浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



元浅草ラーメン稲荷屋/元浅草鯉作/北海道ラーメンひむろ浅草店

f:id:dancyotei:20210403224104g:plain
3826号

さて。

今日はちょっと戻るものもあるが、三本。

3月29日(月)第一食

元浅草ラーメン稲荷屋

なにかラーメンばかり食べている?。

この年齢にしては、かなり食べているのでは
なかろうか。

毎日の第一食の選択肢は、そば、ご飯ものでは
丼物、オムライス、中華のご飯もの、、
カレー、、、定食、、、そしてラーメン、、
まあ、このあたり。

そばでもなく、ご飯ものでもないとすると、
ラーメンということになるのである。

まあ、それにしても多いか。

今日のラーメンは、同町内の[稲荷屋]

最も拙亭に近い、有名店であろう。

しょうゆ系が基本で、背脂もありまた、
月替わりの限定もある。
これを目当てにくるファンも多そう。
まあ、これ私には当たり外れがあるのが、ご愛敬。

今日は目先をかえて、塩、味玉入り。

大きなつくねが三つ。
海苔、メンマ、白髪ねぎなど。

アップ。

麺は細麺。
塩のスープは鶏メインか。
比較的キレのようなものは少ない深い味。
塩味はさほど強くはない。

つくねもおそらく鶏。
かなり大きいのでこれだけでも食べ応えがある。
ちょっと軟骨も入っているか。
丁寧に作っているのではなかろうか。

これも外れない。
うまいラーメンである。


台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1F
03-3841-9990

3月30日(火)第一食

元浅草[鯉作]

これも超ご近所。
旧町の町内会だと、隣町になる永住町。
永住は池波先生の育たれた町でもあるし、
また、亡くなられた永六輔氏のご実家(お寺)もある。
私の町会は七軒町だが、永住はずっと大きい町。

左衛門橋通り沿い西側。
[鯉作]という屋号は川魚料理、で、あろう。
それでうなぎ、焼鳥が看板であったと思うが、
昼は定食、夜は居酒屋、そんな気の置けないところ。

昼、とにかく、鶏から定食。
安くて、うまくて、量がある。

丼飯。
もちろん、半ライスにしてもらうこともできるが、
なんだか、やっぱりもったいない。
それで、ちょっと足が遠のくこともある、という
私にはちょっとパラドキシカルなところ。

鶏からの一つもでかい。
うまく揚げるのには大きく、丸くすることではないかと
思っている。表面積が少ない方が中がしっとりと
揚がる。もちろん、表面はカリっと。
基本である。
珍しくはないが、うまい鶏から、で、ある。


台東区元浅草2-1-18
03-3841-4363


3月31日(水)第一食

北海道ラーメン・ひむろ・浅草店

なにを食べようか決まらずに、浅草方面に出てきた。

そば、でもない。

浅草でご飯ものというと、とんかつ、
天丼、洋食、吉野家の牛丼、、、
今日の気分はご飯ものでもない、、、

と、すると、ラーメン。
浅草のラーメンやもそこそこ数はあるが、
今は、ここが最も私には外さない店になった。

[ひむろ]はチェーンではあるが、チェーンの
中では、満足できる数少ないところ。
もう一つは、担々麺の[はしご]([寿限無])
くらいであろうか。

間違いなく、味噌。

アップ。

見よ、この真っ黄色の腰の強い北海道らしい、麺。
おろしにんにくをちょいと多めに、唐辛子も
少し。

スープはどういう味噌かわからぬが、白。
そして、豚骨ベース、なのであろう。
20代の頃であったと思うが、最初に食べた時には、
味噌豚骨の濃厚さに目から鱗が落ちる思いがしたが、
今の平均値からすれば、バランスが取れた味と
いうポジションになるかもしれぬ。
うまいラーメンである。

