浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



豚しょうが焼き

dancyotei2008-06-01


5月31日(土)第一食


また、ちょいと、忙しくなってしまった。
一週間が終わると、ぐったり、で、ある。


しかし、どうも、朝、早く目が覚めてしまう。


最近に打って変って、今朝は寒い。
雨のようである。


ともあれ、なにを食おうか。


初夏となると、生姜じょうゆ、の、ものが
食べたくなる。
焼き茄子のしょうがじょうゆ、だったり、、。
豚の生姜焼きだったり。


なぜであろうか。
必ずしも、さっぱり、している、ということでもないのだが、
思い返すと、子供の頃、生姜じょうゆのメニューが、
この季節に出ていた、ということかもしれぬ。


朝からであるが、豚生姜焼きを、作ろうか。


お誂えむきに、冷凍庫に、豚ロースのスライスがあった。


レンジで半解凍し、置いておく。


少し前に作っていたので、日記を見直す。


生姜が切れていた。
キャベツもやはり、いるであろう。


気温は、13〜4℃、で、あろうか。
寒い。


ウインドブレーカーを着込んで、ビニール傘をさして出る。
こういう野菜を買うのであれば、意外に、100円コンビニが
よかったりする。
生姜は、割高かもしれぬが、
キャベツは割安になるであろう。
新堀通りと春日通りの交差点の100円コンビニ。


戻り、まずは、キャベツの千切り。


表の数枚をめくり、さらに、その下の数枚を取り
重ねて、細めに千切り。
ボールの水に放しておく。


キャベツの千切り、と、いうのは、昔はむろん
さほど、うまくできなかった。


いつ頃、よくやるようになったのかを思い返すと、
学生時代、で、あろうか。


バイトをしていたそばやの人気メニューに
なぜか、焼肉定食があり、キャベツの千切りを
大量に作っていた。
このそばや、では、男のバイトがそばを打ち、
キャベツの千切りは、女の子のバイトの仕事であった。


従って、私は千切りをすることはなかったのだが、
キャベツの千切りは、より細い方がよい、
と、いうのを覚えたような気がする。


大学は、筑波であったので、普段の食事は自炊。
バイト中に見ていた、キャベツの千切りも自分でしてみる。
最初はやはり、細く切る、ということがむずかしく、
なん回か、手を切ったこともあったように思う。


しかし、まあ、いつしかそこそこ、
細く切れるようになり、社会人になる頃には、
キャベツの千切りは、得意になっていたように思う。


ともあれ。


次は、たれ作り。


にんにく、生姜、玉ねぎをみじん切り。


ミキサーに水少々、みりん、酒を入れ、粉砕。
生姜はミキサーでも細かくなりにくいので、
みじん切りは細かくしておくべきであろう。


これを鍋に入れ、煮立てる。
煮立ったところに、しょうゆ、砂糖。


火を止め、置いておく。


スライスの準備にかかる前に、キャベツは水を切っておく。


筋を切り、片面に塩胡椒。
両面に小麦粉をまぶす。


焼くのはラードで。
冷蔵庫に入れてあるので、レンジで加熱して、
少し溶かす。


焼き始める。


フライパンを加熱。
ラードを敷き、軽く焦げ目が付く程度、
強火で焼く。


小麦粉をまぶしてあるので、気持ち、くっつく。
(やはり、私には、この、くっつく、
のは、いつまでたっても鬼門、で、ある。)


スライスは四枚あったのだが、一度にフライパンに入らない。
二枚を焼いて、一度取り置き、さらに二枚焼き、
二回目に焦げ目が付くと、最初の二枚もフライパンに戻す。


ここに、日本酒。
フランベ。


そして、たれをここに、投入。


軽く煮詰め、完成。


皿にキャベツを先に盛り付け、
肉を並べ、上から、キャベツも含め、
たれを掛け回す。





なかなか、うまそうで、ある。


またまた、第一食からであるが、これには
ビール、で、あろう。


肉もむろんだが、生姜焼きは、
たれのかかった、キャベツも、うまい。


なにか、食い終わるのが、おしいくらいに感じる。
今日は、それくらい、うまい。



満足、で、ある。