浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



ナスと挽肉のカレー

dancyotei2014-10-16

10月12日(日)第一食

連休である。

先週に引き続いて、大型の台風が近づいている。
関東地方に接近するのは、休み明けの火曜のようだが、
なんとなく落ち着かない。(ご存知の通り、これは関東地方には
先週のものよりもなんということなく、すぎてしまった。)

さて。

昨夜のTBS「チューボーですよ!」。

「ナスと挽肉のカレー」。

昨日、焼茄子の煮びたしにした茄子がまだ残っている。

インドカレーは久しぶりである。
作ってみようか。

インドで挽肉のカレーというと、どうも鶏と
決まっているようである。
理由はよくわからないが。

鶏挽肉と、トマト缶を買いに出る。

ハナマサで鶏挽肉は大きなパック、700gほどのもの。
レシピでは600gだが、妙に多い。

今日はレシピ通りに作ってみようか。

ナスは斜めに切って揚げるのだが、その前に
切ったナスは、水に浸しておく。

玉ねぎを粗みじんに切る。

にんにく生姜はレシピよりも少し多めにおろし金でおろし、
水を加えておく。

「スパイス水」。
これはボールにカレー粉S&B赤缶、レッドペッパー、コリアンダー
塩を各小匙1、溶いておく。

インド式のカレーの作り方は、玉ねぎみじん切りを
弱火で狐色まで炒める、というのが以前のものであったと思うが
最近は、どうもそうでないのが多い。

先にホールのスパイスを炒めて、ここに玉ねぎやトマト、
肉を加えて、というタイプ。これは簡単。

ホールスパイスは、鷹の爪、ベイリーフ、シナモン、
グローブ、ガルダモン、コリアンダー、クミン。
ガルダモンは切れていたので、抜き。

サラダ油ではなく、本式にギーを使う。
やはりギーを使うとこってり感が違ってくる。

鷹の爪をちぎって、とあるが、これはカットした
ものを使って、先に炒める。
焦がさないように、弱火。
残りのものも全部入れて、炒める。(レシピをご参照。)

次に玉ねぎを加え炒め、しんなりしてきたら、にんにく、生姜、
トマト缶・カットを半分ほど入れ、炒める。

次にパウダースパイスを入れるのだが、ここで一休み。

なにかというと、コリアンダーとクミンが
ホールなので、すり鉢で潰して、パウダーにする。
ガルダモンが切れていたかわりということもないのだが、
フェネルがあったので、これもすり潰して、使う。

それぞれのスパイスの量はレシピよりも多め。

OK。

再度フライパンに点火し、よく合わせる。

ここに鶏挽肉投入。

案の定、600gの挽肉というのは、随分と多い。

フライパンがもはやあふれそうである。

混ぜるのも一苦労。

ある程度火が通ってきたら、鍋に移す。

なんだか、まだ肉が多い。

水とトマト缶残っている半分も全部入れてしまう。

軽く煮込んで、塩。

味見。

味をみながら、塩はレシピよりも多め。

ここでスパイスの微調整。
トマトを足したので、色味を足すためにターメリック
辛み増強のために、レッドペッパー。
さらにカレー粉も。

次にナス。

あく抜きから、スパイス水のボールにしばらく浸しておく。

レシピではナスは炒めるようだが、TVで街の巨匠が
やっていた、揚げる、で、やってみる。

揚げ鍋に油を張り、スパイス水に浸したナスを揚げる。

OK。

だが、この「スパイス水」ちょいと漬けただけだが、
なにかおまじないのよう。役に立っているのであろうか。

揚げたナスを鍋に入れ、しばらく煮込む。

もう一度味見。

辛みが足らないか、レッドペッパーとカレー粉を増量。

ライスは冷蔵庫にあった冷飯をレンジ加熱。

盛り付け。


見た目は、なにかあまりパットしないような、、。

食べる。

これは、なかなか。

うまいではないか。

ほぼレシピ通りだが、うまくできた。

ナスはカレーでは定番だと思うが、なるほどよく合う。

我田引水だが、各スパイスを多めに入れていることもあり、
特にクミンあたりが効いている。
鶏挽肉なので比較的スパイスが効きやすいのかもしれない。

また、やはりギーも効果的である。

しかし、インドのカレーはやはり奥が深い。
各スパイスの加減次第で随分と印象が変わる。


だが、鍋一杯、大量にできてしまった。
レシピの3人前鶏挽肉600gは間違いではなかろうか、、、。