台東区西浅草2-1-11

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

天ぷら

f:id:dancyotei:20210401015029g:plain
3825号

3月30日(火)第二食

なかなか、ねたに苦しんでいる。

松坂屋で国産和牛ステーキ肉をたいまいはたいて
買ったのだが、焼きすぎてしまった。
大きいのだが、薄かったのである。
薄いと火がすぐに通る。
ステーキ肉は厚く切らなければいけないよ。
付け合わせはタラの芽のソテー。

これでも肉自体はうまいのだが。
かなりもったいなかった。

まあ、そんなことなのだが、
きす、が食いたくなった。
魚のきす、で、ある。

〆てにぎり鮨にもするが、やり方がわからない。

年中あるが旬はいつなのであろうか。
白身だが脂がのるという魚ではない。
調べると、一応産卵期が大きくなるので
夏から秋、らしい。

きすに限らず、暖かくなると天ぷらの季節、
と感じる。
なぜであろうかわからぬが。

きす、やはり天ぷらであろう。

吉池は開いたものは売っていない。
開くのは、どうしたって小さいので苦手。

松坂屋には開いたものがあろうか。

きてみると、開いたものはない。
対面コーナーにあるが、一匹280円弱。
千葉産。
今、あまり獲れないのか、かなり高い。
本来高い魚ではない。一匹100円であろう。
それも、開いていない。
開いたのはないかと聞くと、開きますよ、
とのこと。
じゃ、3匹、780円、高いがちょっと安くなる。
仕方ない。開いてもらった。

天ぷらなら、いかもほしい。
ここには大きめの甲いかがある。
甲いかは西日本の名前で、東京ではすみいか。
この時期は、成長し硬いので、江戸前の鮨や
天ぷらやでは使わないところが多い。
西日本ではむしろ今の方が旬として
扱われるようだが。
ともあれ、甲いかはやめとこう。

吉池にまわる。
こちらには、やりいか、などもあるが、
刺身用の白いか。
福岡産。431円の2割引き。
白いかは、けんさきいかのことでよいのか。
ちょっと薄いが柔らかかろう、これにしよう。

帰宅。

夜。

きすはこんな感じ。

高い上に、小さい。

やはりもう一つ、なのか。

いか。

まずは、天ぷら油の用意。
胡麻油ベースのもの。
冷蔵庫にストックしてある。

出して揚げ鍋へ。

衣の準備。
ボールに玉子一個と氷、水。
溶きほぐし、よく合わせる。

いかは天ぷらの大きさに切る。

油の余熱。
一度、180℃まで上げておく。

新聞紙、揚げたものを置いておく
網も用意。

天ぷら粉を、きすいかに両面まぶす。

大根を切って、皮をむき、おろす。

皿を用意、敷いておく。
また、天つゆと取り鉢も用意。

OK。
ここまでで、すべての準備終了。

ここから衣を作って、揚げるのは一気。

玉子冷水に天ぷら粉。
いかから。

再度点火し、180℃を確認。

いかを投入。
いかは短時間。30秒程度か。

すぐにあげて、きす。

きすは慌てなくともよい。

よい色まで揚げて、終了。


か天。

ビールを開けて、食べる。

半生とはいかないが、よい食感に揚がった。

きす。

と、これがまさか、写真が撮れていなかった、
のか、取り忘れか、、。

兎にも角にも写真はない。
ちっちゃかったので、瞬く間に食べ終わる。
きすというのは、江戸前天ぷらの代表、で、
あろう。うまいもんである。
白身であるが、プリプリではない。
ちょっとボソ、に近いかもしれぬが、
そのちょっと香りのある淡泊さが、よい。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

島らっきょう

f:id:dancyotei:20210330234359g:plain

3824号

3月25日(木)~

さて、これ。

なんだかおわかりになろうか。

先日、辛子菜を買った佐竹商店街のスーパーで
見つけて買ってきた。

のびる?
あさつき?
エシャロット?。

まあ、いずれ似たようなものだと思うが、
島らっきょう。

島らっきょうというのは、皆様も居酒屋などで
一度くらいは食べたことがあるであろう。
沖縄のらっきょう。
らっきょうというよりは、やはりのびるや
あさつきに見た目は近いかもしれない。

