浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



二長町・らーめん・天神下大喜

4696号

12月9日(月)第一食

今日はよい天気。

最高気温、13.0℃(12時35分)。

この五日間、冬型が続いているようで、
今日は特に寒くなった。
が、これで平年くらい。
群馬の水上では、53cmの積雪。
東京でも初霜、初氷、を記録したとのこと。

乾燥も進んでおり、部屋にはもうだいぶ前から
加湿器を入れている。

師走で、クリスマスも二週間と少し。
まあ、私にはほぼ関係ないが。

さて。

なにを食べよう。

やはり、暖かいもの。

このところ、そば、ばかりであったが、
久しぶりに、ラーメンにしようか。

と、すると、二長町の[天神下大喜]。

このあたりのラーメンやの中で、私は最も
優れていると思っている。

そして、今も、日々、進化している。

ひと月、ふた月ではわからぬが、
しばらく、半年、一年食べないものがあると、
前の姿がどうであったか、わからなくなるくらい
変わっている。
こういう店も少なかろう。
やはり、ここのご主人、ちょっと変わっている、
と、いってよいのだろう。
日々進化。
ただ、もちろん、そこが唯一無二、私が信用している
ところである。

14時半前、到着。

ガラス戸を開けて入る。

券売機前、なににしよう。

このところ集中して、塩を食べていたが、
今日はしょうゆにしてみようか。

ノーマルなしょうゆ。

麺は太いものと細いものが選べるが、
太いものにしてみる。

この時刻でも、カウンターはほぼ一杯。
安定した人気のよう。

ややあって、きた。

海苔、かいわれ、チャーシュー、メンマ、なると。

細かく切ったねぎ。
挽肉。

麺。

縮れの平打ち。

ちょっとさかのぼってみると、8月と3月に、
まったく同じ、しょうゆの太麺を食べていた。

8月

3月

8月のものは、見てわかるほど、麺が薄い、
ピロピロ、といった感じであった。

今回のものは、3月に近いか。

8月の薄い麺は、ブレ、だったのかもしれぬが。

ともかくも、やはり、時々で、微妙に違うものが
出されているといってよいのは間違いない。

今回、スープをじっくり味わってみた。

挽肉はスープの味に反映させている。
塩にも入っているが、これも同様であろう。
どうも、これは、鶏ではなかろうか。

スープは、濃厚なしょうゆ。

そして、一口目は、かなり塩味が立っているように
感じたのだが、食べ進むうちに、不思議とこれは、
あまり気にならなくなる。

濃厚というのは、どうもうまみ、のよう。

このうまみを分析することは、バランスが取れている
だけに、かなり難しい。
おそらく、これも日々違っているのかもしれぬが。

今日、気が付いたのが、これ貝柱ではないか、と。

なんらか、魚介系は使われているとは思うのだが、
中華でよく使われる、干した貝柱。
中華で干し貝柱というと、XO醤。
なにか、あの味を感じる、のである。

まあ、むろん、その他いろいろなものが入っている
のであろうが。

ともあれ。

とてもバランスの取れた、濃く深いスープ。

派手ではないが、素晴らしい一杯。
これが[天神下大喜]の本領、で、あろう。

ご馳走様です。

 

台東区台東2-4-4
TEL 03-3834-0348

 

 

 

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