浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草・イタリア料理・ブラカリ

4178号

9月20日(火)夜

さて。

今日は内儀(かみ)さんの希望で
浅草花川戸のイタリアン[ブラカリ]。

前回は7月だったので、ちょいと間があいた。

気取らないイタリアンである。

昼、予約をして18時。

場所は花川戸なのだが、二丁目なので言問通りに近く
一本目。

15分前に出て、例によってタクシーで。
拙亭のある元浅草からは、春日通りで乗って、
江戸通り言問橋西詰の交差点の一本前を
左に入って、真っ直ぐ行くと左側。

余談だが、この江戸通りの角、[金泉]という
料亭であったが、今、すき焼きの[ちんや]に
なっている。
浅草ですき焼きといえば、私は[今半]系だが
[ちんや]といえば、老舗中の老舗。
牛肉といえば高級を競い、A5ばかりを有難がるが
実際にはそこまでの脂は行きすぎ。そこで、適サシ
宣言といって、おもしろい取り組みをしていた。
が、コロナの影響もあって昨年であったか、一度
店を閉めていたのだが、ここに復活している。

ともあれ。

18時到着。

店に入って、名乗る。

奥のテーブル。
掛ける。

前回同じ「季節のおためしコース」5,280円也で
よいだろう。

ビール、生、をもらう。

パンとチーズ。

これもいつも。
ロディジャーノというらしい。
このように鉋で削ったようなのもの。
柔らかいチーズなので、フワッとした食感。
パルミジャーノレッジャーノに近いというが、
もう少し柔らかい食感か。

一番奥の棒状のもの、グリッシーニ
日本ではあまり見ないが、イタリアでは必ず
出てくるのではなかろうか。
ビスケットのような堅い食感と塩味がクセになる。

前菜。
あー、また写真を撮るのを忘れてしまった。
前回と二回目。

同じ皿で、同じ盛り付けなので、前々回のものを代わりに。

左の生野菜とハムはほぼ同様。
これ以外は、毎回違うのだが、リコッタチーズのクレープ、
ホンビノス貝に肉団子をのせて焼いたもの、わらさの
カルパッチョ、牛タンイタリアンパセリ

どれもなかなか手が込んでおり、洒落て、うまい。

スープ、ミネストローネ。

ショートパスタ入り。黒っぽいのはズッキーニで
あったか。どちらかといえば、素朴な感じといって
よいのか。だが、それがよい。

パスタ。いくつかから選べるが、
アーモンドを練り込んだショートパスタ、
トマトソース。

大き目のバジルの葉っぱが一枚。
この盛り付け、お洒落であろう。
アーモンドというのは、イタリア、特になのか、
シチリアでよく栽培されていると聞くが、パスタに
練り込んだというのは、初めて。
香ばしく、ちょっとおもしろい。

内儀さんは、

タリアテッレのボローニャソース。
いわゆるミートソースであるが、意外に
この平たいタリアテッレに合わせることも
多いよう。

メイン。
肉は、豚ロースのグリル。

けっこうながっつり系。
食べ応えがある。
焼き方も、good。
表面パリ、中はしっとり。脂も少し多め。

魚は、これ。

飛魚!。
立てて皿にのせるのは、なかなか斬新。
バジルソースなどで飾られている。

飛魚というのは、むろん日本はでよく獲れ、
アゴなどといって、ダシにもするが、
実際のところ、生の塩焼きなどでは、もう一つ、
うまくないのである。脂がない?パサパサ?
あまり魚やに出回らないのはそのせいかもしれぬ。

だがこれ、なかなかのもの。
このシェフ、技がある。
もしかして、干している?。
水分がほどよく抜けているように感じる。
プリっとした身は十分にうまみ。

ドルチェ。

右から、栗のジェラート、ガトーショコラ、
中央パンナコッタ、右ティラミス。

どれも定番で、うまい。

ご馳走様でした。
おいしかった。

 

ブラカリ

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