値段はこの一把で300円台。
やはり、このスーパー、いつもではないが、
おもしろい野菜を置いている。

石垣島産と書いてあった。
石垣島はダイビングで行ったことがあるが、
あんな遠くから流通されているとは、驚き。

私も食べたことはあったが、
生のものを手に入れるのは初めて。

どう調理するのか調べてみた。
居酒屋でも出てくる最も一般的と思われる、
鰹節をかけて食べる、あれ。
あれは、軽く塩をして、2~3日置いたもの
のよう。

塩をしてあの味ということは、
そう辛くはないものといってよいだろう。
一般のらっきょうであれば食べられるまで
塩をして数週間であったか、かなりの時間が
必要である。

青い部分と根本部分を切って、水に漬けておく。
表面の薄皮はむいた方がよいよう。
水に漬けると簡単に薄皮がむけるとのこと。

やってみるとなるほど

こするだけで、きれいにむけた。

一部を残して、ボールで軽く塩もみ。

ラップをして冷蔵庫へ入れておく。

残した分。
これは、ぬたにする。

先日、にぎりの鮨にした生の鰯。
塩をして、酢〆にしておいたものがある。
この酢〆鰯のぬた。

島らっきょうは生ではさすがに辛かろう。
ねぎぬた同様に、ポットの湯を器に入れ、
生の島らっきょうを投入。20秒ほど加熱。
冷水に入れて冷やし、水を切っておく。

酢味噌。
あ、、西京味噌が切れていた!。
鰯のぬただと、西京味噌八丁味噌の合わせが
よいのだが、、。
仕方ないので、八丁味噌と塩味が強いが
信州味噌を合わせる。
砂糖も多めに入れ、酢と合わせる。

出来上がり。

やはり残っていた鰯二匹は生姜を入れ、
しょうゆで甘辛に煮た。

酢味噌は塩味(えんみ)が強くなってしまったが
島らっきょう、軽く火を通すと、ぬたにもよい。
うまいものである。

翌日。

塩をしたものを一日だが、そのままやはり
買ってきたほたるいかと。
今日は、西京味噌も買ってきた、西京味噌
和辛子を足した、辛子酢味噌に。

左はめかぶぽん酢しょうゆ。

島らっきょうは塩をして一日でもぬたであれば、十分。
これもまた、うまい。

塩もみをしてから、3日目。
今日は、鰹節削り節をかけて、そのまま。

うまいのだが、酢味噌をつけないだけで、
刺激は強い。
辛いというよりは、香り、匂いを強く感じる。

これは焼酎、あるいは泡盛、、、か。

ともあれ、島らっきょう、おもしろい。
やはり、らっきょうというよりは、あさつき。
らっきょうよりはずっとマイルド。
塩らっきょうは好物だが、簡単にできる。
もっと流通してもよさそうである。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

松が谷・中華・福来軒/浅草六区・翁そば/日乃屋カレー御徒町店

f:id:dancyotei:20210330091449g:plain
3823号

今日は、三本。

3月25日(木)第一食

松が谷・中華・福来軒

さて、今日はなにを食べよう。

ご存知、浅草通りのラーメン[稲荷屋]

