浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭、中東ドバイへ行く その8

dancyotei2008-08-26


引き続き、『断腸亭、中東ドバイへ行く』その8。


午前中、プール。
昼飯。


簡単に汁物の麺が食べたいということになった。


泊っている、ジュメイラホテルには、スーク
(ドバイの古くからある市場)というものを模した


スターバックスなどもある、レストラン、ショップ入ったモールがある。


ここに、ヌードルハウス(Noodle House)という文字通り、
中華系の麺類などを扱う店が入っている。


ここは、チェーン店でジュメイラホテルグループの経営。
支店は、アラブ地域が中心のようだが、世界各国にあるよう。
ホテルのグループの経営なので、自分の部屋にチャージできる。


ホテル内、あるいは、このスークの中も、
どこもそうなのだが、レストランは皆お洒落である。
店のロゴ、内装から、食器、従業員の衣装などなど、
東京の六本木ヒルズだの、ミッドタウンなどにあっても
おかしくないような感じなのである。
まったく恐るべし、ドバイ。恐るべし、ジュメイラグループ。
(ジュメイラグループはドバイの首長がCEOを務めているという。)


どこへいっても、朝飯以外は、ビール。
青島をもらう。





メニューを見ると、中華といっても、
どちらかというと、シンガポール系なのかもしれない。
Soup Noodle というジャンルから、内儀(かみ)さんは、
Prawn wonton noodle soup with roasted duck」という、ワンタン麺。
私は、「Curry laksa with chicken and prawn」という、
カレーヌードル?、と、思われるようなものにしてみる。
(帰国後、調べてみるとcurrylaksa(カレーラクサ) とは、
シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、など
で食べられている、ココナッツミルクの入ったカレー
(タイカレーといってよかろう。)をスープにした麺
というであるそうな。)


ワンタン麺





味見をすると、澄んだスープで、案の定、
化学調味料の味がするか?!。


カレーラクサ





ココナッツミルクの入ったタイカレー風スープの麺。
麺は米の麺のよう。
味は、まあまあ、で、あろう。


さて、午後はたいてい、昼寝と、部屋でごろごろ、読書。
午前中、暑いプールサイドにいたので、
午後はとても出る気にはならない。


夕飯は7時半ごろ。


どうも日本人というのは、夕飯は早くいってしまう。
欧州人などは8時すぎからである。


今日は、やはりホテル内にある、ステーキハウスにいってみる。


ここも、お洒落。
店内はダークに照明を落とし、これに際立つ、
明るいオープンキッチン。



パンを出してくる器も、妙にお洒落。





お客を見ていると、ホテルのステーキハウスであるが、
外からきている人々のビジネスディナーというようなものもある。


生ビールをもらって、メニュー。





なんと、WAGYU BEEF なるカテゴリーがある。


Originalily from Japan,Wagyu cattle are also rerated in


Australia,where ours comes from、、、



などとしてある。


聞いてはいたが、見るのは初めて。偉大なり、Japanese Wagyu。
やはり、もはや和牛は世界のブランド。


しかし、オリジンは和牛でもその種は日本から流出している、
とは聞いていたが、やはり。
世界に誇る、和牛の種とブランド。
農水省は是非、守っていただかなくてはなるまい。


ともあれ、その値段の高さには驚きいる。
リブ300gで、Dhs450(13500円)。
高級ホテルのプレミアム価格としても、高いであろう。
それも、日本の和牛ではなく、オーストラリア産の和牛(?)、
で、ある。


ともあれ、和牛の霜降りは、やっぱり、うまい、のである。
肉文化の欧米人にとっても、筋ばかりの赤身牛よりは、やっぱり、
脂があって柔らかい方が、うまいに決まっている。


しかし、こんなところで、こんな金額を出して、オーストラリア産
WAGYUなどを食べるわけにはいかない。
雷門の松喜で買ってきた方が、よっぽど安くてうまかろう。


内儀さんは、サーロイン 250g Dhs190
私は、脂がある、で、あろう、リブ・アイ 同 Dhs160 にしてみる。
(こちらは、アンガス牛。しかし、これでも高いであろう。)
ソースとサイドディッシュを選ぶ。
私は、シンプルにバターで、付け合わせはマッシュポテト。
(これらはセットである。)


肉が運ばれると、、パフォーマンス。



ウエイター氏が巨大なスパイスミルで、
胡椒をかけてくれる。



サイドディッシュの、マッシュポテト(私)と、
オニオンリング(内儀さん)。


これらは、味はよいが、ご多分にもれず、見た通り量が多い。
とても食べ切れない。



まあ、海外でステーキを食えば、こんなものであろう。





と、いったところで、『断腸亭、中東ドバイへ行く』8回目終了。
明日も続く。