浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



上野黒門町八重山そばみやら製麺/熊本ラーメン桂花新宿末広店

4100号

きりがよい、4100号!。毎度ご愛読感謝。
今日は麺二題。

6月2日(木)第一食

上野黒門町八重山そば[みやら製麺

またまた、きてしまった。

黒門町の[みやら製麺]。

NHK朝ドラの「ちむどんどん」は昼の放送で
視ているのだが、沖縄そばは、やはりよく出てくる。
出てくると、食べたくなる。

上野、浅草で沖縄料理店は他にも複数あるのだが、
立ち喰いそば、路麺ではないが、食券制のここは
気軽でよい。

天気もよく、自転車は気持ちがよいのだが、
やはり、しばらく走るともはや日差しがじりじり。
日陰を選んで走ってしまう。

中央通りを渡り、10分、15分ほどで到着。

いつもの八重山そばのランチセット。

沖縄の炊き込みご飯、ジューシーと小鉢。
小鉢は冷奴だが、上にのっているは紫蘇の葉。
細かくしてしょうゆで和えたのか。
これ、しょうゆが薄まらず、よい。

麺、アップ。

そばから食べる。
ちょっとゴワっとした麺。これがうまい、のだが、
この食感の麺というのは考えると他にはない。
腰がある、讃岐うどん、もっと腰のある武蔵うどんとも
違う。以前はかん水を入れなかったというが、ここも
今はかん水が入っているのであろう。そして、
ゆで置き。
それでこういう食感になるのか?。
うどんはゆで置きをするが、中華麺はゆで置きはしない。
なぜこういう麺になってきたのか。不思議である。

そして、このつゆが、うまい。さっぱり塩だけ、か。

豚の出汁と鰹節という。豚の出汁とは、なんであろうか。
白濁した豚骨とはむろん違う。どうやって取っているのか。
脂はほとんどない。ゆで豚のゆで汁?。
そして豚と昆布を合わせる。
伝統的に豚を食べてきた鹿児島などにもこの組み合わせは
あるのか、わからぬが、内地にあってはレアな組み合わせの
味であることは間違いない。


みやら製麺

Facebook

03-5577-6622
台東区上野1-2-8


6月2日(木)第一食

熊本ラーメン[桂花]新宿末広店

珍しく、ちょいと出たついでに、新宿三丁目
まわる。

なん度か書いているが、ここ、ご存知の方は
どのくらいあるのであろうか。

はやりすたりの激しい東京のラーメンの中で
まあ、特段注目されている存在でもないのだろうが、
私には押しも押されぬ、大定番、で、ある。
原体験の味といってもよい。

熊本で昭和30年(1955年)創業、東京進出が昭和43年
(1968年)。それが新宿三丁目の店。
東京に長浜とんこつが出てくるはるか前。

どうでもよいが、末広店という名前は近くの寄席
末広亭からであろうが、むろん地名ではない。
今はさておき、当時はこの界隈のランドマーク、
代名詞的存在であったということか。

私は高校時代、西武新宿から丸の内線に乗り換える
のが通学路であった。それで、アルタ裏の[桂花]に
入ってみて、一気にハマった。
堅めの中細丸麺ににんにくの利いたマー油の浮いた
濃い豚骨スープ。
生のキャベツに大きな豚角煮が入った太肉(ターロウ)
もよいのだが、この年になると、ちょいヘビー。
ノーマルでよい。茎わかめがのっているのだが、
この食感も実によい。

桂花ラーメン

アップ。

マー油豚骨にご丁寧に茎わかめも入った、似たような
味のラーメンに出会ったこともある。
数多く真似もされているのであろう。

だがまあ、同じような味は複数はいらない。
残っていないのではなかろうか。

六十を越えても年に一度は、死ぬまで食べ続けたい。

少し前に経営危機もあたようだが、
是非、是非がんばっていただきたい。
絶対になくなってほしくない。

ご馳走様でした。

変わらず、うまかった。


熊本ラーメン桂花


新宿区新宿3丁目7-2
03(3354)4591

 

 

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