へでも行こうと思い、徒歩で出たのだが、
左衛門橋通りと浅草通りの交差点で、気が変わった。

[福来軒]で麻婆豆腐にしよう。

嬉嬉豚]の隣。
間口二軒ほどの小さな奥に細長い店。

中華と書いたが、町中華というよりも
四川料理、とても言おうか、メニューの数は
少ないが、うまい麻婆や回鍋肉が食べられる。

ちょっと辛くて高い本格麻婆豆腐というのも
あるが、普通の麻婆豆腐。

中華スープと丼飯。

そこそこ辛く、甘みもあり、またうま味が濃い。
飯がいくらでも食べられてしまう。

この味、再現したいのだが、なかなか難しい。
ポイントはなんであろうか。
辛み、うま味、甘み、、、とてもバランスが
取れているように思うのだが。

うまい麻婆豆腐、で、ある


03-3841-3118
台東区松が谷1-4-5

3月26日(金)第一食

浅草六区・翁そば

さて、今日はカレーが食べたくなった。

カレーといってもカレー南蛮そば。

浅草六区[翁そば]。
こちらは、翁庵ではなく、翁そば。

前に一度書いていた。

これが最初なのだが、それ以後きていたか
どうか。

浅草六区でもちょっと説明しずらいところにある。
六区の通りと、ホッピー通りの間。
[ヨシカミ][水口食堂]のある狭い南北の路地。

狭い路地なので、自転車をとめるところにも
気を付けなければいけない。

硝子格子は開いている。

入る。
13時はすぎているが、そこそこの人の入り。

入口そばのテーブルに掛ける。

冷やしむじな、なんというのを頼んでいる人もいる。
なんだかここの名物になっているのか。
むじなというのは、油揚げと天かす。
つまり、きつねとたぬきの合体。
別段変わったものではなかろう。
そんなものがうまいとは、あまり思われないのだが。

やっぱり、ノーマルなカレー南蛮。

このすり切り目一杯の盛。

箸を入れるとつゆがこぼれてしまう。

太い、乱切りに近いようなそば。
ノーマルだが、一般の大盛の量。

肉は鶏、それに玉ねぎ。

カレー南蛮としては、カレーよりはそばつゆが
勝っている。
だが、スパイシーなのがちょっと不思議。

これはこれで、うまいカレー南蛮。

このカレーのつゆとそばを別に盛った
別盛、というのを頼んでいる人もいた。
つまり、カレーせいろ、ということになるのか。
おもしろい。


03-3841-4641
台東区浅草2-5-3

3月28日(日)第一食

日乃屋カレー御徒町

なにか続いているが、またカレー。

スタンドカレーのチェーンでは、ここが
一番贔屓、かもしれない。

最大手のココイチはどうもパンチがない。
それ以外に御徒町だと[ゴーゴー]もうまいが、
店に窓がなく、暗い。

[ゴーゴー]もそうだが、メインがカツカレー。
七分盛でちょうどよい。

辛みではなく、濃い、うまいカレー、
で、ある。

 

日乃屋

台東区上野5-27-1
TEL03-3836-3022

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

上野・そば・翁庵

f:id:dancyotei:20210329122845g:plain
3822号

3月24日(水)第一食

天気もよく、暖かい。
桜も咲いている。

だがまあ、上野の山だったり、隅田公園だったり、
人の集まるところにはいけなかろう。

そばやで一杯。

13時、まあ、こんな時刻。

どこがよろしかろう。
やはり、どこでもよい、というわけにもいくまい。

ご近所のサラリーマンがお昼にくるようなところは
やめた方がよいだろう。
場違いである。

上野[翁庵]。
あそこであれば、いろんな人がくるので
まあ許してもらえるか。

もうコートはなし。
自転車で出掛ける。

上野警察前の信号。
歩道のフェンスの前にとめる。

もうそろそろお昼のお客は引けているか。

店に入ってすぐ右側の帳場で、
お酒一合とねぎせいろ。
冷(ひや)でいいですか?。と、聞かれた。
あ、はい。
ここで聞くんだ。

もう、冷でよい陽気であろう。

一番奥のテーブルがあいている。
あそこがよいだろう。

TVと出入口の方向を向いて掛ける。
TVは高校野球だが、遠くて音は聞こえない。

食券を出す。
お姐さんが、おそばも一緒でいいですか?。
はい。

ねぎせいろであれば、十分酒が呑める。

すぐにきた。

きんぴらごぼう
ここのお通しは、こんなのが多い。
この気安さがよい。

一杯、二杯、呑む。

ねぎせいろもきた。

そばつゆに漬かった小さなかき揚げ。
かき揚げの中は、ねぎといか。

これがここ看板のねぎせいろ。
このタイプのそばは、東京でもここと、
室町[砂場]以外では見たことがない。

天ぬき、鴨ぬきというのがあって、酒を呑む
のであるが、それがこれだけでできてしまう。
つゆは下町らしくやはり濃いめ。

つゆに漬かったかき揚げ一本呑んで
そばを手繰る。

ここのそば、写真でお分かりになろう。
緑色。

元来、新そばの頃の色だと思うのだが、
ここは季節を問わずこの色。

色を付けている、かもしれない。
緑色にするのは、藪系の特徴であった、
というのも聞いたことがある。
確かに、藪本家格の神田の[やぶそば]

