浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



鶏手羽先煮と煮玉子&白和え

dancyotei2014-05-22



今日はちょっと自作の料理で細かいものを二つ。

最初は土曜日。

5月17日(土)夜

なにか酒の肴を、と、考えて、鶏の手羽先を
甘辛く煮たものを思い付いた。

鶏の手羽先というのは、安く、から揚げや
焼いたりしてもうまいのだが、いかんせん、食べずらい。

柔らかく煮てしまえば、骨の隙間だの軟骨だの、
きれいに食べられてよい。

手羽先はハナマサで内儀(かみ)さんに買ってきてもらう。
たくさんあってもよいので、2パック。

調理は圧力鍋。

煮汁は水、酒、しょうゆ、砂糖。

鍋に手羽先を入れてヒタヒタになるくらい。

ふたをして、加熱加圧。

圧が上がったら、弱火にして7〜8分で止める。

あとは放置調理、小一時間。

その間に、玉子を三つ茹でる。

小鍋に湯を沸かし、沸騰したら玉子を投入。
ふたをして弱火、タイマーで計って10分。

10分たったら、冷水で急冷。
完全に冷ます。

冷めたら皮をむく。

ゆで玉子をきれいにむく、というのは難しい。
今まで、白身が殻にくっついてしまいボロボロ、
なんということも、私自身最近まであった。
知っている人は常識なのかと思うが、
完全にさませばきれいにむける、という。
なんだ。知ってしまえば、簡単なことであった。

小一時間たって、圧力鍋のふたをあける。
若干煮汁が少なかった。
煮汁が触れていない表面も見える。

天地を入れ替え、皮をむいたゆで卵も入れる。
水を少し加え、煮立てて味見。

ちょっと薄くなった。
しょうゆを少々加える。

もう一度煮立て、
あとは、放置し玉子に煮汁が染み込むのを待つ。



食べたのは夜。

手羽先も柔らかく煮えて、玉子にも味が染みた。

なんということもないが、うまい酒の肴、で、ある。

呑みながら、ばくばくと4〜5本に玉子2個、食べてしまった。


5月19日(月)夜

さて。

月曜日。



土日は、三社祭などあり呑んだくれ。
(見に行っただけだが。)

ちょっと、ダイエットというほどのこともないが、
軽いものを、と、考えた。

それで、白和え。

私にとっての白和えは、もともとは池波レシピで
鬼平に出てくる駒込にある「権兵衛酒屋」で出てくる
油揚げとこんにゃくが入っているもの。

仕事の帰り道、スーパーに寄って材料を買う。

豆腐、これは少量でよいのでごく小さなパックのもの。

それからこんにゃく。
油揚げは内儀(かみ)さんが煮たのを冷蔵庫に入れていたので、OK。
青物として、小松菜。

まずは小松菜を切って洗う。

いつもの通り、太い茎の部分と葉の部分に分けておく。

茹でるための湯を鍋に沸かす。

同時進行で小さな拍子木形に、こんにゃを切る。

こんにゃくを甘辛く煮〆るのはフライパン。
鍋よりも煮詰めるのには、早いと思われる。

酒、しょうゆ、砂糖。
煮詰めながら味を染み込ませる。

最近なにかで視たのだが、冷めるときに
味は染み込むという。
ある程度煮詰まったら、味見。

しょうゆを足し、もう一度煮詰め、
火を止めて置いておく。

次に小松菜を茹でる。
太いところから入れ、火が通ったら葉を入れ、即、終了。

葉は一瞬でよい。

湯をあけて、冷水で冷やす。

冷えたらざるにあげておく。

あたり鉢を用意。

先に白胡麻を入れ、軽くあたる。

ここに豆腐、練り胡麻(中華の芝麻醤)、白味噌西京味噌)。

よく混ぜて、味見。
よいかな。

こんにゃくも味見。
うん、味は染みた。

小松菜、こんにゃく、内儀さんの油揚げも入れ、よく和えて
出来上がり。





味はまずまず。
うまい白和えができた。

材料が多いので多少の手間ではあるが、段取りよく作れば
さほどの時間はかからない。

酒の肴としては、私にしては、上等なものであろう。