浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



鶏皮

dancyotei2007-10-08



10月6日(土)第二食


なぜだかわからぬが、鶏皮が急に食べたくなった。


自分でもよくわからぬが、鶏皮、で、ある。
なん回か書いているので、好物であることは
間違いない。


朝、歯医者。
歯の治療は、長くかかったが、一先ず終了。


昼過ぎ、ハナマサへ鶏皮を買いに出る。


冷凍の2kg、¥800程度のものを買う。


帰宅し、袋ごと、水に入れて、解凍。
全部解凍してしまっても困る。
早く食べたい、と、いうのもある。


適当にやめ、出刃包丁で1/3ほどであろうか、
食べる分として、切る。


切った分を水に入れ、そのまま解凍。
残りは、袋ごと、冷凍庫へ。


さて、作るものは、ポン酢和えと、しょうゆ煮。


鍋に湯を沸かし、全部を一度湯がく。


湯を切り、洗う。
ポン酢の場合、特に、この下茹でが大事である。
鶏皮というのは、脂があるのがうまいわけであるが、
ありすぎても、いけない。


茹でて洗った皮は、ポン酢用としょうゆ煮用に分ける。


ポン酢用は脂の比較的少ない部分がよい。
皮の裏側に脂が多く付いた部分は、しょうゆ煮用。


分けた脂の少ない部分は、細めに切る。


残りのしょうゆ煮の方は、再び鍋に入れ、
水、酒、しょうゆを入れ、煮立ったら、アルミ箔で
落としぶたをし、弱火。


ポン酢用に、ねぎを細く切る。


煮付けの方は、煮込めば、おしまい。
簡単である。


ポン酢は、いわゆる、市販のポン酢しょうゆ。


ポン酢




しょうゆ煮





ビール、で、ある。


呑みたいので、昼間っからこんなものを作っている、
ような気もする。


ポン酢、しょうゆ煮、どちらも、うまい。


呑んでいて、、、ふと思いついた。
鶏皮のしょうゆ煮の煮汁で、飯を炊こう。


これはうまそうな、鶏飯ができそうである。
煮汁は、脂が層をなして出ている。


米を研ぐ。
水を切って、煮汁を釜に入れる。


全部入れると、濃すぎるので、多少水を規定量まで足し、
浸水。


今日のような煮汁で飯を炊く場合、米に浸水しにくく、
時間は、たっぷり取らなくてはならない。


二時間以上、三時間はほしいくらいである。


と、いうことで、食べたのは、夜。


茶碗によそって、もみ海苔をかける。





具はなにもないが、鶏皮飯、というのか、鶏飯、というのか、
そんなものである。


脂がたっぷりあると、味付けご飯も、うまい。


鶏皮は、池波レシピでもある、大根鍋のダシにしてもよい。


安いものであるが、うまいもの、で、ある。