は今も比較的この傾向が強いように見える。

ここ、上野[翁庵]は、名前通り神楽坂[翁庵]
分かれ、と、いう。
今の神楽坂[翁庵]のそばの色はノーマル。
まあ、分かれたのは明治32年と遥か昔ではあるが。

ともあれ。

上野[翁庵]、今私はもっとも居心地がよい
そばやである。

歴史から言えば、老舗といってなんら問題がなかろうか、
肩ひじ張ったそんな敷居の高さはまったくない。
そばも然り。
自然体。
ちょうどよい。

 

台東区東上野3-39-8
03-3831-2660

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

赤酢の酢飯で鰯とまぐろ中とろのにぎり

f:id:dancyotei:20210325181044g:plain
3821号

3月23日(火)第二食

さて、赤酢の酢飯でにぎりの鮨シリーズ!。

吉池へ。

対面コーナーで、お兄さんが、
こっれは新鮮だよ~、と。
見ると、鰯。

吉池で、対面コーナーでも単品を声を出して
売る、ということは、珍しい。
よっぽど、か。

他も一回り、まぐろ中とろ、インド洋ミナミマグロ
にぎりにちょうどよい大きさに切られたもの。470円。
これを取って、鰯に戻ってくる。

石川県能登産6匹、300円。
これは安い。
ものがよいとなれば、間違いなく買い。

帰って夕方。

昼にいつもの[砂場]のミニ親子ともりを
食べたのだが、ちっとも腹が減らない。
米の飯ばかり食べるのも気が引ける。
明日にしようか。

だが、鰯。
丸のままこのまま冷蔵庫に入れておくのは
どう考えてもいけなかろう。
せめて、頭を落とし、腹を出しておかねば。
魚は腹からわるくなる。

一匹は、こんな感じ。

頭を落とし、腹を出す。

なるほど、ものはよさそう。
光物の場合、ちょっとよくないと、はらわたが
もう既に、匂ってくる。

軽く塩をして洗い、袋に入れて、チルドルームへ
入れておく。

翌日、夕方。

数時間前、飯台に水を張っておき、
箍(たが)を絞め、1時間前に水をあけて、
伏せて水を切っておく。

米を洗い、カタメモードでスイッチオン。

鰯を出してみる。
ほんの少し血が出ているが、まあ状態は
わるくはなさそう。

三枚。

脂もありそう。

にぎりの場合、どう切ればよいのか、
いつも悩む。

江戸前にぎりは、種の大きさは酢飯から長くはみ出るほど
大きすぎてはいけない。
適正なバランスであることがにぎり鮨の条件であろう。
魚が大きければゴージャス、とばかり、
大きくするのは、いけないのである。
そんなに魚が食べたければ、刺身で食べればよい。
にぎり鮨はあくまで魚=種と酢飯の一体化した
ハーモニーなのである。

