、
やっていた。


このレシピは、バターチキンに近いのだが、
ギーやらこってり系になるものを使っていないので
どちらかといえば、でき上がりは、さらさら系になるはず。
ただし、ここで問題になるのは、玉ねぎをどれだけ炒めるのか、
ということ。TVを視ていたら、色が付くまでの巨匠もいるし、
そうでないのもいる。
結局、これで調理時間が変わってくるのであるが、
でき上がりの味がどれだけ違うのか、は、謎、で、ある。


まあ、少なくとも、インドでも色んな
レシピがある、と、いうこと。
(あたり前、で、あろう。)


と、いうことで、作ってみる。


先に、冷凍庫から、凍っている鶏もも肉を出し解凍。
一口に切っておく。


次に、スパイス。


今日は、去年、モロッコ旅行にいった際に
買ってきた、ホールのスパイスを潰すところから。


一昨年のドバイ、昨年のモロッコと、
アラブ地域でもカレーに使うスパイスは、
ふんだんに、スーパーで売っている。
むろん、日本で買うよりも、単位は大量だが、
安いし、種類も多いので、必ず買ってくる。





左上から時計回りに、クミン、フェネル、コリアンダー
キャラウェイ


小さなすり鉢、すりこぎで、潰し、粉にする。


今回のレシピでは、にんにくとしょうが50g、60gと、
大量。(いつもは、ここまでは入れていなかった。)
これをある程度細かく切って、水少々、サラダオイル少々を
入れて、ミキサーでピューレにしておく。


玉ねぎはざく切り。


フライパンにギーを入れ、ホールのスパイスを
炒める。


炒めるのは、ベイリーフ、グローブ、シナモン、クミンあたり。


軽く炒め、玉ねぎを投入。
これも、レシピは無視して、透き通る程度まで。


ここに、先のピューレを投入。
やはり、けっこうな量。
フライパン一杯になる。


炒める、というよりは、既に、煮る、という
感じになる。


ここに、鶏肉。
表面が、色が変わる程度炒め、
トマト缶。
カットしたもの、一缶を入れる。


つぶしながら混ぜ、粉のスパイス。
クミン、ターメリックコリアンダーフェンネル
キャラウェイ。それから、レッドパッパー。
さらに、ガラムマサラ(いつものように、S&Bの赤缶)。


馴染ませて、塩。


味見。


薄い。


再投入。


再度味見。


あ、、、。
入れすぎた。


今日は、自分でホールのスパイスを潰したので、
いつもよりそれぞれの量が多く、
潰してすぐで、香りも強い。
それで、塩の量が少ないと、負けてしまい、
加減が利かず、いつもより多くなってしまった。


ちょっと多目に水を足し、ここから煮込み。


今日のレシピでは、煮たてたままで、10分。
意外に、インドのレシピでは、長時間煮込まない、
というのが多いようにも思う。


仕上げに、冷蔵庫に残っていた、生クリ-ムと、
塩辛いのをいくらか緩和するために、ギーを大匙1ほど。


いいかな。


盛付け。





塩の味も強いのだが、スパイスも強い。


そうとうに、挑戦的なものになったか。


もちろん、またビール。
辛いし、塩辛いし、、汗だくだく、、、。
だが、これが、うまい。


結局、バターチキンとの違いは、ギーの量だけ。
やはり、こってり感が違ってくるのだが、
実際のところ、このあたりの加減で、食べた感じは
大きく違ってくるのが、おもしろいかもしれない。