今日は二日分続けて。
1月1日(水)夜 2日(木)夜
この正月というのは、初詣と3日に歌舞伎を観に行くことに
している以外は、まったくの寝正月の予定。
大晦日に食べそびれた、神田[まつや]のそばは、
元日の夜、と、なった。
どうも、年越しそばを元日の夜に食べる、と、
いうのはあまり盛り上がらないが、やっぱり食べないと。
今年は年越しそばと天ぷらも売っていたので、一緒に
買ってきたのであった。
開けてみたらこんな感じ。
大きな海老二本と、海苔と大葉。
天つゆもついている。
そばの方は、生そば3人前に缶入りの濃縮つゆと、
薬味用のねぎ、白いところだけが一本ついている。
天ぷらはアルミホイルで包んで、オーブントースターで温める。
オーブントースターは、最近、買い換えたものだが
温度の設定ができて、なかなか便利である。
別段高いものではないが、温度の設定ができて
天板を入れて180℃にセットすれば、余熱で温められて
よい塩梅に温まる。
天ぷらとおせちで呑んで、そばを茹でる。
生そばは熱湯に入れて一分。
冷水で水を替えながらなん度か洗い、
ざるにきれいに並べる。
ねぎはあらかじめきざんで水に晒しておいた。
大晦日でなくとも、自宅で[まつや]のそばが食べられるのは
幸せ、で、ある。
さて。
翌、二日の夜。
これも毎年決まっているのだが、鴨鍋。
鴨肉は近所、三筋の鶏肉店で内儀(かみ)さんが買ってきた。
鴨鍋というのは、やはり池波レシピで
先生も色々なタイプを書かれている。
鴨とねぎは、最もオーソドックスだが、
甘辛にはせず、しょうゆだけで食べるというもの。
これはそうとうに、うまい。
特に鴨の脂をたのしめる。
それから。
ねぎもよいが、芹も鴨鍋には昔から決まりものと
いわれてきたものである。
今年は、芹で甘辛。
ちなみに鴨とねぎ以外に具材はなし。
これも池波先生の教えだが、鍋は主人公に合わせる野菜
一品のみ。それぞれの素材に集中できる。
鴨肉。
脂と肉のバランスがよい。
芹。
鍋は鉄鍋。まあ、すき焼き、で、ある。
東京の伝統的な鍋は、基本これである。
つゆで煮込まず、しょうゆ味の照り煮。
駒形どぜうのどぜう鍋も、甘くはないが、照り煮。
軍鶏鍋の同じく[ぼたん]もやはり照り煮、で、ある。
鍋に脂身をよく馴染ませる。
割り下を作るのは面倒なので、酒、しょうゆ、砂糖を
直(じか)に入れ、肉と芹を入れる。
鴨はご存知の通り、煮すぎないのが鉄則。
瞬く間に硬くなる。
赤みがなくなれば、もうOK。
溶き玉子をくぐらせて、食べる。
芹。
鴨肉というのは、うまいもの、で、ある。
鴨なんや、鴨せいろもそうだが、甘辛のしょうゆ味に
絶妙の相性、で、ある。
これは特に鴨の脂が合っているのだと思われる。
ご馳走様でした。