まあ、そんなことなのだが、鰯や鯵の場合
江戸前仕事でも比較的大きく切る鮨やが
多いように思う。
では、どう切れば、、わからない。

あまり芸がないが、真っ直ぐ半分。

まぐろはこんな感じ。

飯が炊けたら8分蒸らし。

飯台に一合取って、赤酢の鮨酢。いつも通り
赤酢:透明な酢(穀物酢)8:2で、40㏄。

手早く混ぜ込む。
段々、暖かくなってきたので、やりやすい。
寒い頃はすぐに冷え、もたもたしているうちに
水分が飛ばなくなってしまう。
春、秋がやりやすい。

ここでまた8分。

鰯用に生姜、まぐろ用にわさびをおろしておく。

にぎるのは、まあ、ヘタながら安定してきた。

例として前のものを出しておこう。

にぎったら鰯の上におろし生姜をのせる。

出来上がり。

アップ。

ビールを開けて、つまむ。

やはり、昨日のうちに食べておけばよかった
のではあるが、まあ、それなりに食える。

それにしても随分と脂がある。
能登の鰯、なかなかなもの、で、ある。

まあ、そのままにぎっただけだが、
まぐろ中とろは、インドマグロの解凍ものだが、
かなりうまい。

これをもう一回戦にぎって、平らげる。

今日のところは、御の字としよう。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

稲荷町・中国意境菜・白燕 その2

f:id:dancyotei:20210323190538g:plain

3820号

引き続き、稲荷町・中国意境菜[白燕]。

リンゴアメ、前菜、点心ときた。

次は、滋のスープ。

蓮根、緑豆、春筍、と、ある。

これにいつも入っている豚骨付きバラ、
いわゆる排骨。

ここのお得意だが、薬膳のスープでもある。
滋味深い。

さて、次はこれ。

これ、なんだかおわかりになろうか。

蒸。

蒸し物。

絵が描かれている。
ちょっと見にはデザート?。

描かれているのは、桜の木と花。
もちろん、今の季節ならでは。

本物の桜の花びらを使い、木は椎茸とのこと。

このプリンのような白いものは、豆腐。
これにあんがかかっている。

中は?。

海老、帆立、鶏の具。

当然のごとく、自家製。
豆腐を料理人が作るというのは、ちょっと意外な
感じもする。
日本では豆腐は豆腐やの仕事で、
料理人が作るということがあるのであろうか。

今であれば、豆乳が市販されているので、
ある程度作りやすかろうが、自分で作るとすると
手間はそこそこかかろう。
大豆をふやかして、つぶし、絞る。

また、中華ではこういう料理があるのであろう。

あるいは、考えてみると、豆腐にこのような饅頭のように
具を入れるというのはどうするのであろうか。
豆乳は液状である。液状の豆乳ににがりを加えて
絞る。
液状のものに具を入れれば混じってしまう。

どうしているのか。

ともあれ、次。メインになる。

麻。
なのだが、牡蠣、で、ある。
フリッター。

まわりに唐辛子。
これ、かなり辛いので、食べないで下さいとのこと。

上に、香菜(パクチー)。
これは私はだめなので、内儀(かみ)さんへ。

芽キャベツ、白い小さな玉ねぎのようなもの。
食べると、そう辛くはない。
蕪のようにも見えるが、小さな玉ねぎ?、あるいは、
エシャロット、、いずれにしてもその類か。

麻、なので、花椒が散らされている。

下に牡蠣。
かなり大きいものが二つ。
そして、同じく揚げた長芋。

牡蠣も野菜もスマイシーでうまいのだが
そろそろ、腹も一杯。

最後、麺。

火偏に悶 トマト 白菜 乾麺

火偏に悶は「ふたをしてままとろ火で煮る」、で、あった。

このスープ、ランチで出るワンタン麺 ではなかろうか。
ちょっと魚介系の風味もある、クリーミー
スープ。
豆乳でも入っているのかと思わせる。
わからないのだが。

ちょっとであるが、
トマトが入っているのがおもしろい。
どういう効果、なのであろうか。
具?味?。
もちろん、トマト味にはならないが。

デザートと、温かいお茶。
お茶はジャスミンティー。

デザートは写真を撮り忘れてしまったが
杏仁豆腐。

見た目はまったく普通の杏仁豆腐、なのであるが、
材料は中南米原産のトンカ豆、なるものらしい。
トンカ豆、クマルともいうようだが、香料にも
使われるほどの香りであるという。
ただ、私には普通の杏仁豆腐との違いは、
ほとんどわからなかったのだが、、。

うまかった、うまかった。

おまかせのディナー6500円也。

かなりの腹一杯。

ご馳走様でした。

また、きます。

 

白燕

台東区元浅草2-7-10 オルタンシアIV 2F

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。