5月28日(水)夜
昼間、けっこう気温は上がったのだが、
夕方になり、曇り。
風もあって、爽やか。
今日はなにを食べようか。
白和え、など、どうだろうか。
このところ、ちょっと、こんなものが食べたくなる。
白和えなど、別段かわったものでもない、
普通の和食メニュー、で、あるが、
私にとっては、池波レシピ、で、ある。
鬼平の一場面。
「酒は五合まで肴(さかな)は有合わせ一品のみ」と、
いう大きな木札が掛けてある、『権兵衛居酒屋』。
『その一品は蒟蒻(こんにゃく)であった。
短冊に切った蒟蒻を空炒(からいり)にし、油揚げの千切りを加え、
豆腐をすりつぶしたもので和えたものが小鉢に盛られ、運ばれてきた。
白胡麻の香りもする。』
仕事帰り、スーパーに寄って、材料を買う。
豆腐。
これは、白和えだけに使うので、少量でよかろう。
半丁のもの。
それから、油揚げ1枚、蒟蒻。
蒟蒻は、日持ちがするので、普通の大きさ。
あとは、青み。
ほうれん草が安かったので、それ。
帰宅。
白和えというのは、工程数というのか、
段取りは多いのだが、時間的には、さほどはかからない。
なん回も作っているのだが、段取りよく作るには、、?
ちょっと、考える。
蒟蒻、油揚げを湯通し、甘辛く味付け。
ほうれん草をゆでる。
白胡麻はあたる。
豆腐と合わせて、裏漉し。
西京味噌で味をつけて、材料と和えて完成。
よし。
まずは、蒟蒻。
ここからだ。
湯通し用の湯を沸かしておく。
蒟蒻は、一口で薄い短冊に切る。
薄い方が、味が付きやすい、で、あろう。
切れたら、沸いた湯に入れ、湯通し。
油揚げもそのまま一緒に入れ、共に湯通し。
蒟蒻は、くさみ抜き、油揚げは、油抜き、で、ある。
煮ている間に、胡麻。
白胡麻のあたったもの、があったので、
これをあたり鉢に入れ、さらに細かく、あたる。
あたり鉢では、ペースト状までは難しいが、
そこそこ、抵抗感がなくなるまで。
いいだろう。
煮出した、蒟蒻、油揚げをあげ、
蒟蒻の味付け。
しょうゆ、酒、砂糖を入れ、炒り煮。
甘辛く、煮詰める。
油揚げを、同じく、短冊に切る。
蒟蒻の煮汁を、油揚げに入れ、水、酒を足し、
これも煮ふくめる。
OK。
ほうれん草。
湯を沸かす。
切って洗い、固めに茹でる。
すぐさま、水に晒し、数回洗い流し、急冷。
ざるに揚げておく。
あたった胡麻に豆腐を加え、つぶしながらよく混ぜる。
これを、裏漉し。
裏漉すのは初めてかもしれない。
胡麻が、随分と裏漉し器の目に引っかかる。
OK。
これに、西京味噌を加え、味付け。
味を付けた、蒟蒻、油揚げ
茹でたほうれん草はよく水分を切って
和える。
盛り付け。
できた。
全部で、30分はかかっていないであろう。
油揚げが随分とつゆを含んでいたので
全体に色が付いてしまった。
濃い味で、ある。
むろんそれは好みの範囲で、問題はない。
これは、酒、で、ある。
冷の菊正宗。
白和えを、ばくばくと食い、これだけで呑む。
まさかに、五合も呑むことはできないが、
こうした呑み方は、気分、で、ある。